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試合レポート

佐橋陸公の逆転弾や福山恒成の攻守にわたる活躍で決勝進出に王手

2025年8月1日

 8月1日、「ラグザス presents 第8回 WBSC U-12野球ワールドカップ2025」(台湾・台南市で8月3日まで)のスーパーラウンド第2戦が行われ、侍ジャパンU-12代表はドミニカ共和国と対戦。10対6で打ち勝ち、上位2チームに与えられる決勝進出に向けて王手をかけた。

 大久保秀昭監督が試合後、ドミニカ共和国について「さすがメジャーの卵という素晴らしい素材の選手たちがたくさんいましたね」と振り返ったように、中盤までは相手の個人技の高さに苦戦を強いられた。
 初回、相手の守備の乱れにより無安打で先制に成功するが、2回に2ラン本塁打、3回には失策も絡んで3失点と1対5のリードを許した。
 しかし、ここでズルズルといかないのが、このチームの強さだ。3回裏、先頭の吉塚真之介(狭山西武ボーイズ)が左中間を破る二塁打を放つと、相手の失策や四球もあって1死満塁のチャンスを作る。ここで寺田大智(千葉リトルリーグ船橋)がライトへの犠牲フライを放ち1点を返すと、河津勇誇(糸島ボーイズ)もライト前へタイムリー。さらに相手投手の暴投で1点差に迫った。
 ここで打席には、3回表に3番手として登板し3失点を喫していた佐橋陸公(湘南ボーイズ)。前回登板したメキシコ戦ではミスを引きずってしまっただけに「今日はしっかり気持ちを切り替えました」と、しつこくファウルで粘っていく。これで徐々にタイミングが合っていくと、高めに抜けた緩いカーブを見逃さず。身長182センチの体格を生かした鋭いスイングから放たれた打球は大きな弧を描いてレフトフェンスを悠々と越え、起死回生の逆転3ランとなった。

 劇的な逆転劇の後も気の緩みは無かった。5回は、メキシコ戦で手痛い追加点を喫した大原颯二郎(糸島ボーイズ)が、この日は3三振を奪う快投で相手打線に反撃を許さず。
 5回は先頭打者の痛烈な当たりをこの回から二塁手に入った福山恒成(多摩リトルリーグ稲城)が上手く処理して1アウト。その後、大原が1安打を許し、代わった茨木雄之介(松戸中央ボーイズ)がタイムリーで1点を返されたが、ここで再び福山。茨木の登板により遊撃手に回っていたが三遊間への抜けようかという当たりを逆シングルで捕り、一塁へも鋭い送球を送って打者走者をアウトに。小学6年生とは思えない福山の2つの好守で失点を最小限に留めた。

 そしてその裏には四死球からもらったチャンスで、吉塚のショートゴロの間と福山の逆方向ライトへ上手く弾き返すタイムリー、相手投手の暴投で3点をダメ押し。このリードを6回表に6番手としてマウンドに上がった福山が無安打で抑えて試合を締めた。日替わりでヒーローが生まれるチームの底力を見せた。
 これでスーパーラウンドの成績を3勝1敗とした侍ジャパン(オープニングラウンド同組との対戦成績は持ち越し)。8月2日のスーパーラウンド第3戦は日本時間15時半からアメリカと対戦する。勝って2019年の第5回大会以来2回目の決勝進出を決めたいところだ。

監督・選手コメント

大久保秀昭監督

「メキシコ戦は自滅だったので、その反省を踏まえて佐橋と大原がどう修正してくれるのかと思いましたが、良いものを見せてくれました。佐橋はミスもあって失点しましたが、確実にメキシコ戦より良かったですし、ここで打ったら…という状況でホームランを打ちましたから価値がありますね。大原も素晴らしい球を投げてくれました。この2人で流れを変えました。福山も急遽の出場でしたが、しっかり対応してくれました。守備も打撃も素晴らしかったですし、抑えとしての投球も素晴らしい活躍でした。ここを勝てたのは大きい。苦しい試合の中で、なんとか勝つことができました」

佐橋陸公(湘南ボーイズ)

「メキシコ戦は自分から崩れてしまったので、今日はエラーをしてもしっかりと気持ちを切り替えました。(逆転3ランは)打順が9番だったので1番の外山に繋ぐという気持ちで打席に入りました。ファウルを打つ中でタイミングが取れました。打ててメチャクチャ気持ち良かったです。明日勝ったら決勝なので、そのために今日は早く寝て、しっかり準備したいです」

福山恒成(多摩リトルリーグ稲城)

「(二塁手での好守)相手打者の空振りを見て、スイングが速いことや振り遅れているのを見て、強い当たりがセカンドに来るなと思って準備していました。(遊撃手での好守)これもボールが上手くグラブに入ってくれました。(抑えとしての登板は)8番からの攻撃だったので楽に行けたはずなのに、1つ四球を出してしまったことは反省です。チームの流れが良いので、このままの調子で行きたいです」

ラグザス presents 第8回 WBSC U-12野球ワールドカップ2025

大会概要出場選手

大会期間

2025年7月25日~8月3日

オープニングラウンド(グループA)
7月25日(金)15:30 日本 17 - 0 ドイツ
7月26日(土)15:30 日本 4 - 0 キューバ
7月27日(日)19:30 チャイニーズ・タイペイ 2 - 7 日本
7月28日(月)15:30 メキシコ - 日本 雨天延期
7月29日(火)11:30 日本 15 - 0 オーストラリア
7月30日(水)11:30 メキシコ 7 - 6 日本

スーパーラウンド
7月31日(木)15:30 日本 4 - 0 韓国
8月1日(金)15:30 日本 10 - 6 ドミニカ共和国
8月2日(土)15:30 日本 0 - 8 アメリカ

決勝
8月3日(日)11:00 アメリカ 7 - 1 日本

開催地

台湾(台南)

出場する国と地域

グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、メキシコ、キューバ、オーストラリア、ドイツ
グループB
アメリカ、韓国、パナマ、ドミニカ共和国、チェコ、南アフリカ

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