2.5次元/3次元(2.5D/3D)実装は、チップレット集積(異種チップ集積)を具体的に実現する手段として注目されている。大きな配線専用のチップやチップレットを貫通する電極などを使って、チップレット同士を物理・電気的に接続する。半導体の微細化による性能向上に陰りが見える中で、今後の半導体の競争領域となる先進後工程(先進パッケージ)の中核的な技術だ。
2.5D実装は、インターポーザーと呼ばれる中間...
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チップレット接続、高速化へ3つの革新 2nm以降で導入
微細化による性能向上が鈍化し、微細化を進めるコストが増大する中で、半導体の進化を先端パッケージで担う動きが加速している。生成AI(人工知能)の登場で膨大な計算資源が必要となったことで、サーバーなどのクラウド側と、PCやスマートフォンなどのエッジ側の両方において、先端パッケージを用いたチップレット(半導体チップ)集積が標準技術となりつつある。 先端パッケージの性能を高めるために、現在焦点となってい
レゾナック、後工程の開発加速 電極や配線を微細化
レゾナックが先進後工程(先進パッケージ)用の技術開発を加速させている。バンプ(突起電極)の材料や製造プロセス、配線層の多層化、配線の微細化、基板サイズの大型化などだ。その原動力となっているのは、同社が2021年に設立した、複数企業から成る研究コンソーシアムだ。 2.5次元(2.5D)実装や3D実装といった先進パッケージでは、複数のチップレットを1つのパッケージ内に納めるため、パッケージと外部のプ
チップレットで変わる後工程技術 ラピダス講演から5選
チップレットの普及は半導体技術にどのような変化をもたらすのか。2023年9月開催の学会「第84回応用物理学会秋季学術講演会」にラピダスで後工程の技術開発を主導する折井靖光氏(専務執行役員3Dアセンブリ本部長)が登壇し、その変化について講演した。本稿ではその中から注目すべき5つを紹介する。 ①チップレットが性能向上の手段に チップレットは当初、コスト削減を主な目的としていた。面積の大きな半導体チッ