圜悟克勤とは? わかりやすく解説

えんご‐こくごん〔ヱンゴ‐〕【圜悟克勤】

読み方:えんごこくごん

[1063〜1135]中国宋代臨済宗の僧。中国臨済宗第五祖の法演(ほうえん)の門下。夾山(きょうざん)の碧巌(へきがん)に住み、「碧巌録」(10巻)を著した仏果禅師。真覚禅師


圜悟克勤

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 08:21 UTC 版)

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圜悟克勤
嘉祐8年- 紹興5年8月5日
1063年 - 1135年9月14日
諡号 真覚大師
生地 彭州崇寧県(四川省成都市郫都区
宗派 臨済宗楊岐派
五祖法演
弟子 大慧宗杲虎丘紹隆瞎堂慧遠
著作 碧巌録』、『撃節録』
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圜悟克勤(えんご こくごん、嘉祐8年(1063年) - 紹興5年8月5日1135年9月14日))は、中国代の真覚大師。俗姓は駱。は無著。彭州崇寧県(四川省成都市郫都区)の出身。南宋高宗から圜悟、北宋徽宗から張商英仏果の号を賜ったので、圜悟克勤・仏果克勤といい、圜悟禅師、仏果禅師、真覚禅師と敬称される。

生涯

幼くして出家し、諸処の高僧のもとで修行し、最後に五祖法演の弟子となった。のち金山に行き病を得て、再び五祖法演のもとに戻り、法を嗣いだ。のち、翰林の郭知章の請によって六祖寺、及び昭覚寺で説法した。政和年間に南遊し、尚書右僕射張商英に会い華厳の玄旨を談じた。張商英の帰依を受け夾山寺に居した。当時、容仏派の成都府知府郭知章・枢密鄧子常などは、彼の援護者として名高い。

のち、潭州道林寺、建康府蔣山太平興国寺、東京天寧寺、潤州金山竜游寺、南康軍建昌雲居山真如院の諸刹に歴住し、昭覚寺・夾山寺・道林寺に住する間に、雪竇重顕の『雪竇頌古』を提唱し、垂示著語評唱したものが公案集で名高い『碧巌録』であり、また、『雪竇拈古』を提唱したものが『撃節録』である。

紹興5年(1135年)8月5日示寂。享年73。

門下には、大慧宗杲虎丘紹隆をはじめ百余人がある。没後、虎丘紹隆と若平によって『圜悟仏果禅師語録』二十巻が編され、子文によって『圜悟禅師心要』二巻が編録された。

大慧宗杲に批判的な道元の『正法眼蔵』に「生也全機現、死也全機現」(全機・心身学道)、「生死去来、真実人体」(諸法実相)、「盤走珠、珠走盤。偏中正、正中偏。羚羊掛角無蹤跡。猟狗遶林空踧蹐」(春秋)等圜悟克勤の言葉が多く引用されている。

著作

  • 『碧巌録』十巻
  • 『撃節録』二巻
  • 『圜悟仏果禅師語録』二十巻
  • 『圜悟禅師心要』二巻

伝記

  • 『圜悟禅師傳』
  • 五灯会元』巻十九
  • 『続伝灯録』巻二五
  • 『嘉泰普灯録』巻十一

関連項目

脚注

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圜悟克勤

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禅林墨跡」の記事における「圜悟克勤」の解説

詳細は「圜悟克勤」を参照 圜悟克勤は、五祖法演法嗣。圜悟には大慧宗杲虎丘紹隆高弟がいるが、大慧派には墨跡を遺しているものは少なく虎丘派多く墨跡を遺している。圜悟の書は気品富み風格が高い。 与虎丘紹隆印可状与虎丘紹隆印可状』(くきゅうじょうりゅうにあたう いんかじょう)は、宣和6年1124年12月、圜悟が弟子虎丘紹隆与えた印可状。この印可状には、中国からの筒に入って薩摩坊津海岸流れ着いたという伝説があり、俗に流れ圜悟と呼ばれる後半37行を失い前半19行だけが現存する小字だが、線は肥痩変化富み字形米芾影響見られる一休宗純印可の証としてこの墨跡村田珠光与えて以来茶道において非常に尊重され今日日本に伝わる最高位、また最古墨跡となっている。紙本東京国立博物館国宝指定名称は圜悟克勤墨蹟印可状))。

※この「圜悟克勤」の解説は、「禅林墨跡」の解説の一部です。
「圜悟克勤」を含む「禅林墨跡」の記事については、「禅林墨跡」の概要を参照ください。

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