キンドル利用開始から1年経って、自分がキンドルに抱いている不満点
キンドル(Kindle)とは
超初心者の自分がキンドルファイアHDを起動して漫画を読んでみた
電子書籍で実際に漫画を読んでみて思った“メリットとデメリット”
「キンドルファイアHDという端末について」や「電子書籍について」の話はこれまでにもたくさん書いてきました。上に挙げた3つの記事が代表的ですけど、それ以外の記事も電子書籍の関連記事まとめという記事にまとめてリンクを貼ってあるのでそちらを読んでもらえたらなと思います。
今日書きたいのは、たくさんの会社が行っている電子書籍サービスの中の「Amazonが行っているキンドルという電子書籍サービス」についてです。
1年経ってつくづく思ったのは「やはり電子書籍を語るにキンドルの存在は無視できない」ということでした。「絶対王者」になるかはともかく、「市場の中で存在感を表し続ける」のは確かだと思うのです。ゲーム業界で言えば、「苦戦している」「今はスマホに勢いがある」と言われつつも任天堂の存在はファンもアンチも無視できないみたいな話で。
ただ、それゆえに「不満点」もあります。
これから10年・20年と続けてくれないと困るサービスですから、無視できない「不満点」は解消して欲しいと思って今日は書きます。キンドルがダメなサービスだという話ではなくて、基本的には良いのだからここだけは直してということを書いていくのです。
1.購入した本をフォルダごとに分けたい
これはキンドルファイアHDを使っている身としての不満点です。
iOSの端末でキンドルアプリを使ってキンドル本を読む際にはフォルダ分けが出来るそうですし、検索したらキンドルペーパーホワイトではフォルダ分けが出来るなんて話も出てきたのですが(真偽は分かりません)。
自分の使っているキンドルファイアHDは、買ったキンドル本がズラッと並ぶだけなんです。それぞれの本を好きなところに移動させることも出来ませんし、「著者順」「最近使用した順」「タイトル順」のどれかで並べることしかできません。
「フォルダ分けなんてしなくても“タイトル順”で並べればイイんじゃないの?」と思う人がいるかも知れません。そうすれば順番に揃うはずだ――――と。しかし、そうならないのが困るのです。
これは実際に「タイトル順」で並べてみた私のキンドル本の本棚。
左上から『いなり、こんこん、恋いろは。』7巻、『かなめも』1巻、『機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト』4巻、『機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト』5巻、『クドリャフカの順番』、『この世界の片隅に』下巻、『この世界の片隅に』上巻、『この世界の片隅に』中巻、『大辞泉』、『遠回りする雛』、『ふたりの距離の概算』、『プログレッシブ英和中辞典』、『機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト』1巻、『機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト』2巻、『機動戦士クロスボーンガンダム ゴースト』3巻、『愚者のエンドロール』、『我輩は猫である』、『自炊ノ全テ』……
上中下巻が順番に並ばないのは置いといて……
『い』『か』『き』『き』『く』『こ』『こ』『こ』『だ』『と』『ふ』『ぷ』『き』『き』『き』『ぐ』『わ』『じ』って、『ぷ』の後にどうして『き』が来るんだよ!!というか、どうして『クロスボーンガンダム ゴースト』の1~3巻が『クロスボーンガンダム ゴースト』4~5巻より随分後に来るんだよ!!!
じゃあ、「著者順」にすればイイんじゃ……という人もいると思うので、そちらも。
事例として分かりやすくするためにラインナップは変えています。
左上から敬称略で、「荒井チェリー(『未確認で進行形』)」「まな(『THE IDOLM@STER』)」「よしだもろへ(『いなり、こんこん、恋いろは。』)」「米澤穂信(『遠まわりする雛』『ふたりの距離の概算』)」「松村明?(『大辞泉』)」「荒井チェリー(『未確認で進行形』)」「米澤穂信(『クドリャフカの順番』『愚者のエンドロール』)」……
荒井チェリー先生が二人いる!?
こちらも『未確認で進行形』の1巻が、『未確認で進行形』の2~4巻より随分後に来ているのです。
こんな風に「同じ漫画の1巻と2巻が別のところに並んでしまう」みたいなことがしょっちゅう起こるんです。これはキンドルのミスというよりかは、出版社がキンドルに登録した際の情報入力のミスじゃないかと推察されるのですが……どこに責任があっても、利用者が使いにくいのは変わりありません。
また、自分の本棚にある「古典部シリーズ」もそうなのですが、小説の場合は「同じシリーズの作品だけどタイトルが毎回変わる」ものも多いです。そういう作品を一つの場所にまとめるためにも「フォルダ分け」が欲しいのです。
2.パソコン用のキンドルアプリを出して欲しい
これはKDPで自作漫画を出版しようとしている身としての不満点です。
KDPには「容量制限」とか「設定できる最低価格」とか「他社で出しているコンテンツをキンドルで出す場合の制限」など他にも不満がないワケもないのですが、それらは「ビジネスとしてそうしなければならない理由」があるのも分かるので目をつぶります。
しかし、これは目をつぶれないこと。
詳しくは冒頭に紹介した「キンドル(Kindle)とは」という記事で解説しているのでそちらを読んでくだされば助かるのですが、キンドル本を読むのには「キンドルファイア」や「キンドルペーパーホワイト」は必ずしも必要ではありません。
スマートフォンやタブレットPC向けの無料アプリが配布されているので、それを使えばiPhoneやAndroidのスマホでもキンドル本は読めるのです。
しかし、活字の本はスマホでも何とかなるとしても漫画はスマホの画面サイズでは厳しいものがあります。日本ではタブレットPCがそれほど普及していないと思われます。
だから、「パソコン用のキンドルアプリ」を出してもらって、タブレットPCを持っていない人にキンドルを体験させることで市場を拡大させていって欲しいのです。海外ではパソコン用のアプリがしっかりと出ているみたいですしね。
日本でのみ「パソコン用のキンドルアプリ」が出ていないことを、私は当初「日本の出版社が権利関係でごねているのか?」と思っていたのですが……例えばeBookJapanのサービスでは買った電子書籍をパソコン上で読むことができるので、日本の出版社のせいでもないみたいです。
自分がパブーで電子書籍を出した時も「タブレットPC持っていないので、パソコンでも読めるパブーで出してくれて良かったです」と言われたこともありますし、「パソコン用のキンドルアプリ」の需要はあると思うんですけどね……
KDPでキンドル本を出そうとすると「キンドル独占にしてください」みたいな制約がある割には、他社のサービスならできることができないので、独占で出すワケにもいかないというのが何とも。
(関連記事:電子書籍のマンガを読むのに、タブレット端末は必須ではない)
3.まとめ買いできるようにして欲しい
キンドル本を購入する際の不満点。
キンドル本は、Amazonのアカウントを持っていて決済の方法を設定していれば、「1-Clickで今すぐ買う」ボタンを押すだけで即座に登録している端末にダウンロードされるという手軽さがあります。これ、いつぞやのソーシャルゲームの時みたいに、小さい子どもがガンガン押しちゃったーみたいな問題にならなければイイと思うのですが……まぁ、それは置いといて。
そういった「1クリックで本が買えてしまう手軽さ」はとてもイイと思いますし、それとトレードオフなのだと思いますが、キンドルで漫画を全巻購入しようとすると1冊1冊買っていかなければならないんですね。1クリックで1冊ずつ買えても、10巻とか20巻の漫画をまとめて購入しようとすると10クリックや20クリックが必要なんです。
例えば、『のんのんびより』の1巻を1クリックで買った後、「この商品を買った人にはコレもオススメ!」という欄に続きの巻が出てくるのですが……「わーい、じゃあ2巻も買っちゃおう」と1クリックで2巻を買うと、そこに出てくる「この商品を買った人にはコレもオススメ!」に『のんのんびより』の1巻がまた出てくるという(笑)。
1巻→2巻→3巻と連続でクリックしていると、「あれ……俺は今何巻まで買ったんだっけ……」とワケが分からなくなってしまいます。「『のんのんびより』1~6巻セット」を1クリックで買えるようにしてくれたらイイのに!!
まぁ……キンドルでは「1商品」ごとに購入したかどうかを管理するためにセット販売はしていないということなのかも知れませんが、何十巻も続いている『ワンピース』とか『ジョジョ』とかをキンドルで揃えようとしたら一苦労だなーと。
ここまで不満点を書き続けたことで、「そんなに文句があるんならキンドル以外の電子書籍サービスを使えよ!」と思われたかも知れませんので……逆に「キンドルならではの魅力」も書いておこうと思います。これがあるから1年かけて「やはり電子書籍を語るにキンドルの存在は無視できない」と私が思った理由でもあります。
1.しょっちゅうセールをやる
2.1クリックで買えてしまう手軽さ
3.アフィリエイトリンクが簡単に貼れるのでブログで話題に出しやすい
まず「1」のセールについて。
キンドルはしょっちゅうセールをやっています。「セールやるよー!」と大々的に宣伝することなく、実はひっそりと安くなっているということもしょっちゅうあります。
セールをやりすぎて、セール以外の時には買わなくなるとか、セールをやっていない時の元々の価格が幾らなのかよく分からなくなるとか、問題もありますけど……結果、気付いたら手元のキンドルファイアに大量のキンドル本がダウンロードされているなんてことがしょっちゅうあります。
何故そんなにキンドルがセールをやっているかというと……えげつない話なんですけど、キンドルは競合他社(楽天のkoboとかeBookJapanとか)がセールをやると追っかけセールをやるんです。これは一体どういう構造で行われているのかはよく分からないんですが……キンドルは自分とこのセール+koboがセールしたら自分達もセール+eBookJapanがセールしたら自分達もセール、としょっちゅうセールをやっているのです。
たまたまこの記事を書いている間にも、どうやらキンドルがkoboの追っかけセールをしているらしく「漫画4万冊が30%オフになっているらしいぞ!」という話題をTwitterで見かけたので……とりあえず欲しい漫画を検索してみたら、これがセール価格なのかどうかもよく分からなかったのだけど、なんか安かったのでつい衝動でポチポチしてしまったですよ!
アニメが終わったら買うつもりだった『未確認で進行形』原作漫画を既刊全部購入(1巻が250円、2~4巻が350円)。
紙の本で集めるつもりだった『のんのんびより』原作漫画を既刊全部購入(全巻300円)。
昨年のゴールデンウィークのセールで99円で買った『アイマス』1巻の続きが、これまた安くなっていたっぽいので購入(280円)。
あとなんでか知らないけど『ヤマノススメ』1巻が無料だったのでダウンロード、検索したらアース・スターの記念セールで10作品が「1巻が無料・続刊が50%オフ」というムチャクチャなセールをやっていたらしく『マジカルシェフ少女しずる』1巻と『こえたま』1巻もダウンロードしました。まだ読んでいないけど、面白かったら2巻以降も50%オフの間に買っちゃおう。
あ、一応。
価格はこの記事を書いている3月13日の夜の時点での価格なので、その後に変更になる可能性もあります。「自分も買おうっと」と思われた方は、必ず購入前に価格をチェックしてくださいね。昨年のゴールデンウィークの時は色々ありましたから。
この他にも幾つかの漫画を衝動で購入、あんまり面白くなかったのでそれらは紹介しませんけど……たった1時間の間に衝動で20冊前後の漫画を買ってしまっていて(一部無料のもあったけど)、この手軽さは「2」の1クリックの魅力だなぁと。いや、散財してしまうということは恐ろしいことですけど(笑)。
そして、言うまでもなく「3」。
他の電子書籍サービスにもアフィリエイトがないワケではないのですが、多くのブログに浸透しているAmazonのアフィリエイトのリンクで紹介できるキンドル本は―――「ブログで話題に出す」ことがしやすいんですね。誰かがブログで紹介したことでセールが行われていることも知るし、それを私がブログに書くことができるし、それを読んだ皆様がセールを知ることができるし。
「電子書籍の超お買い得キャンペーンに思うこと」という記事を書いた際にいただいたコメントだったかで、「koboがセールをやっても、セールが話題になって各ブログで宣伝されるのはキンドルの方なんだ」というものがあって。パワー勝負だとそりゃAmazon有利だよなーと、自分もブログで宣伝したくせに他人事のように考えてしまいました。
とりあえず、前回の角川のキャンペーンで買ったキンドル本もまだほとんど読んでいないのに、また新たに20冊近く漫画を買ってしまって「いつ読むのこれ?」感が半端ないです私。
| 漫画読み雑記 | 18:00 | comments:4 | trackbacks:0 | TOP↑
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