本草学とは? わかりやすく解説

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ほんぞう‐がく〔ホンザウ‐〕【本草学】

読み方:ほんぞうがく

中国古来植物中心とする薬物学500年ころ陶弘景のまとめた「神農本草」が初期文献で、明の李時珍が「本草綱目」に集大成日本には平安時代伝わり江戸時代全盛となり、中国薬物日本産のもの当てる研究から博物学物産学発展した


本草学

読み方:ホンゾウガク(honzougaku)

漢方医学基礎となる動植物に関する学問


本草学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/10 05:38 UTC 版)

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本草学(ほんぞうがく)は、中国および東アジアで発達した医薬に関する学問である。

概要

以後、六朝にかけて、神仙思想が発達して方術が盛んになると、神仙家の薬と医家の薬とを区分する必要性が生まれた。その頃に、方術の薬を指すものとして、「本草」という用語が生まれたとされる。その意は、「草石の性に本づくもの」であるという。よって、単に薬草のみを指して本草という訳ではない。「本草」の語の文献上の初見は、『漢書』巻25「郊祀志下[1]」であり、紀元前31年に条に「候神方士使者副佐 本草待詔七十餘人皆歸家」とあり、方士神仙を説く者たちと共に、本草待詔70余人を免職にしたという記事が見える。ただし、『漢書』巻30「芸文志[2]」には、「本草」という名を持つ書名は見られない。

陶弘景は、『神農本草経』に補注を加えて、730種の薬名を記録し、本草学の基礎を築いた。659年になって『新修本草』が勅撰され、陶弘景の書に修改が加えられた。代には、974年に『開宝本草』、1060年に『嘉祐補註本草』(掌禹錫)、1061年に『図経本草』(蘇頌)が成立した。また、唐慎微1082年に、掌氏と蘇氏の2書を合揉して『証類本草』を撰し、処方を加えた。1108年の『大観本草』は唐氏の書に『重広本草』(1092年、陳承)の説を補足した。さらに1116年の『政和本草』では、『大観本草』の図を縮微して利用の便を図った。また同年には、『本草衍義』が成立している。1159年の『紹興本草』は、『本草衍義』と同様、実用性を重視して編纂された。

代の1596年李時珍が著わした『本草綱目』は、本草学の集大成であり、1871種の薬種を収録している。日本の本草学(博物学)にも大きな影響を与えた。

日本の本草学

日本の本草学については、博物学#本草学で述べる。主に人間、鳥、魚、獣、それ以外を虫として区別する。例えば、マムシに何故「ムシ」がつくかというと、蛇は虫に区別されるからである。

主な本草学者

脚注

  1. ^  漢書 (中国語), 漢書/卷025下, ウィキソースより閲覧。 
  2. ^  漢書 (中国語), 漢書/卷030, ウィキソースより閲覧。 

参考文献

関連項目

外部リンク


本草学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/15 16:57 UTC 版)

山本亡羊」の記事における「本草学」の解説

西村広休 岡安定 松浦武四郎 江馬蘭斎 野田 岩永文楨 長井琳章 伊藤浚明 松永周甫 今井風山軒 松岡十太夫 賀来飛霞 百々三郎 田中宣之 晋三 吉川五郎 飯沼慾斎山の門弟山の死後門下入り典薬寮医の多く門下にあった公家一条忠香水戸藩水戸斉昭津藩藤堂高猷富山藩前田利保にも直接または間接的に講義助言等を行った

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「本草学」を含む「山本亡羊」の記事については、「山本亡羊」の概要を参照ください。

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