電子書籍で実際に漫画を読んでみて思った“メリットとデメリット”
真っ先に行ったのが「電子書籍を購入して読んでみる」という行為だったのですが、その後はブログに紹介するために様々な機能を試してみようと、音楽を聴いたりエロ動画を観たり、色んなアプリを試したりエロ動画を観たり、基本無料ゲームを50本以上プレイしてブン投げたり……気が付けば、全然電子書籍を読んでいませんでした!
なので、前回の記事で紹介した「ゴールデンウィーク期間中(5月6日まで)、対象のキンドル版のコミックス(電子書籍)を99円で販売するというキャンペーン」は渡りに船でした。
「安い」というのも大きいんですが、「ブログで紹介する」という目的で電子書籍を読み漁れば、それは自分が「作業をサボって漫画を読んでいる」のではなく「ブログのために紹介する漫画を読んでいる」と言い張ることが出来るのです!みんなのため!俺は悪くない!
……なんですけど。
前回の記事で紹介したコミックス、どうもほとんどの作品が今の時点ではもう99円じゃないっぽいです。
毎日微妙にラインナップを変えているみたい?
なら、最初からそう記して欲しかったのと、どうも「人気の作品から99円じゃなくなって50%ポイント還元の方に移っている」っぽいのであんまり印象良くない展開ですね……今回のキャンペーンで「Amazon、結構やるじゃん!」と思っていただけに、もうちょっとその辺ちゃんと告知して欲しかったです。
閑話休題。
つーこって、この数日間でかなりの量の「電子書籍の漫画」を読んだのです。
「電子書籍で漫画を読むということはどういうことなのか?」、実際に読んでみる前と、実際に読んでみた後では―――思っていたことと違うことがかなりありました。
ネット上で電子書籍について語っている人の中には「メリットの部分は無視してデメリットの部分だけを声高に叫ぶ人」とか、「実際には読んだことがないのだけど聞きかじったデマだけを鵜呑みにして偏見を持っている人」が結構います。偏見が偏見を増幅させるシステム。
だからね、「実際にはこんなカンジだよ」と書いていこうと思うのですよ。
もちろん電子書籍にはデメリットもあるんですけど、あまりにもメリットの部分が知られていなさすぎだろうと。自分も含めて、実際に読んでみるまでには“誤解”も多かったなと思うのです。
ちなみに今回の記事は、自分が「キンドルファイアHD 16GB」を使って「キンドルで出版されている漫画」を読んだことを元に書きますが……他のタブレット端末で、他の電子書籍販売サービスでの本を読んだ場合にも、ある程度は共通する話だと思います。
1.電子書籍はページがめくりやすい
電子書籍を食わず嫌いをしている人に理由を聞いて言われる回答のNo.1はコレだと思います。「いやー、やっぱり自分は紙の本の手触りが好きなんだよー」と。
分からなくもないです。
紙の本は子どもの頃から慣れ親しんだものだから、それに対する安心感もあります。
その「その人なりのこだわり」に「それは間違っているよ」とは言えません。
なので、自分はこう思ったというだけの話にしたいんですけど。
実際に読んでみたら「これはこれで」と思えました。
というのも……私達はもうとっくに「紙」以外のメディアに触れているワケですよ。PCでブログを読んだり、ゲーム機でノベルゲームを読んだり、新聞社のホームページからニュースを知ったり。なので、「紙以外で漫画を読む」ことの抵抗感なんてほとんど感じませんでした。
むしろ、メリットの方が大きくて。
「タブレット端末で漫画を読む」と、「ページがめくりやすい」んですよ。
自分は勝手なイメージで「電子書籍で本を読む時には人差し指を左から右にスライドしなければめくれないんだ」とか思っていましたが、実際には「画面の左端をポンと触るだけでページがめくれる」んです。左手の親指だけでどんどんページがめくれる。
つまり、「電子書籍で漫画を読む」際には、右手が自由になるんです。
ちょっとマナーが悪いですが、漫画を読みながら右手で何かを食べたり、歯を磨いたり、ムダ毛を抜いたり、つり革につかまったり、『Wii Sports』をしたり出来るワケですよ。もちろん紙の本だって上手く持てば左手の力加減だけでパラパラとページがめくれるんですけど、もっともっと簡単にそれが出来るのですよ。
難点は「重い」ということ。
キンドルファイアHDを量りに載せてみたら約400g(公式によると395gだそうです)、紙の本である『よつばと!』12巻を載せてみたら約200gでした。およそ倍の重さがありますし、これよりサイズの大きなタブレット端末ならば更に重いことでしょう。
なので、「手に持って漫画を読む」と長時間では結構疲れます。
テーブルの上とかに置いて、左端をポンポンタッチして読んでいくのが楽。
2.電子書籍は「残りページ数が分かりにくい」?
電子書籍を食わず嫌いをしている人に理由を聞いて言われる回答のNo.2はコレかな。
紙の本ならば「あとどれくらい残っている」のかが分かるからイイんだ、という。
自分は正直コレはピンと来ないです。
とりあえずキンドルの場合、「今読んでいるページ」が全体の中のどのくらいの位置なのかがいつでもゲージで表示出来るので別にそれでイイんじゃないかと思うのですが(※1)。まぁ、それも紙の感覚で知りたいんだよということなのでしょうね。
(※1:活字の本の場合、恐らく「全体の文字数」と「現在までに読んだ文字数」と「それにかかった時間」から計算して「最後まで読み終えるのにあと何分かかりそうです」という表示がされるんです。漫画では出来ないことですけど、すげー面白い機能だなと思っています。SFみたい)
あと、これもつい数分前まで自分も“誤解”していたんですが
「あれ?さっきのシーンってどうだったっけ」とちょっと読み戻るのが面倒くさいと思っていました。紙の本だったら今読んでいるページに左手の親指を挿してしおり代わりにして、右手でパラパラとページを逆側にめくって「あーこういうことか」と思ったらページを元に戻す―――ってことが直感的に誰にでも出来るじゃないですか。
電子書籍だとそれが出来ないから不便だなーとずっと思っていたのですが。
出来ました。
キンドルの場合、ゲージ移動をした後に「戻る」ボタンを押すと、ゲージ移動をする前のページに戻れるのです。例えば、今現在170ページを開いています。30ページくらい前に伏線となる台詞があったなと思い、ゲージ移動で140ページ目に飛びます。そしたら微妙にそこじゃなかったので、目当てのページをパラパラとめくって探します。147ページ目にありました。ここで「戻る」ボタンを押すと170ページ目に戻るんです。
これ、知ってるのと知らないのとでは全然違うんで、これからキンドルを利用すっぞという人は覚えておいて損はないですよ。
まー、ページをパラパラめくって「目当てのページを探す」のは紙の本の方が100倍楽だというのは確かですけどね。キンドルファイアHDの場合、ページジャンプしてから画像が表示されるまでに若干の間がありますし。
3.キンドルの無料サンプルはあんま役に立たない
これは「電子書籍にはこういうメリットがあるんだよ!」と思っていたのに比べると、大したメリットでもなかったという“誤解”。自分も2010年にこんな記事を書いていました。
電子書籍は「試し読み」で化ける
でも、少なくともキンドルでは大して役に立たないです。
キンドルでは全体の10分の1がサンプルで読めるんだったと思うのですが、単純なページ数での10分の1じゃなくて画像サイズで判断されるのか……本編が始まらないままサンプルが終わる漫画が多いです。4コマ漫画の場合「4コマの前のカラーページ」でサンプルが終わります。「絵が描かれているページ」までもたどり着かずに終わったものもありました。
まぁ、絵が全く見られないというのは稀有なケースだと思いますし、「絵柄のチェック」くらいには使えると思いますが。「内容のチェック」をするには流石にページ数が少なすぎます。
ただ……これは「紙の本」として売っていたものを電子書籍にムリヤリして売っているものだからこうなるだけで。最初からキンドルに売ることを考えて、「最初の10分の1で魅力が伝わるようにする」ことは出来るとは思うんですけどね。KDPを使って活字の本を販売している人の中には、「無料サンプル」部分がピッタリ前書きに収まるように計算している人もいました。
4.スクリーントーンについてのデメリット
これは正直……「出版社に依る」のか「紙の本をムリヤリ電子書籍化したものだから仕方ない」のか「作者の制作環境に依る」のかが分からないんですが。
結構、スクリーントーンがモアレ起こしている作品が多いね……
「スクリーントーン」というのは、点とか線とかが規則的に並んでいるシールみたいなヤツ。
漫画家はこれで「白」でも「黒」でもない中間色を白黒の漫画の中で表現するのですが、急激に縮小すると“本来はなかった模様が生まれる”ことがあるんです。実際にキンドルで読んでいる漫画の画像を見せたいんですが、それだと著作権にどーのこーので面倒くさいことになるので自分の漫画の画像を使って説明します。
『エロ本を買いに行こう!』の1ページ目。
これはスキャンした状態の原画。全体はとてもじゃないけど収まらないので、空の部分だけ切り取りました。丸い点が規則的に並んでいるのが分かると思います。ところどころ白いのは雲の部分で、ここはトーンを削っています。
これを急激に縮小したのがこちら↓
空の部分に妙な模様が発生しているのが分かるでしょうか。
こういうようなことを電子書籍の漫画では結構見かけます。電子書籍化した際にトーンが「本来は意図していないであろう模様」を生み出しているのを。
「気にしない人」は気にしないと思います。自分も読んでいる時にはストーリーに夢中になっているので、そんなに気にしませんでした。しかし、ブログに書いて他人に薦める記事を書くのなら、これは「重視する人」は無茶苦茶重視するポイントだよなーと思って、ちゃんと書かねばなと。
ただ、これは作品によって違うんです。
自分が紹介したキンドルコミックスの中でも、『アイマス』はほとんどモアレが見えませんでした。後述しますけど『アイマス』のキンドル版はものすごく「キンドルに合わせてある」んですよ。逆に百合姫系の作品は結構、モアレが目立ちますね……
5.1ページごとに読むか、見開きで読むか
電子書籍のメリットの一つに「読者が自分の好きなサイズで読むことが出来る」というものがあります。紙の本だったら、「この漫画はこのサイズ!」と決められて単行本化されてしまうじゃないですか。大ヒット漫画の場合は「小さいサイズの文庫版」とか「大きなサイズの完全版」とかも出ますけど、基本的には読者がサイズを選べないじゃないですか。
電子書籍の場合、一つの作品を買えば―――
それを小さなサイズのスマホでも、7インチタブレットでも、9.7インチのiPadでも読めるんです。どのサイズで読むかを読者が選べるというのがメリットなんです。
(関連記事:サイズが小さくならない漫画単行本――電子書籍の可能性)
そして、もう一つ。
一つの端末でも「端末を縦持ちにすれば1ページごとに表示」「端末を横持ちにすれば見開き表示」に切り替わるのです。どちらで読むのも自由、読者が選べるんです。
キンドルファイアHDについて初めて書いた記事では、自分は「横持ちにすると自動で見開き表示になるのだけど、こちらは流石に私でも「画面小さっ!」と思いました(笑)。見開きを多用するスポーツ漫画とかアクション漫画とかは厳しいかもですね。」と書きましたが……慣れると全然気になりませんでした。
昨日『鈴木先生』の1巻を全て「見開き」で読みましたけど、7インチタブレットでの見開き表示でも台詞が読みづらいとかはありませんでした。老眼の母とか伊集院さんとかにもそれを言うつもりはありませんけどね。
1ページずつ読めば、大きな絵で読める。
見開きで読めば、テンポ良く読める。
1ページずつ読んでいる場合、突如「見開きの絵」になることがあって、その時は「折角の見せ場なのになー」と申し訳ない気持ちになるのですが。
見開きで読んでも「見開きの絵」が上手く合っていないことがあるんです。右ページの絵と左ページの絵がズレているとか、パノラマ撮影失敗みたいになっているとか。
この辺は……恐らく大量の「紙の本」をムリヤリ電子書籍化しているために、そうした調整に手がまわらなかったのだろうと思うのですが。電子書籍が「紙の本」に勝っている部分にもなりうるだけに非常に残念でした。
んで、さっきの『アイマス』漫画版の話ですけど。
この作品は見開き表示にすると「右ページ」と「左ページ」がピッタリ合わさって、最初から1枚の絵のように全く違和感なく読めるんです。ここで初めて自分は「電子書籍ってすげえ!」って思いました。紙の本だったらノドの部分で隠れてしまうところまでしっかり見られるのが電子書籍のメリットなんだと。
同じ一迅社の作品であっても、『ゆるゆり』の1巻はそうではなかったので。
恐らく今年の3月に発売したばかりの『アイマス』のコミックスは、最初から「キンドルでも出版する」ことを想定してデータ化されているので、キンドルで読んだ場合でも最適化されるように調整されているんじゃないかと推測されます。
とすると……
自分は今まで「見開きを多用する漫画は電子書籍では不利なんじゃないか」と思っていたんですが、逆で、「見開きを上手く使いこなすことこそが電子書籍のメリット」なのかもなーと。
6.カバンではなく本棚を拡張するイメージ
キンドルがアメリカで話題になっていた頃、「この小さな端末に本が1500冊も入るんだ!」ということで話題になっていましたし、当時の自分もそういう記事を書いていました。
漫画を1500冊持ち歩けるという革命――電子書籍への期待
しかし、実際には自分は1500冊も持ち歩かないと思います。
「漫画は容量がデカイので1500冊も収まりきらない」とか「エロ動画が大量に入っているから漫画をそんなに保存する余裕がない」とか、そういうことではなくて―――キンドルファイアHDは本棚の整理が出来ないんで、1500冊も漫画を入れたら目当ての本が探せんわボケェ!ということなんです。
Amazonさん、マジでこれはアップデートしてくれませんかね……
出来るのは「リスト表示/グリッド表示」の切り替えと、「最近試用した順/著者順/タイトル順」の並び変えだけなんです。フォルダ機能もなければ、自分で好きな位置にも動かせません。
もーーーー、全然分かってないわ。
「コレクション欲」ってのは「ただ所有する欲」じゃないんですよ。自分好みに並び変えたり整理したりするのが楽しいって欲なんですよ!この行は百合モノ並べてー、ここからここまではバトルモノでー、この作者の作品は特別に一番上だー、みたいのがやりたいんですよ!!
Wiiのバーチャルコンソールも自分は、「このページはくにおくんシリーズでー」「このページは任天堂の多人数プレイ用のゲームでー」「一人で遊ぶRPGはここでー」とか並び替えてニヤニヤしてましたもん!それが楽しいんですよ!どうしてそれをやらせてくれないのか!誰だ今私のことを「キモイ」って言ったのは!
つーこって、自分は読み終わった本は基本的に即消しています。
残しているのは「突然読み返したくなりそうな本」だけで、面白かった本でも「ふー、満足」と思えば削除することにしています。だって、削除してもクラウドからいつでも再ダウンロード出来ますし。
クラウドとは?
Wiiのバーチャルコンソールで説明するのなら、一回購入してダウンロードしたソフトをWiiから削除しても、「このWiiはこのソフトを購入している」という記録が任天堂側に残っているので再ダウンロードが可能ってヤツです。
キンドルの場合はこの管理が「Wii本体ごと」ではなくて「アカウントごと」なんですが、基本的には一緒で。
「一度買った電子書籍はいつでも再ダウンロード可能」で、更に「端末に保存されている電子書籍の棚」と「今まで買った電子書籍の棚」がボタン一つで切り替え可能で、Wi-Fi環境下ならば「この本はもう一度読み返したいな」と思ったらすぐに再ダウンロード出来るのです。この「今まで買った電子書籍の棚」を「クラウド」とキンドルでは呼んでいます。
なので、イメージ的には「端末=カバン」で「クラウド=本棚」というカンジですかね。
今キンドルで行っている「第1巻だけ安く売るよ!」というキャンペーンは、「紙の本」だったら「1巻だけ買って本棚に置いておくのは寂しい気がするし、でも全巻買って置くスペースはないし…」と思ってしまうと思うんです。
でも、電子書籍の本棚は無限のスペースがあるから、試しに1巻だけ読んで面白かったら続きも買って、面白くなかったら本棚にぶち込んだままで良いや、と思えるんです。
そうそう。
「キンドルで売っているのは“本”ではなくて“本を読む権利”だ」とか「Amazonにアカウント凍結を食らうと今まで買った電子書籍も読めなくなる」って呟きをしょっちゅうTwitterで見かけるんですけど……多分、それって「アカウント凍結されたらクラウドから再ダウンロードが出来なくなる」だけですよね?あ、あと「他の端末と同期が出来なくなる」ってのもあるか。
それって別にWiiでバーチャルコンソールを買うのも一緒で、悪質なことをして任天堂に睨まれたらバーチャルコンソールのソフトを再ダウンロード出来なくなった―――なんて普通のことじゃないですか。もちろん任天堂とAmazonの信用度の差とかはありますけど、どこもやっていることなのにAmazonだけ叩かれるってのは酷くねえのって思いますよ。
でも、Amazonはキンドル本を好きに整理出来るようにバージョンアップしてください。
早く。
Kindle Fire HD 16GB タブレット Amazon.co.jp 2012-12-18 売り上げランキング : 11 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
THE IDOLM@STER: 1 (REXコミックス) まな 髙橋 龍也 NBGI/PROJECT iM@S 一迅社 2013-03-27 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
7.中古に売れない、他人に貸せない
まー、色々書いてきましたが……
自分は「電子書籍」が「紙の本」の市場に取って変わることはないと思っています。「電子書籍は○○だからイヤなんだよー」と言っている人達の要望に全て答えても、多分その人達みんなが電子書籍を買うようになるとは思えないんです。
建前と本音。みんな本当のことは言いたがらないものです。
電子書籍には「古本」がないんです。
だから、「ブックオフで気になっている漫画を安く買ってくる」ことも「読み終わった漫画をヤフオクで一斉に売り飛ばす」ことも出来ません。
これは「ゲームのダウンロード販売」にも通じる話なんですが……漫画も「中古市場」を肯定する発言をすると「業界の敵め!」と叩かれるので、「古本で買った方が安いし、読み終わった本を売ってお金を得られないんで電子書籍はイヤなんです」って(思っている人はたくさんいても)言う人はそんなにいません。
懐かしい言葉で言うなら「サイレントマジョリティ」じゃないかなと。
自分が「キンドルなら一度削除した本でもいつでも再ダウンロード出来る!クラウドは無限のスペースの本棚だ!」と言ったところで、古本を利用する人にとっては「ブックオフやヤフオクなら一度売り払った漫画もまた買えるじゃん」くらいの認識なんだと思います。彼らにとってはブックオフやヤフオクがクラウドなんです。
なので、電子書籍に魅力を感じるかどうかは「古本を利用するかどうか」に依るんです。
自分は自分で漫画を描くようになってからは、漫画家ってのは死ぬ思いで漫画を描いているんだなと分かるようになったので、漫画家さんにお金の入らない古本はなるべく利用しないことにしています(新品が入手できないものとかはアレなんですけど)。そういう自分からすると、電子書籍最大のメリットは「安い」です。
でも、みんながみんなそうではないことも分かります。
だから、「ゲームのダウンロード販売」と一緒で「中古否定派」の人達くらいの市場にしか広がらないだろうと思っています。そして、それはきっと過半数もいないだろうというのが自分の考えです。
古本を利用しない自分から見た、メりっト・デメリットを整理すると――
電子書籍で読む漫画は「(紙の本の新品より)安い」のがメリット。
その分、「トーン」の部分でちょっと残念なのがデメリット。
「置く場所に困らない」のがスーパーメリット。
「他人に貸せない」のスーパーデメリット、かな。
電子書籍は貸し出しが出来ない―――というのは正確ではなくて。
KDPについてのヘルプを読むと、「他の端末への貸し出し許可」の設定という項目があるんです。設定されている商品は自分の端末から削除して、他の端末に期間限定で移すということが可能みたいです。
自分が購入したコミックスで出来るのかどうかは、出版社がどう設定しているのか次第ですし。
そもそも私の周りには「キンドルを読める端末」を持っている知り合いがいないので、確認のしようもありません(笑)。
だから、例えば両親に「面白い漫画買ったから読むー?」と言えないんですよね。
両親はタブレット端末を持っていませんし、このキンドルファイアHDを渡しちゃうと中を色々見られて「コイツ、こんなエロ動画が好きなのか」とバレちゃうかも知れませんし。
そういう意味でも、やっぱり「まだまだこれから発展の余地があるサービス」ですね。
ファイナルファンタジーVII 初版 1/8 クラウド・ストライフ&ハーディデイトナ コールドキャスト製 塗装済み完成品 壽屋 売り上げランキング : 142861 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
| 漫画読み雑記 | 18:43 | comments:21 | trackbacks:0 | TOP↑
八雲(01/16)
やまなしレイ(管理人)(11/29)
やまなしレイ(管理人)(11/29)
ヤタロウ(11/27)
匿名さん(11/27)
やまなしレイ(管理人)(11/11)
ああああ(11/10)