【AH-56】(えーえいちごじゅうろく)
Lockheed AH-56 "Cheyenne(シャイアン)"
アメリカ陸軍のAAFSS計画に基づいて、ロッキード社が開発した試作攻撃ヘリコプター。
1964年に案が採用され、1967年に初飛行した。
機体は、縦列複座の操縦席を持つ細長い胴体に兵装搭載可能な小翼を備え、現在の攻撃ヘリコプターの標準とも言える形態を完成させていた。
また、ローターのほかに、尾部先端に推進式プロペラを持ち、通常のヘリコプターよりも高速を得ることが可能であった。
他にも、コンピュータによる飛行制御や赤外線夜間暗視装置の採用など、当時の最新技術を結集させていた。
しかし、単発のターボシャフトエンジンや尾部の推進プロペラは、攻撃ヘリコプターとしての生存性やメンテナンス性に難がある構造でもあった。
そのため、技術的問題や計画の見直しによる開発費の高騰などで実戦化が難航し、最終的にそれらの問題が解決できず不採用に終わった。
なお、本機に代わって実戦化され、世界初の実用攻撃ヘリコプターとなったベル社のAH-1は、本機の開発スケジュール遅延を受けて、継戦中だったインドシナ戦線に投入する「暫定的な」機体として、多用途ヘリ・UH-1をベースに開発されたものである。
スペックデータ
AH‐56
分子式: | C36H36F8O7 |
その他の名称: | 4-[[[4'-[[3-[(2,2,3,3,4,4,5,5-Octafluoropentanoyl)oxy]propyl]oxy]-1,1'-biphenyl-4-yl]carbonyl]oxy]benzoic acid (R)-1-methylheptyl ester、AH-56、4'-[3-[(2,2,3,3,4,4,5,5-Octafluoro-1-oxopentyl)oxy]propoxy]-1,1'-biphenyl-4-carboxylic acid 4-[[[(1R)-1-methylheptyl]oxy]carbonyl]phenyl ester |
体系名: | 4-[[[4'-[[3-[(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンタノイル)オキシ]プロピル]オキシ]-1,1'-ビフェニル-4-イル]カルボニル]オキシ]安息香酸(R)-1-メチルヘプチル、4'-[3-[(2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロ-1-オキソペンチル)オキシ]プロポキシ]-1,1'-ビフェニル-4-カルボン酸4-[[[(1R)-1-メチルヘプチル]オキシ]カルボニル]フェニル |
AH-56 (MGSPW)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 15:30 UTC 版)
「メタルギアシリーズの用語一覧」の記事における「AH-56 (MGSPW)」の解説
アメリカ陸軍での採用を目指し、ロッキードによって試作された攻撃ヘリ。ベトナム戦争の後半に米陸軍により構想されたAAFSS(新型航空火力支援システム)により開発がすすめられたが、構想の大幅な見直し、技術不足による開発の遅滞、割高な生産コストなどの理由から、開発は中止される。MGSPWでは、実験的な実戦投入を兼ねてCIA傭兵部隊に配備されていた。また、現地CIA傭兵によって装甲及び武装の強化が施されたカスタムタイプも存在する。
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