忘れん坊の外部記憶域

興味を持ったことについて書き散らしています。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ネガティブフィードバックを欲しがるエンジニア

当ブログにお越しいただき、あまつさえ賛同や好評といった肯定的なご意見を差し伸べていただける方がおりますことは幸甚の至りです。 さりながら、このような良好で興趣尽きない様相において述べるには好ましからぬことではございますが、披瀝いたしますと、…

技術屋の評価基準に関して~たまには愚痴を

ふざけた文章を書きたくなったついで、たまにはストレートに仕事の愚痴でも書いてみましょう。私は仕事が好きな変人ですし職場の人間関係にも不満は無いのですが、ただのちっぽけでチンチクリンなサラリーマンであり、てやんでぃべらぼうめ!と思うような愚…

軍事に関する誤解~軍需産業について

軍需産業についてはすでに識者や専門家の方々が各所で語っておられますので私のような素人が語ることではないのですが、定期的に話題となる軍需産業の陰謀について少し私見を述べてみたいと思います。 そもそも軍需産業の定義は? 軍需産業とは軍隊で使うも…

福祉は属性ではなく閾値で決めたほうがいいのではないか?

3月23日に厚生労働省が初めて実施した「生理の貧困」の実態調査結果が発表されて、一部で話題となっていました。 「『生理の貧困』が女性の心身の健康等に及ぼす影響に関する調査」の結果を公表します|厚生労働省 このテーマはとても重い内容であり、あまり…

言葉の暴力はまさしく暴力

ヘビィなテーマについての記事を書いているのですが、筆が進まないこと進まないこと。各所への配慮を考慮すればするほど何も語れなくなるような気がして、どうにも筆が進みません。 もちろん配慮を投げ捨てて一方的な攻撃性の強い文章を書くことも出来るので…

取り立てて 語るほどない 馬鹿話

一本の 記事にするほど 語れない つまらぬ話を 重ね置き捨て お手洗い 電気を付けて 頼むから 職場の一部の方にお願いしたいのです。残業時間、外が薄暗くなったらトイレに入る時に電気を付けてください。 節電意識はとても立派です。素敵です。尊重します。…

巧遅は拙速に如かず~40点でもいいからまず提出すること

ビジネスにおいて評価を得られる方法はいくつかありますが、その一つが早さです。中国の宋代に編纂された名作の選集文献「文章軌範」に巧遅は拙速に如かずとあるように、仕事における成果物は提出が早ければ早いほど評価を得られます。 もちろん巧くて早いこ…

図面が読めない購買によるコストダウンはろくな事にならない

製造業では部品や消耗品、原材料や副資材を購入する部門・部署があります。組織によって呼び方は様々で、購買、調達、バイヤー、資材といった名称で呼ばれています。この記事では購買で統一します。 今回は購買に対する技術屋目線での少し厳しい意見を述べた…

テーマが被るとドキドキする

時々、読者登録させてもらっている他所様の直近の記事と自分が投稿しようとしている記事のテーマが被ることがあります。 これはまあ、ある意味宿命的なものです。なにせこの駄ブログは私の考えた私の思う私の好きなことを投稿しており、また私が読者登録して…

心の距離に関する考察

互いの意見や主張が異なる場合に双方で譲歩したり折り合いをつけることを「歩み寄る」、相手との心のへだたりを感じる時には「距離感」と表現するように、心や主張のような非物理的なものであっても距離の概念で例えられることが多々あります。 今回はそんな…

改革の進め方〜革新と保守の衝突を避けるには

先日、設計屋は物事の流れにおける中流であり、インテリと現場の中間に居るという話をしました。その真ん中からの視点から見た革新と保守に関して、特にそれらの衝突を避けることに関する見解を述べていきます。 革新と保守の比率 革新(リベラル)と保守(コン…

カラースターを買うべきか否か、それが問題だ~To Be or Not to Be

熱々のコーヒーを派手にぶちまけて泣く泣く壁の掃除をしたり、パスタを茹でようと火をかけたのを忘れて寝落ちしてしまい鍋が空焚きになったり、なかなかに散々な一日を過ごしました。小指を軽く火傷したのは自業自得として、火事にならなくて良かったです。 …

設計屋は社会の縮図のど真ん中、だからこそ面白い

技術屋とは単純に言えば技術で飯を食っている人のことを指します。 公共で語る際は技術屋ではなく技術職と呼んだほうがいいかもしれません。金や利権を得ることに熱心な悪い政治家のことを政治"屋"と呼ぶように、"屋"という俗称は軽蔑の意味を含んでいますの…

時には無名の英雄達に賞賛を~有事の英雄と平時の英雄

事故、災害、戦争、政治的混乱、そういった有事の際、人々はそれを解決する人を英雄と呼んで誉めそやします。優れた力や技術を持ち、誰かを救い、悪役を打ち倒す存在が英雄・ヒーローの定義であり、有事を解決して皆を救う人を英雄と称えることに異論は出な…

理性と感情は対立するのか~理性的と感情的の差異

この駄ブログで時々テーマとしている理性と感情、対立的に取り上げることが多いのですが実際のところこれはどのような関連性を持つのでしょう?今回はその点について考察してみます。 まずもって理性と感情を定義することは難しいのですが、何かを語るのであ…

誕生日なので恥を晒す方向での雑談

3月16日、つまり今日は私の誕生日です。わーい。 ブログを書き始めてから初めての誕生日なので何を書くべきか悩んでいるのですが、誕生日はどうでもいいことを書く日にしましょうそうしましょう。 ・・・あれ、それはつまりいつも通りということでは? 誕生日の…

脱成長に関する議論に求めること~方法論が欲しい

第二次産業に所属するバリバリの工学屋であるところの私としては、経済発展・経済成長ドンと来い、成長こそが繁栄だ!という資本主義的価値観が否応なしにベースでありはするのですが、昨今世間の議論の遡上に上がっている脱成長という考えにも理解を示して…

ともあれ無駄な会議は滅ぶべきであると考える次第である

無駄な会議が嫌いです。以上。occurrens delendam(会議滅ぶべし) ・・・いや、さすがに短すぎますし、適当なラテン語で大カトーの真似をしても仕方がないので、会議について思うことと無駄の多い会議が嫌いなことをもう少し具体的に書きます。 今回は珍しく過激…

多数決に関する2つの考え方~対立と協力

「僕は自民党に投票していないので今の政治に責任は無い、僕の選んだ代表じゃない」 先日、後輩と話していて言われた言葉です。まあ言いたいことは分かるのですが、これはちょっと民主主義や多数決の考え方として望ましくありません。 今回は多数決の考え方…

あんなに好きだったのに

あんなに好きだったのに、今ではもう気持ちは冷めてしまった。 とても好きで、一緒にいたくて、心底欲していて、そう、陳腐で庸劣でそして月並みな表現ではあるが、愛していたのだと今では思う。そんな高尚な表現は適切ではないかもしれないが、まだ精神的に…

マスメディアには情報の転売屋であって欲しくない

本日は情報について私見を述べます。 内容ではなく「如何にセンセーショナルか」が競われる 国家・機関・団体が測定しているデータ・統計・ランキング、そういった種々様々な情報群は、実際に世界中で活用されているものの一般的にはあまり流通する情報とは…

ナラティブの活用とその行使への躊躇

ナラティブ(narrative)は物語や話術という意味の英語で、主に心理学やマーケティング、政治の分野で用いられている言葉です。用途が多様なので簡潔に説明することは難しいのですが、大まかに言えば物語の力を活用することと言えます。 ナラティブとは何か ナ…

ヒューマンエラーを防ぐには「余計なお世話」が役に立つ

余計なお世話、という言葉はあまり良い意味合いではありません。まあ”余計”という言葉が入っていることから当然ではあります。類語は「おせっかい」「ありがた迷惑」「いらぬ世話」といったところでしょうか。 確かに不必要だと思われる世話を焼かれることを…

従業員エンゲージメントに関する雑感と日本が低い理由の考察

数年前に一度話題となり、その後2021年の新しい調査結果が出たことで再度話題になった従業員エンゲージメントについて本日は取り上げたいと思います。以前に調べたことを簡単に整理してまとめます。 従業員エンゲージメントとは 従業員エンゲージメントとは…

大樹の苗木を嘲笑うことなかれ

「近頃の若者」論は時代を問わず人気ジャンルですので特になんとも思わないのですが、若者の痴呆化というフレーズを先日見かけてさすがに驚きました。 価値観や思想は人それぞれであって良いと思っていますが、これはさすがに避けたほうが望ましい考え方です…

政治的な意思決定者は落としどころを考えなければいけない

ロシアとウクライナの戦争に関して各所様々な界隈で話題となっています。世界中が持ち切りで熱狂と言ってもいいかもしれません。先日も久しぶりに外食したところ、バイトらしき若い女性2人が戦時におけるSNSでのフェイクニュースについて語り合っていて、社…

良かったことを探してみる

毎日良かったことを3つ記録すると一週間で幸せになれる、という話を聞きました。調べてみたところペンシルバニア大学の心理学教授が2005年に提唱した方法で、実験的に効果が確認されているようです。日本では2010年頃から自己啓発手法として紹介されており、…

共感の特性差と強度に関する考察

日本語における共感は「他者と感情を共有すること」を意味します。厳密に言えば共感とは感情そのものを共有しているのではなく、自らの持つ感情が他者の感情によって影響を受けることによって引き起こされるものであり、必ずしも一緒の感情を持つことではあ…

女性・ビジネス・法律~Women, Business and the Law2022を見る

3月1日に【男女格差、日本103位に急降下 世銀、経済的な権利で調査】というようなセンセーショナルな記事が共同通信や一部の報道機関から報道されていたため、スコアに興味が湧きました。今回は元となる調査結果についてデータを見ていきましょう。 Women, B…

技術屋に立ちはだかるコミュニケーション不全のストレス

技術屋って楽しい、エンジニア最高!と日々思ってはいるのですが、そんな記事を時々書いているとなんだか情報商材や健康グッズを宣伝しているような気分になるので、たまにはネガティブで愚痴っぽいことを書いてみましょう。何事もバランスが大切ですからね…