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皆様には、平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます。
JPXグループのミッションは、市場の安定的な運営と持続的な発展により、豊かな社会の実現に貢献することです。
このミッションを達成し続けるために、JPXグループでは「幅広い社会課題に、資金調達・資金循環機能をはじめとしたソリューションを提供するグローバルな総合金融・情報プラットフォームへと進化し、持続可能な社会と経済発展の実現に貢献する」ことを長期ビジョンとして定め、2030年までに実現することを目指しております。
この長期ビジョンの実現に向けた第一ステージとして、2022年度からスタートした中期経営計画2024では、Exchange & beyondというスローガンのもと、安定的市場運営という伝統的な取引所としての機能を強化しながら、同時に、その枠組みに過度にとらわれず新たな領域へも進んでいく、二刀流の姿勢で取組んでおります。
昨年度は、2022年度の「資産所得倍増プラン」に続いて、「コーポレートガバナンス改革の実質化に向けたアクション・プログラム」及び「資産運用業・アセットオーナーシップ改革」が発表され、資産運用立国の実現に向けて、政府の取組みがさらに進展しました。加えて、NISAを抜本的に拡充・恒久化した新NISAが本年初から開始し、我が国の資本市場に対する関心はかつてないほど高まっています。
そうした環境の下、我が国の資本市場の中核を担うJPXグループとして、安定的な市場運営はもとより、市場の魅力向上に向けた施策を推進し、国内外に対して積極的に情報を発信していくことを通じて、市場運営者としての役割をしっかりと果たしてまいります。また、社外・海外など外に目を向ける意識・文化を醸成し、多様な意見や変化・情報を取り入れることを通じて、ステークホルダー目線で、より良い市場・より良いサービスの創出につなげてまいります。
投資家の皆様をはじめとして、上場会社や証券会社・金融機関などの市場関係者の皆様のご理解とご協力なくして、市場の安定的な運営と持続的な発展はあり得ません。今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
2024年4月
株式会社日本取引所グループ
取締役兼代表執行役グループCEO 山道 裕己