大英図書館の「マグナ・カルタ」、環境活動家２人が金づちなどで展示ケースを割ろうとする
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【ロンドン＝蒔田一彦】ロンドンの大英図書館で１０日、８０歳代の環境活動家２人が、立憲主義や人権思想の礎とされる文書「マグナ・カルタ（大憲章）」の展示ケースを割ろうとした。大英図書館によると、ケースの損傷は軽微で、文書自体に被害はなかった。
２人が所属する団体は脱化石燃料を掲げ、過激な抗議活動を繰り返している。団体は、２人が金づちなどでケースを割ろうとした後、「この有名な文書は法の支配について定めたものだ。我々の政府は法律を破っている」などと訴える映像をＳＮＳで公開した。英ＢＢＣによると、２人は直後に警察に逮捕された。
１２１５年制定のマグナ・カルタはイングランド国王の権限を制限したもので、後の米独立宣言にも影響を与えた。大英図書館は現存する原本４点のうち２点を所蔵している。
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