先日、マダイ釣りにいってきたというまいったか筋肉さんから変わったお魚をいただきました。
鱗と内臓をきれいに落とした状態でもハッキリわかるハデハデしさ。蛍光オレンジをベースとし、ピンクの差し色が目映いです。糸状に伸びた尾びれも芸術的❗
この魚は「シキシマハナダイ」。シキシマハナダイ科という独立した科に属し、ハタ科に近縁という説があるもののいまいちその立ち位置はわかっていないそうです。
そのふしきな和名の由来も調べましたが、これだというものは出てきませんでした。その花魁をイメージさせる艶やかな見た目が、日本統治時代の韓国・仁川にあった敷島遊廓をイメージさせたとかそんな感じだったりして。
その学名Callanthiidaeもまた「美しい魚」という意味だそうでさもありなんという感じですが、そのハデハデしさゆえか食べた人はあまり多くない様子。ネットを見ても食味評価は少なく、あっても「味がない」「平凡」といったものばかり。
ということでそこまで期待することなく試食してみたのですが……
シキシマハナダイ、旨いやんけ
とりあえず三枚に下ろして、身質を見てみます。
……あれ、けっこう良さそう。
一見すると水っぽいようで、ちょっとねっとりした質感があり弾力にも富んでいます。
アマダイやテンスにかなり似ていますね。これは一手間加えると化けるやつでは!?
ということで一塩してからピチット脱水シートにくるみ、一晩置いてから
平造りと焼き霜造りのお刺身にしてみました。ポン酢で食べてみようかな。いただきまーす
……Σ(`・~・´)やはり!
ねっとりサクサクとした歯ごたえ、後口にフワッと広がる甘味、これはアマダイ……!
もう半身は酒蒸しに。
…(≧~≦)これは絶品!
加熱するといきなりプリっとした質感がでて、ゼラチン質の皮と合わさると芸術点高いです。なにより後口に広がるしっかりとした旨味は間違いなくアマダイのそれ。
アラはお吸い物にしてみましたが、黄金の玉脂がフワリと浮いて、淡くも素晴らしいダシにコクの奥行きを与えています。
これ、相当美味い魚だよ…!
味:★★★★☆
入手難易度:★★★★☆ 釣りにいくしかない
やはり一晩脱水したのが良かったんじゃないかと思いますね。輝ける子だろうと思いましたがここまでとは。。
活きてる状態のものを京都人に見せて「あらら、こんなハデな魚よう食べまへんわ」とか言わせたあとで、皮をひいて酒蒸しにして食べさせて「これは小さいけどええアマダイどすな」って言わせてほくそ笑み隊。
コメント
シキシマハナダイ、昔釣ったときに船頭さんから丸ごとバター焼きにすると旨いよと言われ
確かに美味しかった記憶がありますよ。