県職員のフルネーム名札「写真撮られた」「夜注意しろよと言われた」…要望受け名字のみに変更
完了しました
秋田県は新年度から、職員が身に着ける名札の表記をフルネームから名字のみに変更し、顔写真の掲載も取りやめる。SNSで名札を公開されるなどの懸念があり、個人情報の保護やカスタマーハラスメントを防ぐための対策だという。
県人事課によると、現在の名札には課名、役職名のほか、顔写真が付いており、名前はフルネームで記載されている。顔写真は、笑顔の写真を載せることで秋田の爽やかなイメージを醸成しようと、2011年3月から掲載していた。
見直しのきっかけは昨年、県が職員を対象に行った働きやすさを尋ねたアンケートで、名札の表記変更などを求める意見が約80件寄せられたこと。「名札の写真を撮られてSNSで公開された」「『名前を覚えたからな。夜注意しろよ』と言われた」などとトラブルを訴える声もあった。
こうした意見を受け、県は4月から名札表記を課名、名字、読み方のみにすることを決めた。同課の担当者は「職員を守るためでもあり、最小限の範囲で名札を継続したい。シンプルなデザインとなり、見やすくなったのでは」としている。