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アメリカに完敗を喫するも他チームの試合結果により史上2回目の決勝進出

2025年8月2日

 8月2日、「ラグザス presents 第8回 WBSC U-12野球ワールドカップ2025」(台湾・台南市で8月3日まで)のスーパーラウンド最終戦が行われた。勝てば決勝進出の決まる侍ジャパンU-12代表は大会2連覇中のアメリカと対戦したが、0対8と完敗を喫した。

 大雨により15時半の開始予定から4時間も開始が遅れ、かつメイン球場からサブ球場に変更された試合は、初回から劣勢を強いられた。前日に劇的な逆転本塁打を放った佐橋陸公(湘南ボーイズ)がマウンドに上がったが、いきなり1、2番打者にバント安打と先制本塁打を打たれて失点。なおも安打や味方失策、カバーリングミスなどもあって初回から5点を奪われた。
 それでも2回と3回は幸大貴(奈良リトルシニア)と吉塚真之介(狭山西武ボーイズ)が、左翼手・小川大良(湘南リトルリーグ平塚)の強肩を生かした好返球もあって無失点で切り抜けた。
 3回裏には先頭の幸がチーム初安打を放つと、続く外山泰基(福岡ベースボールポニー)の打球は相手の好守もあって二塁がアウトになり、外山が一塁に残った。だが外山も牽制で刺された。
 その後、雨が強くなり約2時間の中断。現地時間21時10分(日本時間22時10分)にようやく再開された。連続四球からチャンスを作るが、佐橋のライト前安打は相手右翼手の好返球で本塁タッチアウトとなり1点を返すことができず。4回には下平丞汰(武蔵嵐山ボーイズ)がマウンドに上がったが、3点のダメ押しをされてしまった。
 その後も打線はアメリカ投手陣の伸びのあるストレートと変幻自在な変化球の前に4回以降は、小川大良(湘南リトルリーグ平塚)の1安打のみに抑えらた。5回表は丸山峻輝(新潟リトルリーグ)が三者連続三振を奪い、6回表はこの日2度目の登板となった佐橋が今度は無失点に抑えたものの、その後も打線は封じ込まれ完封負けに終わった。

 この時点でアメリカが4勝1敗となり、スーパーラウンド1位での決勝進出が決定。侍ジャパンU-12代表は他チームの試合結果に決勝進出の望みを託すこととなった。
 選手たちは悔しさを噛み締め帰路に。だがしかし、勝てば決勝進出だった韓国がチャイニーズ・タイペイに延長タイブレークの末に敗戦。3勝2敗で侍ジャパン、チャイニーズ・タイペイ、韓国が並んだが、両チームに勝利を収めている侍ジャパンの決勝進出が決定。帰りのバスで朗報を聞いた選手たちは、喜びを爆発させ、決勝戦での雪辱に向けて闘志を燃やした。

 決勝進出は準優勝だった2019年の第5回大会以来2回目。大会最終日の8月3日も不安定な天候が予想されるため、朝10時(日本時間11時)からアメリカとの決勝戦が行われる。この日、投打で圧倒された相手になんとか勝機を見出すとともに、決勝戦が雨天中止となればスーパーラウンドの結果によりアメリカの優勝となってしまうため、天にも願いをかけながら、初優勝の快挙を目指す。

監督・選手コメント

大久保秀昭監督

「(大会規定の球数制限や故障者の関係もあり)苦しい投手事情の中でしたが、そんなに甘くありませんでした。アメリカは個人の力に加えて組織力をとても感じましたね。規律が厳しく人間性も重視していますし、この大会でもバントをかなり使っているように小技も磨いている印象です。また、今日の投手は日本の社会人野球にいそうな、どちらに曲がるか分からないような変化球に加え、スピードもあって攻略は簡単ではありませんでした。ただ、守備のミスが多く、8失点しましたが半分には抑えられた試合。明日はある程度投手が投げて、守備陣が守れたら面白い試合になるんじゃないかと思います」

小川大良(湘南リトルリーグ平塚)

「(好返球やチーム3安打のうちの1本を放つ)守備は無双の状態で、無我夢中で投げました。打撃も勘で打ちました。(アメリカの投手陣は良いが)自分が引っ張るというメンタルが必要ですし、ポイントを前にして芯に当たったら飛ぶイメージで打った方がいいと思います。(決勝戦に向けて)もう優勝できないと思っていましたが、決勝に行けることになったので、気持ちを切り替えて戦います」

丸山峻輝(新潟リトルリーグ)

「(5回途中から登板し6回に三者連続三振)ストライクゾーンが狭いので、できるだけストライクを入れていこうと思って投げました。良い流れは作れているので、アメリカにリベンジしたいです。(決勝戦に向けて)明日は試合に出られるかは分かりませんが、登板したら今日のように三振を奪いたいです」

ラグザス presents 第8回 WBSC U-12野球ワールドカップ2025

大会概要出場選手

大会期間

2025年7月25日~8月3日

オープニングラウンド(グループA)
7月25日(金)15:30 日本 17 - 0 ドイツ
7月26日(土)15:30 日本 4 - 0 キューバ
7月27日(日)19:30 チャイニーズ・タイペイ 2 - 7 日本
7月28日(月)15:30 メキシコ - 日本 雨天延期
7月29日(火)11:30 日本 15 - 0 オーストラリア
7月30日(水)11:30 メキシコ 7 - 6 日本

スーパーラウンド
7月31日(木)15:30 日本 4 - 0 韓国
8月1日(金)15:30 日本 10 - 6 ドミニカ共和国
8月2日(土)15:30 日本 0 - 8 アメリカ

決勝
8月3日(日)11:00 アメリカ 7 - 1 日本

開催地

台湾(台南)

出場する国と地域

グループA
日本、チャイニーズ・タイペイ、メキシコ、キューバ、オーストラリア、ドイツ
グループB
アメリカ、韓国、パナマ、ドミニカ共和国、チェコ、南アフリカ

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