2/22(金)、23(土)フェモ採取会 & 櫛田川野食会やります!
くわしくはこちらのページをご覧ください。
当ブログではこれまでさまざまな野食材をチョコに練り込み、味の新たな可能性について追求してまいりました。
そして今年もバレンタインデーに向けて野食チョコを作ろうと思っていたのですが、今年はなかなか「これを練り込みたい!」という野食材が見つからずに苦労していました。
フェモがあれば間違いなく練り込んでいたのですが……再来週まで手に入らないし……
あ、あれがあるじゃん
ペンさんに貰ったオオスズメバチの巣板が。
これ、せっかくなので使わせていただきましょう。
オオスズメバチとチョコはどう合わせるべきか
さて、さっきからぼくが「チョコに虫を入れる」話を自然にしている件について殺意を覚える方がいらっしゃるかもしれませんが、これは別段おかしなことを申し上げているわけではありません。
というか、虫料理の活用法において「チョコ」というのは結構アリかなと思っています。
その理由は「ナッティ」だから。
多くの虫はナッツのような香りを身に持っており、これがチョコの風味と合うのです。
決してゲテモノを作りたいわけではなく、あくまでフレーバーとしての虫の可能性を考えているわけですね。
さて、そのうちのひとつとしてのオオスズメバチな訳ですが、これがチョコ、というか甘いものに合うかというと……ちょっと悩ましいところがあります。
スズメバチの幼虫(前蛹)は昆虫食材としてはかなり人気のあるもののひとつですが、味としてはなんというか、魚の部位に近い風味を感じます。生臭さを含んだ旨味というか……なので醤油と砂糖がとても合うわけですね。
生臭系はカカオの大敵であり、これをうまく退治しないことには美味しいチョコに仕上げるのは難しいでしょう。ということで一手間加えます。
まず、柔らかくて魚の風味が強い幼虫(前蛹)を、バターでしっかりとソテーします。
その間にハニーウイスキー少量と焼酎、砂糖を加熱してシロップを作り、
成虫、蛹、下処理した幼虫を入れて煮込み、全体にシロップを絡めます。
これをいったん冷まして固め、この間にチョコを湯煎しておきます。
幼虫はクルミ系の香りがするのと、バターによる塩気がついているので、刻んでミルクチョコに混ぜ込みます。
成虫はクリスピーかつ独特の草っぽい香りがあるのでハイカカオチョコをまぶしましょう。
今回はテストなのでチョコを全体につけたものと、お尻だけにつけたものを作ってみます。
これを冷蔵庫で冷やせば……
完成(≧ω≦)
断面はこんな感じ。
成虫の方は結構しんどい見た目ですね。
さっそく食べてみましょう。
いただきマース
……(≧∀≦)ビンゴ!
予想通り相性ばっちりです。
まず幼虫ですが、タンパク質そのものって感じの味にバターの油っけと塩気がのって「クルミっぽいけど旨味の強いなにか」みたいになっているので、ミルクチョコと合わないはずがないというカンジです。
マシュマロとクルミの中間みたいな……
そして成虫。
ハニーウイスキーと成虫独特の草っぽい風味がとてもうまく絡み合っており、そこに濃厚なカカオの風味がのると最高です。これは絶対にビターチョコが合う!
飲み込んだあとに口の中に残る余韻がとてもいいです。これ食べるときは絶対いいウイスキー欲しい。
味:★★★★☆
価格:★★★★☆
ぼく基本的に虫の姿が残っている料理は好きじゃないんですけど、こういうお菓子ならいいなーって思いました。
虫とお菓子については今後も追及していきたいと思います。。
コメント
どんな味なのか気になるお菓子なんですが、都田さんが見たらどんな反応するかも非常に気になるお菓子ですねぃ