【お悩み相談】クリスマスディナーで彼に割り勘を言い出されたらどうしよう

30代の社会人女性です。今の彼とは付き合ってまだ1年足らずですが、デート代などは全て割り勘です。

今年は彼と初めてクリスマスを過ごすことになるので、レストランでクリスマスディナーを予約しました。お店は2人で話し合って決め、1人1万円ほどの支払いになりそうです。

通常のデートなら割り勘でも気にならないのですが、クリスマスディナーでも割り勘を言い出されたら、楽しい日のはずなのに気持ちが萎えてしまうだろうと考え、今からびくびくしています。

もし、また割り勘と言われたら、私は彼に何と伝えればいいでしょうか？　アドバイスをお願いします。（ハンドルネーム：モミの木）

会計時、「奢ってよ」と言ってみましょう。奢らない理由が分かるはず

モミの木さん、はじめまして、新日本プロレスの棚橋です。お悩み読ませていただきました。僕の率直な感想を言うと、「よく１年続きましたね」というところです。

男女が付き合うまでには、「見た目が好き！」とか「性格がいい！」とか、いろんなパターンがありますが、付き合い始めて長く続くかどうかは、「価値観が近いかどうか」がとても重要です。面白いと感じるところが同じとか、映画で同じところで泣いてるとかね。

僕は気前が良い方で（自己申告）、プロレスラー生活の中で先輩たちにもたくさんご 馳走（ちそう） していただき、今度は自分が後輩たちにご馳走する番だと思っているので、 奢（おご） ることも多いです。

今回のモミの木さんの場合、「誰にどうされたいか」を具体的に言われていますよね。普段は別にいいけど、クリスマスなどのイベントくらいは支払ってほしいと。

まず、彼が支払わない原因を考えてみましょう。（１）奢るという文化を知らずに育った（２）ものすごく倹約家（３）とてもケチ――くらいでしょうか。

僕の予想では、（１）のような気がします。なので、一度腹を割って話して、「こういうときは、男性が支払うもんじゃないの？」と聞いてみましょう。その上で、「え？　なんで？」となったら、モミの木さんが丁寧に教えてあげましょう。

こういった支払いに関する出来事は、これから先、何度もあります。その度にストレスを感じる生活は絶対長続きしません。早めに手を打ちましょう。

この先、結婚などが見えてきたら、それこそ価値観のずれが大きな溝になってしまいます。なので、今度、お会計のとき、「奢ってよ」と一言言ってみましょう。彼氏がなぜ奢ってくれないのか、その理由が分かるはずです。

とにかく、がまんを続けるよりも、言いたいことを言い合える関係性の方が長続きしますから。本音をぶつけてみてください！

え？　棚橋家は、嫁さんにちゃんと言えてるのかって？　それは、その、まぁ、ええ、なんというか……その、お小遣い上げて……（遠い目）。（プロレスラー、新日本プロレス社長　棚橋弘至）

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棚橋弘至 （たなはし・ひろし）

プロレスラー、新日本プロレス社長

1976年生まれ、岐阜県出身。立命館大学在学時代にレスリングを始め、新日本プロレスの入門テストに合格する。大学卒業後、新日本プロレスに入門。1999年に真壁伸也（現：刀義）戦でデビュー。2006年にIWGPヘビー級王座決定トーナメントで優勝。2023年12月に新日本プロレスリング代表取締役社長就任。プロレスラーとして活躍する一方で、バラエティー番組などに出演。2016年にベスト・ファーザー賞を受賞、2018年には映画『パパはわるものチャンピオン』で初主演するなどプロレス以外でも活躍。2022年12月に「お悩み相談」をまとめた「その悩み、大胸筋で受けとめる　棚橋弘至の人生相談」（中央公論新社）を出版。

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