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アメリカに3連覇を許して初優勝ならず 史上2回目の準優勝で大会を終える

2025年8月3日

 8月3日、「ラグザス presents 第8回 WBSC U-12野球ワールドカップ2025」(台湾・台南市)の大会最終日が行われ、初優勝を目指す侍ジャパンU-12代表はアメリカと対戦。だが1対7で敗れて、アメリカが3大会連続6回目の優勝を飾った。

 前日のスーパーラウンド最終戦で0対8と完敗を喫したアメリカが相手だったが、先制したのは侍ジャパンだ。
 1回表に先頭の外山泰基(福岡ベースボールポニー)が、あわや本塁打というライトオーバーの安打を放つと、相手投手の四球や暴投もあって先制のホームを踏んだ。
 しかしその裏、先発の茨木雄之介(松戸中央ボーイズ)がアメリカ打線に捕まる。安打と四球で走者を出し、続く打者は遊撃手の福山恒成(多摩リトルリーグ稲城)と二塁手の吉塚真之介(狭山西武ボーイズ)の流れるような連係もあって併殺打に打ち取った。だが、その後四球を出してしまうと、センターオーバーの二塁打とレフト前安打で3点を失い、すぐに試合をひっくり返された。
 その後は、1回途中から登板した福山の粘りの投球で2回と3回は無失点に抑えて僅差の展開に持ち込むが、打線が繋がらずに得点を返せずにいると、4回には1点、5回には3点を奪われ1対7とリードを広げられた。
 なんとか逆襲に転じたい打線だったが、4回以降は安打を打つことができずに試合終了。2019年の第5回大会以来2回目の決勝進出となったが、その時と同じく結果は準優勝に終わった。

 大久保秀昭監督は「なんとか勝機を見出したかったですが、上手くいきませんでした。福山が粘ってくれて一打逆転のところまでは行けたのですが、最後まで相手投手陣に対して風穴を開けられませんでした」と悔しさを滲ませた。一方で「“これで大丈夫かな?”というところから始まり、勝って成長したこともあるし、負ける時は幼さも出ましたが、このチームでできる最大限を出すことはできました」と選手たちを労った。
 チームの解団までの時間は1人ずつと面談をし「褒めるところは褒めて、選考合宿から今日までのことと、今後どうなって欲しいかということを伝えていこうかと思います」と最後まで選手たちの成長に時間を割くことを明かした。

 初の快挙こそならなかったが心技体で大きな成長を遂げた選手たち。8月4日に、今大会の貴重な経験とともに堂々と日本へ帰国する。

選手コメント

外山泰基(福岡ベースボールポニー)

「先制点を取った後の守備が痛かったですし、チャンスで取り返すことができず悔しかったです。アメリカはパワーだけでなくミート力があり、センター方向へ打つ意識も徹底されていました。すごい打球がいっぱい飛んできたので捕れるようにしていきたいです」

茨木雄之介(松戸中央ボーイズ)

「初回の失点を打って返せず、自分のせいで負けたという気持ちが今は一番強いです。でも、良い仲間と野球ができて幸せでした。(今回のテーマにチームとして掲げた)“かっこいい選手”ということがよく分かってきました。野球も上手くて人間性も素晴らしい選手になっていきたいです」

福山恒成(多摩リトルリーグ稲城)

「野手からの登板だったので肩もできていなかったのですが、思ったよりも良い投球ができました。ストレートが走っていてスライダーが活きました。この経験を所属チームでも活かしていきたいです。ストレートで押して変化球で三振を取れるような投手になっていきたいです。みんな明るくて初日から友達のようになれたチームでした」

河津勇誇(糸島ボーイズ)

「アメリカは甘く入った球をきっちり打ってきました。(9試合中8試合で先発し捕手としてフル出場)疲れましたが、準優勝できて嬉しいです。とても明るいチームでした。この経験を所属チームでも活かしていきたいです。(今後や将来は)みんなから納得される正捕手になっていきたいです」

吉塚真之介(狭山西武ボーイズ)

「(9試合すべて上位打線で先発出場)優勝はできませんでしたが銀メダルを取れて良かったです。全試合出場できて、日本のトップクラスの選手たちとともに世界のトップクラスの選手たちと戦えて良かったです。特に最後まで諦めないという姿勢は所属チームでもやっていきたいです」

ラグザス presents 第8回 WBSC U-12野球ワールドカップ2025

大会概要出場選手

大会期間

2025年7月25日~8月3日

オープニングラウンド(グループA)
7月25日(金)15:30 日本 17 - 0 ドイツ
7月26日(土)15:30 日本 4 - 0 キューバ
7月27日(日)19:30 チャイニーズ・タイペイ 2 - 7 日本
7月28日(月)15:30 メキシコ - 日本 雨天延期
7月29日(火)11:30 日本 15 - 0 オーストラリア
7月30日(水)11:30 メキシコ 7 - 6 日本

スーパーラウンド
7月31日(木)15:30 日本 4 - 0 韓国
8月1日(金)15:30 日本 10 - 6 ドミニカ共和国
8月2日(土)15:30 日本 0 - 8 アメリカ

決勝
8月3日(日)11:00 アメリカ 7 - 1 日本

開催地

台湾(台南)

出場する国と地域

グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、メキシコ、キューバ、オーストラリア、ドイツ
グループB
アメリカ、韓国、パナマ、ドミニカ共和国、チェコ、南アフリカ

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