FUNFAIR FUNFAIRの概要

FUNFAIR

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/16 07:58 UTC 版)

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FUNFAIR
RIP SLYMEスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル HIP-HOP
時間
レーベル ワーナーミュージック・ジャパン
チャート最高順位
ゴールドディスク
  • ゴールド(日本レコード協会
  • RIP SLYME アルバム 年表
    EPOCH
    2006年
    FUNFAIR
    (2007年)
    JOURNEY
    2009年
    『FUNFAIR』収録のシングル
    1. 熱帯夜
      リリース: 2007年7月25日
    2. SPEED KING
      リリース: 2007年11月7日
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    概要

    前作『EPOCH』からほぼ1年ぶりのオリジナルアルバム。

    本作の先行シングルである「SPEED KING」と同じく、ジャケットには骸骨が写っているが、「SPEED KING」とは左右が逆になっており、様々なイラストが集まって骸骨を形成しているようなものになっている。なお、このイラストは「SPEED KING」のPVの背景に登場しているものである。また、イラストの中に緑色で「R」「I」「P」の文字が隠れている。

    初動売上は前作から減少したものの、『グッジョブ!』以来約2年3か月ぶり、オリジナルアルバムに限れば『MASTERPIECE』以来約3年1か月ぶりにオリコンアルバムチャートトップ3入りを記録した。なお、累計売上では前作を上回っている。

    初回盤のみ特典ステッカー封入、100枚に1枚のスペシャルプレゼント用シール付き、CM曲を務めたマクドナルド「McWrap」クーポン券付きの金箔押し3面デジパック仕様。また、「SPEED KING」が「Wrap SLYME」キャンペーンCM曲に選出されたこともあり、マクドナルドの携帯サイトで応募した中から抽選で500人に本作のマクドナルドオリジナルバージョンのコラボ記念ジャケットCDが当たるキャンペーンが実施された。

    制作に関して

    本作の制作は、2006年10月に「I・N・G」、11月に「熱帯夜」、12月に「Tales」がそれぞれ完成し、2007年に入った時点で既に3曲が出来上がっていたため、2007年4月頃と早期から取り掛かり始めた[2]。また、早い段階で本作のテーマが「遊園地」として決定しており、作る上での指針があったため、作業は早く進行し、2007年夏頃にはほぼ完成していた[2]。しかし、詰めの最終作業が長引き、締め切りを可能な限り伸ばしたため、結局完成したのは期限ギリギリとなった[2]

    気づいた人に気づいたことを任せ、任せたことに関しては根拠の無い反論を一切しない、という暗黙のルールがあり[3]、その結果、良い感じでメンバー個々の分担作業が進み、個人個人にゆとりができたという[4]

    また、本作からメンバーの誰かが主導のもとでレコーディングするようになったことと、DJ FUMIYAの自宅にスタジオを新設したことで、完全なレコーディング月間にもかかわらず飲みに行ってしまうことがあったほど、余裕を持ってレコーディングできたという[4]

    序盤はアップテンポの曲が多かったため、スローテンポの曲を各自作ってくることになったものの、その後一転してスローテンポの曲ばかりになってしまうなど、楽曲の配分が上手くいかず、シーソーゲーム状態だったという。その後、完成した楽曲を吟味した上で淘汰し、バランスを取っていくことで、収録曲を選出した[5]

    そのため、収録曲から漏れてしまった楽曲も多く存在し、中には前作の収録曲候補でありながら本作でも収録されなかった、メンバー曰く「パンドラ」的な楽曲もあり[2]、RYO-Zは「いずれ入れてあげたい」と語っている[5]

    作風

    タイトルの「FUNFAIR」とは「移動遊園地」という意味で、このアルバムの作風を表しており、RYO-Z曰く、「バラエティに富んだアトラクションが1枚のアルバムで楽しめる作品」をテーマに作っている[4]。なお、これらはDJ FUMIYAの提案によるものである[4]。また、前作まではどのようにしてヒップホップな感じを消化するか、ライブをどうするか等、色々と考えてアルバムを作ってきたため[4][6]、今作では前述したようなテーマを掲げながらも、あまり考えすぎずに、気の赴くままに作ったという[4][6]。その結果、色々な楽曲をバランス良く収録することが出来[2]、メンバーが本作発売時点で「最高傑作」と称すアルバムでもある[7]

    本作についてPESは「もちろん、やるべきところではやってますけど、あんまり考えず、好きなように作って、ラップも別にやらなくても良いかな」と考えたらしく[4]、また、RYO-Zはラップはを踏むものか、そうでなくてもいいのかという質問に対して「気持ちよければ、どっちでも良いと思いますけどね。あとは趣味ですよね。韻を踏んで気持ち良いならそれでも良いと思うし、そうしなくても聴かせられるなら、もっと何を伝えるのかっていう内容に重きを置いても良いんだろうし。俺はリズムに乗っかって、言葉をパーカッシヴに発していくのが楽しいんですけど、全然どっちもありだと思いますね」と語っており、あまり韻を踏む・踏まないはこだわっていないという[6]

    シングル曲はRIP SLYMEのオリジナルアルバムとしては最少の2曲のみの収録だが、当初CD化未定とされていた「I・N・G」「Tales」が収録されたため、本作初出の「Remember」と合わせ、タイアップ曲は最多の5曲に及ぶ。なお、「I・N・G」「Tales」にはアルバム曲としては『グッジョブ!』収録の「UNDER THE SUN」以来となるPVが製作されており、いずれもPVの一部がそのままCMの映像に使用されている。

    本作の特徴として、メンバーの中から2人ずつ選抜され、MCを務めている楽曲が収録されており、「残念ボーイ」(ILMARIとPES)、「EVOLUTION」(RYO-ZとSU)、「Fa-a-ar」(RYO-ZとPES)がそれに該当する。ちなみに、キャスティングはRYO-Zの指示によるものである[5]。なお、このような企画を試みた動機として、ILMARIは「ふたりでやったり3人でやったり、今はいろいろやりたい時期なんです」と語っている[8]。そのため、メンバー全員が参加している楽曲が全15曲中8曲と少ない。






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