故エプスタイン氏関連の文書、第2弾が公開 少女勧誘の手口も
(CNN) 性的人身売買の罪で起訴され、公判前に拘置所で自殺した米国の富豪ジェフリー・エプスタイン氏に関する訴訟で4日、新たに19の文書が公開された。
文書の公開については、訴訟を担当する判事が昨年12月18日、メディアによる法的な文書開示請求に応じて命令した。1月4日夜に公開された第2弾の文書は計300ページを超える。
前日3日にも数百ページ分の文書が公開されており、今後数週間でさらなる文書が公表される見通し。
まだ公表されていない分を含め、文書全体で200人近い名前が記載されていると予想され、その中にはエプスタイン氏に批判的な人々や著名な実業家、政治家などの名前もあるとみられる。
CNNは現在、文書を確認中。
公開された文書に名前が記載されていても、違法行為の告発を受けたり、実際に違法行為に及んだりしたことを示すとは限らない。
文書の内容は専門的な法的主張や証言録取の付属文書、容疑の記述など多岐にわたり、その大部分あるいは全ては、他の開示やメディアのインタビューなどを通じて既に知られているとみられる。
文書のひとつはフロリダ州パームビーチ警察の刑事の証言録取で、エプスタイン氏の自宅でマッサージなどを行う少女を発見、勧誘するエプスタイン氏とパートナーのギレーヌ・マクスウェル被告の手口について説明する内容。この刑事は2000年代半ばにエプスタイン氏への捜査を主導した。
刑事は弁護士から、話を聞いた少女のうち何人がマクスウェル被告に勧誘されたのかと聞かれ、「30人程度だろう。30人、33人といったところだ」と答えている。
また「マッサージの最後に被害者が他の友人を連れてきた場合、その少女は友人を勧誘したことで支払いを受けたのか」との質問には、「その通りだ」と答えている。
弁護士が刑事に「『マッサージ』は他の行為を示す隠語だと断定されたのか」と聞き、「少女たちがマッサージを行う場合、それは性的満足のために行われた」と答える場面もある。
一連の文書は、未成年時にエプスタイン氏から性的虐待を受けたと主張する米国人女性、バージニア・ロバーツ・ジュフリーさんが起こした2015年の民事訴訟のもの。ジョフリーさんはマクスウェル被告が性的虐待をほう助したとも主張している。
ジュフリー氏とマクスウェル被告は17年に和解したが、法廷文書はこれまでプライバシー保護を目的に黒塗りにされていた。一部の名前や情報は公開された文書でも黒塗りにされている。