「安倍派が揺らぐと日本政治が揺らぐ」自民・福田達夫氏

自民

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自民党福田達夫総務会長(発言録)

 (自民党の安倍派という)100人単位の派閥が揺らぐと、結局、日本の政治自身が揺らぐと思う。経済だけでも非常に大きな課題を抱えている国なので、いま(課題の解決への取り組みを)やらないと本当に日本は貨幣価値の意味で二等国になってしまう。やはり今は揺れちゃいけない。

 安倍(晋三)元首相がいなくなった永田町の力学は、岸田(文雄)首相は自分を中心に回すことができる環境が整ったと思う。安倍元首相と話をすると、いろいろ厳しい球を投げるけれど、最後はまとめてくれるというところもあった。逆に言うと、それがばらばらになっているというのは、それを自分自身が全部(やらなければいけない)。100の権力を誰かと分配しているというときに、非常に大きなパーツだった安倍元首相がいなくなった。それは(岸田首相の)やりようなんだと思う。(都内での講演で)

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    牧原出
    (東京大学先端科学技術研究センター教授)
    2022年7月28日0時22分 投稿
    【視点】

    何度読んでも気になります。聴衆に言っているようでいて、派閥に向かっているようでもいて、はたまた自分に言い聞かせているようでもあり。この向かう先の像が結ばないところが、今の安倍派を象徴しているようです。古い自民党を考えれば、領袖がいなくなった

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    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2022年7月28日0時7分 投稿
    【視点】

    自らの派閥が云々という部分はともかくとして、岸田首相にとってこれからの党内ガバナンスが大きな課題になっているのは間違いありません。世論調査の賛否が出そろわないうちに安倍氏の国葬の方針を打ち出したのも、これまで安倍氏が抑えてきたコアな支持層に

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