パーティで登山をする時に気を付けるべき6つのこと【準備編】
友達や家族とグループを作って登山をするパーティ登山。自然に囲まれた環境での会話や絶景は最高ですが、事前にチェックしておかないとけがや遭難を招きかねない事態になる注意点もあります。特に初心者と初めて山に行くときにチェックしておきたい、パーティー登山の準備段階での注意点を解説します。
2022/12/27 更新
監修者
社団法人日本アルパインガイド協会認定 アスピラントガイド
山田祐士
社団法人日本アルパインガイド協会認定 アスピラントガイド
1978年、北海道生まれ。
高校山岳部に入部してから現在まで、20年以上に渡って山登りを続けています。
大学に入ってからは、アルパインクライミングやフリークライミングに没頭していました。
冬の谷川岳や穂高が好きなフィールドです。
谷川一ノ倉沢や幽ノ沢、穂高のバリエーションルートのガイドが最も得意です。
また、海外登山も好きで、マッターホルンなどの登頂経験もあります。
趣味は山で淹れる珈琲です。皆さまに最新の登山情報をお送りするべく、日々勉強をしています。
山田祐士のプロフィール
制作者
YAMA HACK編集部
月間350万人が訪れる日本最大級の登山メディア『YAMA HACK』の運営&記事編集担当。山や登山に関する幅広い情報(登山用品、山の情報、山ごはん、登山知識、最新ニュースなど)を専門家や読者の皆さんと協力しながら日々発信しています。
登山者が「安全に」「自分らしく」山や自然を楽しむサポートをするため、登山、トレイルランニング、ボルダリングなどさまざまなアクティビティに挑戦しています。
YAMA HACK編集部のプロフィール
相手のこと、理解してますか?

撮影:YAMA HACK編集部
複数人でパーティを組んで登山に出かけるとき、どんなことを気を付けていますか?
昨今、家族や友人との登山のほかにも、インターネットで知り合った同士で山に行ったり、ほとんど登山経験がない人がノリで集まり、不十分な装備だけで入山した結果トラブルや事故につながるといったことが後を絶ちません。
「もしも」のことがあった時、ソロ登山であれば自分自身の判断で動くことができますが、集団登山では指示系統やリーダーの判断が特に重要になってきます。
▼山中で気を付けるべき「登山編」はこちら
登山に行く前に!必ずチェックしておきたい6つの注意点
リーダーを決めること

天候や道迷いだけでなく、メンバー全員の状態を見ながら登山をする経験豊富な人をリーダーに置くようにしましょう。
登山をする時は疲れるし、自分のことで精一杯になりがちですが、全員のペース配分や意思決定を行う指揮系統がなければチームの輪が乱れてしまいます。全員を俯瞰で見られるリーダーを決め、リーダーに従って登山をしましょう。また、登山主催者とリーダーは別でもOK。山に入ったらリーダーが指揮を取ります。
メンバーの名前と連絡先を把握してもらうこと

近年ネット上のサークルなどで集まる登山が増えていますが、最初から最後までハンドルネームしか知らないということも実際にはあります。
しかし、もしものことがあった時に、警察や病院、家族に伝える手段がないのはとても危険。もしもの時のために、名前や連絡先は交換しておくようにしましょう。
最低限、【名前・電話番号・住所・生年月日・血液型・緊急連絡先氏名/電話番号】を共有するとレスキュー機関にスムースに伝わります。