「ジェンダーフリー」「バックラッシュ」をめぐるこれまでの女性学での経緯

女性学会ワークショップで配布した資料の内容です。経緯を年表風に簡単にまとめたもの。

2002
· 山口、斉藤ら fem-netに「ジェンダーフリー」概念に対して疑問を提示する内容の投稿
· 斉藤『ふぇみん』投稿記事で「ジェンダーフリー」「バックラッシュ」への疑問。編集部によるタイトルの書き換え

2003
· 3月 日本女性学会 『Q&A 男女共同参画をめぐる現在の論点』発行。ウェブ掲載
· 6月 日本女性学会大会シンポ「『男女共同参画社会』をめぐる論点と展望」(コーディネーター:館かおる、報告:亀田温子、船橋邦子、伊藤公雄)


2004
· 11月 『くらしと教育をつなぐWe』11月&翌年1月号 山口「ジェンダーフリーをめぐる混乱の根源」掲載;苦情がきたといわれ編集部ともめて、12月号では没に。1月に掲載。
· 12月 斉藤、山口 東大ジェンダーコロキアム「ジェンダーフリー概念からみえてくる女性学・行政・女性運動の関係」企画、開催(東京大学 上野千鶴子研究室)


2005
·ã€€æ–‰è—¤ã€å±±å£ã€Œã‚¸ã‚§ãƒ³ãƒ€ãƒ¼ãƒ•ãƒªãƒ¼æ¦‚念からみえてくる女性学・行政・女性運動の関係」サイト公開(現在は「ジェンダーフリーとフェミニズム」サイト)
· 山口「ジェンダーフリーをめぐる混乱の根源」ウェブ公開

· 木村涼子編 『ジェンダー・フリー・トラブル』
· 『世界』特集「ジェンダーフリーって何?」細谷実「男女平等化に対する近年の反動はなぜ起きるのか?」掲載
· 2005年〜2006年頃 macska(小山エミ)、ブログで「ジェンダーフリー」「バックラッシュ」関連エントリ多数掲載、林道義氏らと議論
· 荻上チキ 「ジェンダーフリーとは」まとめサイト作成;この頃、ブログでも関連エントリ多数掲載
· 11月 伊田広行氏大峰山事件

2006年
· 日本女性学会ジェンダー研究会『Q&A男女共同参画/ジェンダーフリー・バッシング』(伊田、細谷、金井ら執筆)
· 荻上、小山、山口ら 双風舎『バックラッシュ!』への執筆。荻上、小山は編集およびキャンペーンブログ運営;山口、ヒューストン氏とのインタビュー掲載
· 若桑他編『「ジェンダー」の危機を超える!』 (井上、伊田、金井、細谷執筆)
· 細谷、金井、広瀬「バックラッシュに向き合うために ジェンダー/ジェンダーフリー再点検」対談ウェブ掲載
· 伊田、ブログにおいて、「執筆者のひとり、山口智美さんなどは、かなりフェミニズムを誤解しておられるようだし。」と書いたことに対し、山口、小山、斉藤が各自ブログで疑問提示。
· 斉藤、山口、日本女性学会に対して質問状送付(女性学会のQ&A本の編集主体、特定個人が女性学会を代表しているように見えることなどに関して)
· 斉藤、上野千鶴子氏らの「ユー・アイふくい」図書事件の対応について、ブログで違和感を表明。上野氏と議論


2007 
· 日本女性学会「バックラッシュをクィアする」大会シンポ開催。

2008 
· 『バックラッシュ!』発売記念キャンペーン跡地ブログにて、「運動内・学会内マジョリティの『連帯』をぶちこわすということ」チャット掲載(小山、斉藤、山口、筒井真樹子、tummygirl)
· 日本女性学会 「バックラッシュをクィアする」企画に関して研究会開催(幹事会からは伊田、井上ら)
· 金井淑子『異なっていられる社会を』

2009
· 1月 岩波『新編日本のフェミニズム』配本開始
· 5月 WAN設立(「バックラッシュへの対抗として」と京都でのオープニング集会で言明)
· 6月 日本女性学会「ジェンダーフリー」と「バックラッシュ」を再考する プレ研究会、ワークショップ