ジゴワットレポート

映画とか、特撮とか、その時感じたこととか。思いは言葉に。

漫画

このほど観たり読んだりしたエンタメの感想9連発(忍びの家、555パラリゲ、ジョン・ウィック4、キメラアント編、PLUTO、MONDAYS、GANTZ、龍と苺、ようこそFACTへ)

昨日に引き続き、リハビリがてらとにかく書いていきます。今日は、最近観たエンタメ(映画&漫画)の感想をざっくりと。また本腰入れて別記事でレビューをアップしたい作品も混じっていますが、それらは取り急ぎの初報ということで。 全てにおいて根幹のネタ…

原作『チェンソーマン』第一部 公安編 / 単行本ごとの初見感想まとめ

去る2021年7月、アニメ化に備えて『チェンソーマン』の原作を一気に読んだ。 連載中、途中からジャンプそのものを読まなくなってしまったので、中盤ごろまでで止まっていた『チェンソーマン』を、全巻買いました。この連休で読みます。 — 結騎 了 (@slinky_d…

気高き「敗者」の物語。荒木飛呂彦の納得と重力。 ~『ジョジョの奇妙な冒険』第7部「スティール・ボール・ラン」

「絵」を描くという作業は『無限』である。どこで終わっていいのか、一枚をずーっと描いてられる。そして『物語』。仮に「恋人」が穴の底に落ちている設定があって、そこに「嫌いな友人」を身代わりに突き落とすと、その『恋人』は命が助かるという状況があ…

漫画・アニメ実写化の「成功」とはなにか

何かと、良い意味でも悪い意味でも盛り上がる「実写化」。主に漫画やアニメからの実写映像化を指すが、2021年1月にこれを語るのならば、まずは2020年末に放送されSNS等で話題沸騰となったNHK制作『岸辺露伴は動かない』に触れねばならないだろう。 ・引用 ht…

信頼感のハイパーインフレーションラブコメ、『君のことが大大大大大好きな100人の彼女』がすごい

漫画でも映画でもアニメでもドラマでも、「信頼感を感じさせてくれる作品」が大好きだ。それは主に、作者や演者、クリエイターに向けられた信頼感。 「この作品のことだから、こんな展開が訪れても、きっと巧く処理してくれるだろう」。「新キャラが登場して…

「リアルサウンド映画部」に『波よ聞いてくれ』作品評を寄稿しました

お仕事の報告です。 いつもお世話になっているリアルサウンド映画部さんに、アニメ版が放送中『波よ聞いてくれ』の作品評を寄稿しました。毎度お馴染みのパターンと言いますか、「原作の面白さ」「アニメ版の良さ」という両軸から、同作を語っています。 rea…

漫画のウソは音楽のホント。『SOUL CATCHER(S)』はなぜこんなにもファンタスティックなのか

改めて数えてみたら、私が吹奏楽を始めて約20年が経っていた。 まあ、絶え間なくやっていた訳ではなく、離れた時期もあったけれど、その間もよく吹奏楽の演奏を聴きに行っていた。パートはパーカッション(打楽器)。高校時代の青春はその9割が吹奏楽だし、…

デスノートオタクによる『DEATH NOTE 新作読切 aキラ編』の感想(ジャンプSQ. 2020年3月号掲載)

新連載である『DEATH NOTE』が表紙を飾ったあの時を、今でも鮮明に覚えている。それ以前に読んだプロトタイプの読切で強烈な印象を残した「あの作品」が、連載として帰ってくる。Lという覆面探偵の登場、FBI捜査官を軒並み殺す月の策略、その全てに心を躍ら…

感想『カイジ ファイナルゲーム』 まさに圧倒的虚無!カイジによるカイジパロは福本漫画の未来を占うか

まず前提を述べておくと、私は実写映画版『カイジ』シリーズが大好きである。 原作の持ち味をそのまま活かすなら、立木文彦による濃厚なナレーションが印象的なアニメ版が絶対的な正解だろう。しかし、流石に実写でそれをやるとくどいという判断か、「濃厚さ…

『ブルーピリオド』6巻に泣く

帯の文句を借りるならば、「努力型リア充男子が絵を描く喜びにハマる!」漫画、それが『ブルーピリオド』である。作者は山口つばさ。愛聴しているラジオ番組でその存在を知って以降、新刊の発売を心から楽しみにしている。 前述の「努力型リア充男子」である…

感想『屍人荘の殺人』 想像を絶する異常事態、すなわち「非現実」は「現実」になり得るか

やっと、読むことができた。 ミステリ界隈ではすでに大きく話題となっていた『屍人荘の殺人』。「売れてるなァ、読みたいなァ、読まないとなァ」と思いつつ後回しにしていた本作を、実写映画版の公開直前となるこのタイミングで読了。なるほど、いやぁ~~、…

「リアルサウンド映画部」に『Dr.STONE』の記事を寄稿しました

お仕事の報告です。 いつもお世話になっているリアルサウンド映画部にて、今回は、『Dr.STONE』に関する記事を書きました。 realsound.jp いつものように、記事提供でヤフーニュースにも載っています。(内容は同一) headlines.yahoo.co.jp 以前書いた『彼…

遅ればせながら『呪術廻戦』を全巻読破した感想。速度とオマージュを支配下に置く、減点回避型少年漫画

あらゆるシチュエーションで何度もオススメされてきた漫画、『呪術廻戦』。 話題になっていることは知っていたし、「HUNTER×HUNTERっぽい」「BLEACHに近い」といった声も聞こえていたので、以前より興味はあった。そして今週、やっとこさ重い腰を上げて全巻…

『NARUTO』全73冊+映画2本+傑作『BORUTO』を完走したので1万字かけて感想を語り尽くすってばよ

「螺旋丸!」「千鳥!」ドカーン「俺は兄貴とは違うやり方で色々目指す(ドヤァ」。これが私の中の『NARUTO』の記憶だった。 学生時代に友人から借りて読んだ第一部の記憶はかなり薄れていたが、ジャンプは毎週読み続けていたので、15年の連載を経て完結した…

映画『ジョーカー』の感想がリアルタイムで移ろう、その臨場感がたまらない

映画『ジョーカー』が盛り上がっている。 一介の映画好きとして、同好の士で構成されたTwitterのタイムラインや、映画の感想を扱うブログを読み漁る日々を送っているが、ここ数日、『ジョーカー』のタイトルを目にしない日はない。もちろん、公開日からまだ…

僕の青春は2003年版アニメ『鋼の錬金術師』に持って行かれた

その手の病をまだまだ患っていた当時の私は、『鋼の錬金術師』に熱中しすぎた結果、ホムンクルスを真似てウロボロスの紋章をサインペンで手の甲に書き、あろうことかそのまま学校に行ったりしていた。もし過去に戻れるのなら、ひと思いに殺してしまいたい。 …

「リアルサウンド映画部」に『彼方のアストラ』の記事を寄稿しました

お仕事の報告です。 いつもお世話になっているリアルサウンド映画部ですが、今回は『彼方のアストラ』について記事を書きました。 realsound.jp このブログでちゃんと書いたことは無かったかもしれませんが、同作は原作連載中からとにかく大好きでして。 怒…

右と左、究極のバランスに魅せられたあの頃 ~『仮面ライダーW』放送10周年回顧録

2009年9月6日、『仮面ライダーW』の放送が開始された。 例年「冬に始まって冬に終わる」が恒例だった平成仮面ライダーが、『ディケイド』を経て初の秋スタートへ。事前の告知PVで大々的に「平成仮面ライダー10周年プロジェクト 秋の陣」が謳われた時の高揚…

「節約ぽけっと」に「1万円でできる贅沢を求めて。(略)」を寄稿しました

お仕事の報告です。 いつもお世話になっているウェブメディア「節約ぽけっと」様の依頼で、今回も記事を寄稿しております。タイトルは、『1万円でできる贅沢を求めて。「映画館に丸一日引きこもる」「漫画を全巻大人買いする」 実際にシミュレーションしてみ…

「リアルサウンド映画部」にアニメ『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』の記事を寄稿しました

お仕事の報告です。 「リアルサウンド映画部」さんに、今回はジョジョについて寄稿しました。絶賛放送中のアニメ『黄金の風』をテーマに、原作における第5部の立ち位置や魅力、アニメスタッフの技巧が注がれたクオリティの高さなどを、私なりに並べてみまし…

感想『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』 マジック:ザ・ギャザリングこそにノスタルジーを感じてしまうあなたへ

『マジック:ザ・ギャザリング』には、心のどこかで負い目のようなものを感じている。 というのも、世界初のTCGとして93年に発売された『マジック:ザ・ギャザリング』に、ご多分に漏れず当時の私も熱中していたのだ。世代的に、93年ドンピシャではなく、少…

構想28年の大作『古代戦士ハニワット』と平成仮面ライダーのエッセンス

武富健治先生の新作『古代戦士ハニワット』の単行本がついに発売となった。 武富先生といえば、言わずと知れた名作『鈴木先生』の著者その人である。『鈴木先生』は、原作はもちろんのことドラマも映画も何周もするくらい好きな作品。そんな武富先生の新作が…

原作『遊戯王』のベストバウトは「遊戯vs人形」であるという主張について語らせて欲しい

最近また『遊戯王』の原作を読み返していて。「俺の血と肉を作ってくれたコンテンツ」として、平成仮面ライダーとか『ウルトラビッグファイト』とか『鋼の錬金術師』とか『ビーストウォーズ』とか色々あるんですけど、間違いなく『遊戯王』もそのひとつなん…

物語の「トンネル」を通りたくない人は意外と多いのかもしれない

『王様ランキング』というWeb漫画が、待望の単行本となって発売された。半年ほど前だろうか、友人から「これ面白いぞ!」とLINEで勧められ、ちょっと読んでみたらこれがもうグイグイ読ませる読ませる。なんとも味わい深い、独特の温度がある漫画なんですよ。…

漫画『トクサツガガガ』が扱ってきた問題提起やテーマを書き並べてみる(1~8巻編)

特撮オタク漫画『トクサツガガガ』も気づけば長期連載ですね。そして遂にドラマ化もされるということで。月日が経つのは本当に早い・・・。 連載開始が2014年ということで、世間的に「特撮」といえば市場規模的にも戦隊やライダーが強かった時勢。2013年に『…

感想『カムヤライド』 久正人が描く古墳時代の仮面ライダー!

Twitterで1巻発売を知って、「おおっ!?」となった十数秒後にはAmazonでポチっていました。久正人先生の新作漫画、『カムヤライド』の1巻。 『ノブナガン』『エリア51』等を描かれた久正人先生ですが、このブログ的には、『宇宙戦隊キュウレンジャー』『快…

4コマ漫画のタイトルっていつ読みますか問題

本当にしょ~~もない話なんですけど、例えばこういう4コマ漫画があったとするじゃないですか。 即席で作ったのでクオリティがクソすぎるのは見逃してもらうとして、こういうベクトルの4コマ漫画って、タイトルがないと「オチ」ないと思うんです。仮にタイト…

漫画『スモール・ソルジャーズ』の単行本をついに入手!やった!悲願達成!

やったああああ!!!!!!!ついに!!!!ついに手に入れた!!!!! 中古市場と睨めっこすること、苦節数年! ついにゲット!! 漫画版『スモール・ソルジャーズ』の単行本! 嬉しい!めちゃくちゃに嬉しいッッ!もちろん中古だけど!それでも!!それ…

感想『ジガ-ZIGA-』(全2巻) 溢れる怪獣特撮リスペクトは残念ながら結果に繋がらず

「週刊少年ジャンプで怪獣漫画が読める!」。 もうその条件だけで私の中では100億点を叩き出す勢いだった『ジガ-ZIGA-』ですが、結果は振るわず、単行本2巻弱の話数で打ち切りに至ってしまいました。毎週アンケートを出していたのに・・・。残念。 巨大怪獣…

感想『BLEACH』 僕は、ついてゆけるだろうか 実写映画版BLEACHのスピードに

「青春ささげた系」の作品はいくつかあるんですけど、私にとってのそのひとつが、『BLEACH』。 BLEACH 1 (ジャンプ・コミックス) 作者: 久保帯人 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2002/01/01 メディア: コミック クリック: 91回 この商品を含むブログ (146…