8歳の「花嫁」死亡の報道、大臣が少女婚禁止を明言 イエメン

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イエメン・サヌア(CNN) イエメンで40歳の男性と結婚させられた8歳の少女が死亡したと報じられている。同国の人権担当相も調査に乗り出し、未成年の結婚を禁止すべきだとの見解を示した。

報道によると、同国北部のハラダに住む8歳の少女は、新婚初夜に負った内臓の損傷が原因で、数日後に死亡したとされる。住民は地元メディアの取材に対し、少女は性行為によって子宮破裂などの臓器損傷を負い、内出血のため死亡したと話している。

イエメンでは未成年の結婚が禁止されておらず、今回の報道を受けて改めて国際的な非難が強まっている。

一方、地元警察は、少女の死にまつわる報道は「事実無根」だと説明。住民の間でうわさが広まったもので、少女の父親は警察の事情聴取に対し、死亡したとされる少女を連れて来て見せたとしている。

この問題について1週間以上も調査しているというイエメンの人権保護団体の活動家は、少女が当局に保護されたという情報や、ひそかに埋葬されたという情報などが錯綜(さくそう)しており、当局にさらなる情報開示を要求していると語った。

同国の人権担当大臣はCNNの取材に対し、「イエメンでは毎年大勢の子どもが結婚させられている。もうこの習慣はやめるべきだ」と言明した。

事実関係については現地の人権調整官の聞き取り調査に対し、ほぼ全員が事実実関係を否定したという。しかし「人権調整官は極めて疑わしいという印象を持っており、関係者が事実を隠している可能性もある」という。

地元住民の多くは報復を恐れて匿名でCNNの取材に応じ、この問題については口止めされていると打ち明け、当局が事実関係を隠そうとしていると語った。自分の娘を金持ちの男性に売るよう強要されたと話す人も多かった。

人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチによると、イエメンでは若い女性の半数以上が18歳までに結婚させられ、14%は15歳までに結婚させられているという。

2009年には結婚最低年齢を17歳に引き上げる法案が議会を通過したものの、イスラム教の教えに反すると主張する保守派の反対で成立に至らなかった。

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