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『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』アバタロー 人生を劇的に変える読書の威力

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本を読まない方のための読書指南本

『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』。タイトルを読んで、どういうこと?と気になった方は多いのではないか。本書は、どちらかというと、ふだんあまり本を読まない方に向けて書かれた読書指南本だ。

筆者の最大の主張はこんな感じ。

読書によって、人は自己肯定感を高め、人生を好転させることができる

そのために必要なアクションが「OUTPUT読書術」なのだそうだ。「OUTPUT読書術」とは何なのか?どうすれば身に付くのか?どんな効用があるのだろうか。

自己肯定感を上げる OUTPUT読書術

本書は2021年刊行。筆者のアバタローは、著名な書評系Youtuber。本業はふつうのサラリーマンなのだが、Youtuberとして大ブレイク。30万人近いチャンネル登録者を誇る。『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』が最初の著作となる。

この書籍から得られること

  • 読書の具体的なメリットがわかる
  • 書籍をどうやって読めばいいかがわかる
  • OUTPUT読書術がなぜ役に立つのかがわかる

内容はこんな感じ

自己肯定感に悩み、苦しんでいるあなたを救う。読書×行動=新しい人生。本を読むことで、あなたの自己肯定感は上げられる。そして読んだ内容をOUTPUTすることで、あなたは人生に変化を起こせる。そのためには何をすればいいのか?本の選び方、読めない場合はどうすればいいのか、そして読み方のコツなどなど、読書に不慣れな方に、本を読むことの魅力と効用を伝える一冊。

目次

本書の構成は以下の通り。

  • プロローグ
  • 第1章 人生を劇的に変える読書の威力
  • 第2章 超効率的OUTPUTフローが、無限の可能性を引き出す
  • 第3章 OUTPUT読書術の具体的な方法
  • 第4章 絶対失敗しない選書の方法論
  • 第5章 何をINPUTするのか?
  • エピローグ

読書の効用。本を読むのは食事と同じ

読書は食事に近いと筆者は言う。つまり、読書をすることで人間は、生きていくための栄養を蓄え、日々の活力を得ることが出来るというわけだ。読書=食事であるとして、本書では以下の三点について詳しく解説してくれる。

  • 栄養価の高い良質な食材(本)の選び方
  • 手に入れた食材(本)を美味しくいただく調理方法
  • 食材(本)に含まれる栄養に関する知識、そして効率よく吸収させる方法

読書は比較的安価な投資だ。一冊当たりせいぜい数千円(図書館を使えればゼロで済む)。何か知識を得たいと思ったときに、学校に通ったり、専門家の指導を受けたりすることを考えれば圧倒的に安い。リスクは少なく、リターンは限りない。

とはいえ、読書習慣がない場合、いきなり本に向きあうのはプレッシャーに感じるかもしれない。そんな方に向けて筆者は「三つの誤解」を示してくれる。

  • 全て読む必要はない
  • 多く読めばいいわけではない(選書、質も大事)
  • 速く読めばいいというわけではない

少しは気が楽になるのではないだろうか。

OUTPUT読書術の効用

ただ読むだけでなく、読んだ内容を自分の外側に出力していこうというのが、OUTPUT読書術だ。筆者が主張する、OUTPUT読書術の効用は以下の通り。

  • わかりやすく説明する力が付く
  • コミュニケーション力が身に付く
  • 構造化する力が付く

読んだ本を自分の中にINPUTとして終わりにするのではなく、読書サービスや、SNSやブログなどで自分以外の他者へとOUTPUTしていく。それによって、説明する力、コミュニケーションする力、そして構造化する力が身に付く。

わたし個人の体験で恐縮だが、ブログでのOUTPUTを続けて三年。確かにただ読むだけなのと、ブログでOUTPUTするのとでは、記憶への残りかたがまるで違うのは確かだ。ブログにまとめるためには、本の内容をしっかり理解しなければいけない。そして本の内容を要約してい過程では、構造化する力が身に付いている(気がする)。

OUTPUTするための具体的な手法が盛りだくさん

筆者が教えてくれるOUTPUT読書術の具体的なノウハウは、既に本を読まれている方。ブログなどで本に関する発信をされている方にも有用な部分だ。筆者は言う。

言葉の「温度」を拾い読め!

言葉の温度が上昇する場所を抑えようと筆者は言うのだ。書籍を読んでいると、これ大事だな。ちょっと筆者のテンション上がってるな!と思える場所が出てくる。

言葉の「温度」を読み取るための目安として、筆者は以下の三か所に注目すると良いとしている。

  • 文書の最初と最後を確認する
  • 強調表現に着目する
  • 譲歩構文に着目する

文書の最初と最後には、筆者の主張が展開されることが多い。また強調して書いてる個所も要注意だ。

「譲歩構文」とは聞きなれない言葉かもしれない。これは「確かにAである、しかしB」だと、一旦持論をひっこめたかに見えて、実は強烈に主張を巻き返してくるタイプの構文を指す。意識して読むと、意外に見つかるものなので覚えておきたい構文だ。

読書テクニック満載で幅広い層におススメできる!

以上、アバタローの『自己肯定感を上げる OUTPUT読書術』から、読書の効用、OUTPUT読書術の効用、OUTPUTするための具体的な手法等について、ピックアップしてご紹介させていただいた。

本書では上記以外にも、読書を習慣づける方法や、具体的な選書方法、難しい本をどう攻略するかなど、さまざまな読書テクニックが収録されており、ふだんあまり本を読まれていない方はもちろん、既に読書を習慣化されている方でも楽しんでいただけるはずだ。幅広い層におススメできる、読書術本なのであった。

自己肯定感を上げる OUTPUT読書術

自己肯定感を上げる OUTPUT読書術

  • 作者:アバタロー
  • クロスメディア・パブリッシング(インプレス)
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