イギリスの食文化には何があるのか(ないのか)

 YouTubeで、まりんぬさんというイギリス在住の方の動画を見ている。

 イギリスの食べ物についての話が多く、面白い。

 たとえば、イギリス人の人気ランチ・トップ3を取り上げたこの動画。特に第二位は衝撃的である。

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 動画のなかにあるように、イギリス人は自分の毎日のランチに飽きている。飽きているのに、なぜか変化を持たせようとしないようだ。イギリス人気質なのだろうか。

 日本でもイギリスの飯といえばよく出てくるのが、フィッシュ&チップスである。日本でも食べられる店があり、まずくはないが、すぐに食べ飽きてしまう(それも食べている途中でだ)。本場イギリスのフィッシュ&チップスもシンプルだ。

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 量が多くて、やはり食べている途中で食べ飽きてしまいそうだ。食材をもう少し増やすなどして、変化をつけることは考えないのだろうか(日本ならパセリか何か、緑系の彩をつけるところだ)。

 最も衝撃的だったのはこの動画。トーストサンドイッチ。

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 見ていて気づくのは、さっきも書いたが、食材の少なさである。サンドイッチなら、たとえばチーズとパン(とバター)。フィッシュ&チップスは魚のフライとフライドポテト。その他のもの一切なし、である。

 よく知らないが、イギリス人、あまり食べ物に興味がなさそうである。日本で言うなら、梅のおにぎり、塩にぎりばかりを食べているような感じなのかもしれない。

 他の動画で見たのだが、フィッシュ&チップスは18世紀だったか19世紀だったかに工場で働く労働者がカロリーを手早く簡単にとれる飯として広がったらしい。また、イギリスのジェントルマンたちが質素な食事を心がけたことも影響しているという。食材の豊富さに対して禁欲的なのかもしれない。

 それはそれでひとつの食文化である。はたから見ていると貧しい食文化に見えるけれど、イギリス人からすれば大きなお世話なんだろうな。世界は面白い。