昨年末、茨城に魚の買い出しに行ったときに見つけた蒸しウニ。
1kg以上入って1500円と、ウニとして考えたら極めてリーズナブルだ。
チリで採ったウニを現地で蒸し、冷凍して運んできているのでこの価格なのだろう。
見た目的にはウニで作った羊羹のようだが、味の方はどうだろう。
…(・~・)
ウニだな。でもちょっと風味は弱い。
ウニのねっとりとした口どけはなくなっているが、一方で粒感がやや立っている。
潮の香りがあって心地よいが、味の方も意外に塩気があるね。
ネットで蒸しウニのレシピを調べてみると「パスタに使え」というものが一番多かった。
確かにクリームソースの中に溶かし込めばウニの風味が無駄にならず、また塩気もちょうどいいものに感じられるようになるだろう。
でもせっかく大量にあるので、普段はありえない方向性の料理を試してみたい。
というわけでいろいろやってみた
卵焼き
ウニの塩気が美味く使えるかと思ったが、中心に芯のように詰めてしまったことで卵部分とウニ部分の乖離が起こってしまった。
溶き卵にウニも溶かし込んでから焼いた方が良かったかもしれない。
たださすが卵同士、なかなか良く合う。
暖かい卵焼きの中から突然に現れる潮の香り、そしてウニの風味。
ノリを巻いて食べるとより合うかも。
今回は卵焼きだったのでサラダ油で焼いてみたが、バターを使ってオムレツ風に焼いてもきっと合うと思う。
その際はバターの塩気に注意する必要がありそう。
味:★★★☆☆
価格:★★★☆☆
ウニ焼き
タコ焼きのタコの代わりにウニを入れてやろうという思いつき調理実「験」。
さいの目に切った蒸しウニを、型に流し込んだタネの中に投入していく。
型の穴が小さすぎるせいか、はたまた大阪の血が入っていないせいか、25%の確率で上手く包み込めなかった。
まあいいや、味は変わらんだろう。
いただきマース
…(・~・´)
ソース&マヨネーズの味に負けるなぁ…
ともかく蒸しウニはウニの風味が軽いのだ。
なので卵焼きのように大量に投入できるものには向いているが、少量しか入れられない料理には向かないのかもしれない…
しかしここで意外な発見。
マヨネーズを切らしてしまったので、仕方なく手元にあったタルタルソースをつけて食べてみたのだが、これが驚くほどに良く合ったのだ。
中にみじん切りの野菜が入っていることでマヨネーズの風味が弱くなり、蒸しウニとのバランスが良くなったのだろうか。
これならどこかの漁村の村おこしに使われていても良いかもしれない。
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
ウニカレー
大量に投入できるという条件、そしてこの色…
\ __ /
_ ( m )_ カレー!!
|ミ|
/ `´ \
( ゚∀゚)
ノヽノ |
< <
というわけでレトルトカレーを買ってきて
ドカッと投入してみた。
…(・~・´)
こ、これは…ッ!
ウニ入りカレー!!!
いやホント「ウニの入ったカレー」としか表現できないカンジです。
美味いかまずいかで言うと美味い。
ウニを入れる必要があるかと言えば…
…まあ、ウニを入れないとこの味にはなりませんからなぁ。
ただ、ウニの風味を殺さないためにはどうしても中辛以下の辛さのものでつくるしかないので、辛口じゃないとダメって人には物足りないかもしれない。
僕もそうでした。
まあ、どこかの海の家なんかにはあってもおかしくないカンジのメニューかね。
味:★★★★☆
価格:★★★☆☆
ポテンシャルはあるけど
というわけでいろいろやってみたけど、どれも「奇をてらった」の域からいまいち脱しきっていないように思える。
シンプルに「ハマグリの殻に詰めて焼く」のが一番いいのかなぁ。
それともやっぱりパスタか…
茨城の魚屋さんなら売っているところがちらほらありそうなので、よかったら試してみてください。
コメント
以前テレビでやっていたことなのですが、カレーが一般家庭に広まった頃の人気のトッピングが海苔の佃煮と当時は安価だったウニだったそうです。
また、玉ねぎも当時は高価だったので長ネギで代用していたそうです。
ウニを大量に使う調理法に関してですが、茨城にある甲殻類系ラーメン屋でウニつけ麺なるものを売り出していたのを思い出しました。
なんでも1回の仕込みに30kgの生ウニを使っているそうです。
ノリの佃煮とウニ…それ、カレーになるんでしょうか(笑)
長ネギはカレー南蛮っぽいのでなんとなくわかりますが…
30㎏の生ウニ、とてつもないですね!
安いものを使っていたとしても、それで1000杯分くらい取らないと採算採れなさそう。。
ウニって確か…卵じゃなくてち○○に値する部分だったような気がするんですが…