米死亡事故の大型リムジン、車検通ってなかった 運転手も無資格
ニューヨーク州ショーハリー(CNN) 米ニューヨーク州でストレッチ・リムジンが交差点を突っ切って駐車場の車に衝突し、運転手と乗客17人全員を含む計20人が死亡した事故で、クオモ州知事は8日、当該の車両が車検で不合格となっており本来なら路上を走ることが認められていなかったと明らかにした。
また運転手についても、当該のリムジンを「運転できる免許を取得していなかった」という。
事故は6日、ショーハリーの州道上で午後2時ごろ発生した。衝突された駐車中のスポーツ用多目的車(SUV)にはだれも乗っていなかったが、近くにいた歩行者2人が死亡した。リムジンが交差点の停止信号を無視した理由は分かっていない。
クオモ知事によれば、リムジンは先月に州の運輸当局の検査で不合格とされていた。本来であれば路上を走れないはずの車両だったことになる。知事はまた、運転手が乗客の輸送を認める営業用自動車免許を取得していなかったことも明らかにした。
運輸省の記録によると、リムジンを運行していた会社は現在運転手2人を雇用し、車両3台を所有している。過去2年間で車検を5回受け、車両4台の運転を休止していた。
同社は8日の声明で遺族への弔意を表明。再発防止のため、詳細な内部調査を行っていると述べた。また車両の路上運行を自主的に停止したほか、連邦及び州の捜査関係者とも面会しているという。