本草和名とは? わかりやすく解説

ほんぞうわみょう〔ホンザウワミヤウ〕【本草和名】

読み方:ほんぞうわみょう

平安時代本草書2巻。深根輔仁(ふかねすけひと)著。延喜18年918)ごろ成立本草1025種の漢名に、別名・出典・音注・産地をつけ、万葉仮名で和名を注記したもの。


本草和名

読み方:ホンゾウワミョウ(honzouwamyou)

分野 薬物

年代 平安中期

作者 深根輔仁


本草和名

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/18 14:39 UTC 版)

本草和名』(ほんぞうわみょう)とは深根輔仁撰による日本現存最古の薬物辞典(本草書)である。輔仁本草(ほにんほんぞう)などの異名がある。

本書は醍醐天皇に侍医・権医博士として仕えた深根輔仁により延喜18年(918年[1]に編纂された。の『新修本草』を範に取り、その他漢籍医学・薬学書に書かれた薬物に倭名を当てはめ、日本での産出の有無及び産地を記している。当時の学問水準より比定の誤りなどが見られるが、平安初期以前の薬物の和名をことごとく記載しておりかつ来歴も明らかで、本拠地である中国にも無いいわゆる逸文が大量に含まれ、散逸医学文献の旧態を知る上で、また中国伝統医学の源を探る上でも貴重な資料である。また、丹波康頼の『医心方』にも引用されるなど後世の医学・博物学に影響を与えた。また、平安時代前期の国語学史の研究の上でも貴重な資料である。

その後、長く不明になっていたが、江戸幕府の医家多紀元簡紅葉山文庫より上下2巻全18編の古写本を発見して再び世に伝えられるようになった。多紀元簡により発見された古写本の現時点の所在は不明であるが、多紀が寛政8年(1796年)に校訂を行って刊行し、6年後に民間にも出された版本が存在する他、古写本を影写した森立之の蔵本が台湾の国立故宮博物院に現存する。

関連文献

脚注

  1. ^ 小林幹夫「恵泉果物の文化史(11):アンズ」『恵泉女学園大学園芸文化研究所報告:園芸文化 (Bulletin of Keisen Institute of Horticulture)』第13巻、恵泉女学園大学園芸文化研究所、129-132頁、2017年https://ci.nii.ac.jp/naid/120006331091/ 



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「本草和名」の関連用語

1
唐薑 デジタル大辞泉
100% |||||

2
淫羊藿 デジタル大辞泉
100% |||||

3
生藺 デジタル大辞泉
100% |||||

4
陵苕 デジタル大辞泉
100% |||||

5
蚱蝉 デジタル大辞泉
100% |||||


7
36% |||||




本草和名のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



本草和名のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの本草和名 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS