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岸田首相、今国会中の解散見送りへ 支持率低迷で政権立て直し専念

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 岸田文雄首相は今国会中の衆院解散を見送る方向で最終調整に入った。首相は23日に会期末を迎える今国会中に解散に踏み切って総選挙で勝利し、9月の自民党総裁選で再選するシナリオを描いてきたが、党派閥による裏金事件やその後の対応で内閣支持率は低迷し、解散総選挙を行えば自民が劣勢に立たされる公算が大きいと判断。事実上、解散断念に追い込まれた格好だ。今国会の会期は延長せず、政権の立て直しに専念する。

 3日、複数の政権幹部が明らかにした。首相が今国会中の成立を掲げた政治資金規正法改正案は、自民、公明両党の賛成多数で週内に衆院を通過し、今国会での成立が確実となる。首相は法案成立のめどが立つことで裏金事件に一定の区切りがつくと判断し、今後は政権浮揚を図る。今月開始の定額減税の着実な実施や「デフレ脱却」に向けた経済政策主要7カ国(G7)首脳会議などの外交政策、保守層の支持する憲法改正の論議などに力を入れる。

 首相はもともと4月の訪米成…

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    岩尾真宏
    (朝日新聞名古屋報道センター長代理)
    2024年6月4日6時27分 投稿
    【視点】

    昨年の今ごろ、永田町では「解散風」が吹き荒れていました。野党による岸田内閣の不信任決議案提出検討への「牽制(けんせい)」の狙いもあったと思いますが、衆院解散の判断について岸田首相が「情勢を見極めたい」と発言。含みを持たせるような発言で、ほか

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    林尚行
    (朝日新聞GE補佐=政治、経済、政策)
    2024年6月4日7時26分 投稿
    【視点】

    GWが明け、政治資金規正法の改正案をめぐる駆け引きが本格化した頃から、急速に「今国会は解散なし」という空気が広がっていきました。4月末の衆院3補選で自民が「全敗」したことも大きかったと思います。 規正法改正案づくりの過程で連立相手の公明と

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