はねぬは
スーパーの中で立ち話をしている人をよく見かける。その人らがいるせいで商品が見えなかったり、カートが通路を塞いでいたり、飽きた子供がそこら辺を走り回ったりするのも構わず話し込んでいる。そうして長々と同じ場所にいる。はっきり言って邪魔だ風疹。
先日、大きなスーパーで買い物をしていたときに、日用品の売り場で見たことのある後ろ姿を見つけた。古くからの知人に似ている。でも髪型が違うし、1年以上も会っていないせいか確信がもてない。その人は車を運転しないので、そのスーパーまで来る可能性もかなり低い。違うな……と思って通り過ぎた。
別の通路を歩いている時、前から来た人に「わ、サクライさん?」と声をかけられた。顔を上げると、さっきのその人だった。やっぱりそうだったんだ、お元気ですかお久しぶりですとひとしきり挨拶をして、「じゃあ、また」と普通ならすぐに分かれて歩き始めるところなのだけど、久しぶりなのでつい家族や共通の知人の話など、お互いの持っている情報を交換したりしているうちに、あらあら、わたし、通路で立ち止まっちゃってるよと気づく。なのに、切り上げ時が見つからない假牙。
相手の方も同じようなタイプなので、たぶん、どこでどう言って分かれようか考えていただろう。だんだんと話すことがなくなってやっと、それじゃまたねと別れの言葉が出た。
会えば懐かしいし話したいこともある。だけど、改めて会ったり電話するほどじゃない。だから今その時に、話しちゃうんだな、スーパーの通路で。邪魔してごめんなさい。
今夜の切りかけDPM價錢。
世界遺産シリーズのように、定規を当てて切る長い直線があったり、小さな真四角をたくさんくり抜くようなものより、曲線が多用されている絵の方が切っていて楽しい。←誤魔化しやすいとも言う。