内密出産めぐる法整備「政府内で検討させたい」 石破首相が答弁

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大貫聡子
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 周囲に知られることなく医療機関で出産できる「内密出産」について、石破茂首相は17日の参院予算委員会で、「赤ちゃんの権利、人権を最大限に重んじる法体系ができないか、政府内で検討をさせたい」と述べた。国民民主党の伊藤孝恵氏の質問に答えた。

 日本で報告されている子どもの虐待死(心中以外)で多いのは、生まれたその日に亡くなるケースで、加害者のほとんどは母親だ。こうした新生児殺害や遺棄をなくすため、フランスは1793年から、ドイツは2014年から同様の制度に取り組む。韓国も今年7月、保護出産制度を導入した。

 石破首相は「言葉として『保護出産』というほうが、より実態に近いんだろうなという気がする。この世に生を受けてくる赤ちゃんの保護を誰がどのように行うかという視点で、物事は考えなければいけない」としたうえで、「赤ちゃんの人権をどうやって守っていくかということを誠実に考えた場合に、いろんな法律の組み立て方はあるんだろうと思っている」と述べた。

 日本では、熊本市の慈恵病院…

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大貫聡子
くらし報道部
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ジェンダーと司法、韓国、マイノリティー
石破政権

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