ゼレンスキー氏の暗殺計画を阻止、女1人を拘束 ウクライナ保安局
(CNN) ウクライナ保安局(SBU)は7日、ゼレンスキー大統領の暗殺計画に関連して、ロシアへの情報提供者とされる女1人を拘束したと明らかにした。
拘束された女の名前は公表されていないが、SBUの声明によると、ウクライナ南部ミコライウ州の出身だという。
SBUによると、女はゼレンスキー氏を空爆で殺害する計画を練るため、7月末に予定されていたゼレンスキー氏のミコライウ訪問について「情報収集」を行っていた。
だが、SBUの要員は「容疑者の転覆活動」に関する情報を入手。安全対策を強化して暗殺を未然に防いだという。
SBUによれば、女は「侵攻者に情報を渡そうとした」現場を押さえられ、拘束された。
またSBUは女の通信を監視し、女が電子戦システムや軍の弾薬庫の場所を突き止める役割を担っていたことも確認した。
女は地域内の各地を訪れ、ウクライナの施設などの場所を撮影していたとされる。
捜査によると、女はミコライウ州オチャコフの住人で、軍の売店で販売員を務めていたこともある。
ロシアが昨年2月にウクライナ全面侵攻を開始して以降、ゼレンスキー氏は何度か暗殺計画の標的になってきた。ロシアの特殊部隊は侵攻直後、ゼレンスキー氏を排除する任務を課されていた。
米誌タイムが2022年4月の記事で報じたところによると、ロシア軍は侵攻開始直後の2月24日、首都キーウにパラシュート降下してゼレンスキー氏を殺害もしくは拘束しようと試みたという。