県職員のフルネーム名札「写真撮られた」「夜注意しろよと言われた」…要望受け名字のみに変更

スクラップ機能は読者会員限定です
(記事を保存)

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 秋田県は新年度から、職員が身に着ける名札の表記をフルネームから名字のみに変更し、顔写真の掲載も取りやめる。SNSで名札を公開されるなどの懸念があり、個人情報の保護やカスタマーハラスメントを防ぐための対策だという。

秋田県庁
秋田県庁

 県人事課によると、現在の名札には課名、役職名のほか、顔写真が付いており、名前はフルネームで記載されている。顔写真は、笑顔の写真を載せることで秋田の爽やかなイメージを醸成しようと、2011年3月から掲載していた。

 見直しのきっかけは昨年、県が職員を対象に行った働きやすさを尋ねたアンケートで、名札の表記変更などを求める意見が約80件寄せられたこと。「名札の写真を撮られてSNSで公開された」「『名前を覚えたからな。夜注意しろよ』と言われた」などとトラブルを訴える声もあった。

変更後の名札のサンプル
変更後の名札のサンプル

 こうした意見を受け、県は4月から名札表記を課名、名字、読み方のみにすることを決めた。同課の担当者は「職員を守るためでもあり、最小限の範囲で名札を継続したい。シンプルなデザインとなり、見やすくなったのでは」としている。

スクラップ機能は読者会員限定です
(記事を保存)

使い方
「社会」の最新記事一覧
記事に関する報告
5197693 0 社会 2024/03/29 17:51:00 2024/03/29 18:10:02 2024/03/29 18:10:02 /media/2024/03/20240329-OYT1I50065-T.jpg?type=thumbnail

主要ニュース

セレクション

読売新聞購読申し込みバナー

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)