★☆★☆★茸本朗の新刊が発売されました☆★☆★☆
さまざまなヘンテコ・トンデモ・絶品食材を食べていろいろな目に遭った茸本の体験記が、cakesでの連載を経て単行本になりました。
ブログとはまた違った切り口の文章をお楽しみいただけると思います。ぜひお手にとっていただけると嬉しいです!
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東京野食会やります!
日時:12/15 お昼~
場所:八王子市 スタジオ・ライトハウス
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先日、近所の人ことKさんからサワラをいただきました。
東京湾奥産だそうです。
ここ4、5年で回遊性の青物がガンガン湾奥に入り込んでくるようになりましたね。鶴見でブリ釣れたりとか。
新しい魚種が増えるのは嬉しいけど、それだけ湾内の水温が上がっているということでしょうから、カレイやアイナメといった湾奥特有の寒海性魚類達が心配でもあります。
まあそれはそれとしてサワラはとても嬉しいです。何せ旨い!
西日本では「サワラの首都」こと岡山を中心に生食用鮮魚として流通し、刺身や寿司ネタとして高い評価を受けています。関東ではあまり生で食べることはないですが、京都にならい西京焼きにしたり、照り焼き、椀だねなどにして食べられます。
どっちかってと西日本で真価を知られる魚と言えそうです。
サワラは鮮度落ちの早いサバ科の魚の中でもとりわけ足が早く、よく冷やして持ち帰っても身割れ(筋肉にヒビが入ってしまうこと)が起こってしまうほど。
流通時の扱いが難しいため、普段刺身にすることの少ない関東で、刺身にできるサワラを手に入れるのは難しいです。やはり持つべきものはルアー釣りの上手い近所の知人……!(他力本願)
東京湾のサワラは相模湾のとは違った旨さ
さて、全力のサワラがめたくそ旨いという話は、かつて一度このブログでも書いたことがあります。
このときせつなさんから頂いたのは相模湾のサワラで4kg程度ありました。
今回頂いたものは東京湾産、3kg弱といったところ。
基本的にはデカければデカイほど脂がのって美味しいのがサワラという魚、そのルールに則れば前回のものの方が味は良いはずですが……
断面を見てみると
今回のもスゴいやん!!
さすがに前回のものとくらべると、背側の身に含まれる脂の量が若干少ないですが、それでも腹身寄りはしっかりとトロになっています。
相模湾産はこのくらいのサイズではここまで脂がのっていないと思うので、やはりサワラもアジやメジナ同様、東京湾産は特別なのでしょうか。
前半身をサク取りして皮目を焼き、塩タタキにしました。
わさびをたっぷりのせて、白米にオン。
……(;~;*)ウマァー
相変わらず、脂ののったサワラはとんでもなく旨いですね……柔らかくトロッとした身は旨味が強く、脂の甘味と合わさることでより完璧になります。クロマグロと比べると酸味が少なく、より柔らかい味わいです。
そして……今回のサワラ、脂の香りが金アジそのものでビックリしました。貴様、さては金アジを腹一杯たべてやがるな……!?
それを考えると、小さくても(ったって3kg近いけど)脂がのってるというのは理解できますね。東京湾マジック。
後半身は加熱調理することにしました。
脂に強い風味があるので、少し強めの香りをつけて調理したい。ということでこちらを参考に調理しました。
ということで山椒塩と片栗粉をまぶしてフライパンで焼き、スライス玉ねぎとケーパー……が無かったのでどこの家の冷蔵庫にもある
青ほおずきをスライスして和え、皿に敷いてサワラを盛り付けます。
できた! いただきまーす。
……(≧~≦)やっぱりうまーい
加熱するとほぐれやすくなるのがサワラの良いところですが、脂がのっているとフワフワホクホクの要素が乗っかってよりサイコーになります。
一瞬で半身食べちゃった……(´・ω・`)
味:★★★★☆
価格:★★★★☆
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