コンゴで原因不明の「疾病X」流行、一部はマラリアの可能性 WHO

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WHOのテドロス・アダノム事務局長/Fabrice Coffrini/AFP/Getty Images

WHOのテドロス・アダノム事務局長/Fabrice Coffrini/AFP/Getty Images

(CNN) アフリカ中部のコンゴ民主共和国で原因不明の疾患が流行し、これまでに少なくとも416人が発症、31人が死亡している。この疾患について世界保健機関(WHO)は10日、少なくとも一部はマラリアが原因だった可能性があると発表した。

現地の状況に関する情報は依然として限られている。WHOのテドロス・アダノム事務局長は、患者から採取した検体を検査した結果、12例のうち10例でマラリアの陽性反応が出たことを明らかにした。「ただし一つ以上の疾患が関係している可能性もある」としている。

症状は頭痛、咳(せき)、発熱、息苦しさ、体の痛み、貧血など。患者や死者は14歳未満の子どもが大半を占める。

「疾病X」とも呼ばれる原因不明の疾患は、都会から遠く離れたクワンゴ州のパンジ地区で感染が広がった。医療インフラや通信手段は限られており、同地につながる未舗装道路は雨季になると冠水する。

テドロス氏によると、同地は栄養不良の住民が多くワクチン接種率も低いことから、子どもたちはマラリアや肺炎、はしかなどにかかりやすい状況にある。

11月30日には専門家チームが現地に派遣され、12月10日にはWHOのチームも合流。引き続き検体を採取して流行の原因究明にあたる。

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