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日本大学アメリカンフットボール部員の違法薬物事件で、大学の対応を検証・調査してきた日大の第三者委員会は31日、東京都内で記者会見した。元名古屋高裁長官で弁護士の綿引万里子委員長は日大の組織全般に「コンプライアンス(法令順守)意識が欠けていた」と指摘。林真理子理事長や酒井健夫学長が理事らへの報告義務を果たさずガバナンス(組織統治)も機能していなかったと結論付けた。
第三者委員会の調査報告書には、アメフト部寮での大麻使用の詳細も記され、電源コードなどを用いて中から施錠した305号室が「大麻部屋」となっていた実態が明らかになった。
報告書によれば、部員の一人が昨年7月頃に先輩部員に誘われて寮の屋上で初めて大麻を使用したことを、約4か月後の11月下旬に監督に申告。この部員は、初回以降も頻繁に誘われ、複数の部員で大麻を使用していたという。首謀者は4年生の部員で、このほかに4年生4人、3年生1人、2年生1人の計7人が関与していた。
保護者からの通報で部員へのヒアリング調査が行われた10月下旬以降は、いったん収まったが、11月下旬頃には4年生3人が大麻の使用を再開。305号室を外から入れない状態にして大麻を使用していたという。