松平山の山頂からの下山道を間違えたようです。しかも警察の捜索が遅れてしまったのも悲劇です。
お子さんの方がお父さんの上に重なるようにうつぶせに倒れていたということは、多分、お子さんが疲れ果てて歩けなくなったから、お父さんがお子さんをおんぶして急斜面を下っていたのかもしれません。それで足を滑らせて。。。松平山にはまだ雪が残っていましたし、親子が辿っていた登山道はマイナーなルートでしたから危険です。遭難してもおかしくないような危険なコースをなぜ登ってしまったのでしょうか。
山の上で出逢う登山者の中には、山地図を持たずにスマホのナビを見ながら登っている人や、遅い時間にスタートする人や、子供では危ないようなコースを幼児と一緒に登っている人とか、軽装で登っている人とか、たまたま事故も起きずに下山できたような感じの人がいます。
この親子は、最初は比較的安全な赤安山(582m)に登ったようですが、登山口まで下山したときに時間が余ったので、ついでに松平山まで登ってみようと思ったのではないでしょうか。このお父さんは松平山のルートが危険だということを知らなかったのかもしれません。地図は持っていたのでしょうか。
遭難のニュースを聴いていつも思うのですが、遭難する登山者の多くが遭難して当たり前の装備と行動をとっているような気がします。そして山頂に着くまでに時間が遅くなってしまったり、山の上で悪天候に見舞われたり、登山道が迷いやすかったり険しすぎたら、すぐに登山口まで引き返すべきと直感で判断すべきと思います。上って来た道をそのまま引き返せば良いのですからその方が安全です。
このような悲しい事故を防ぐためにも用心して無理をしないことが一番です。
ご冥福をお祈りします。
http://exawarosu.net/archives/9614120.html
五頭連山で発見の遺体、身元は不明の親子 新潟・阿賀野
新潟県阿賀野市の五頭連山で29日に発見された2人の遺体について、県警は31日、行方不明になっていた親子だったと発表した。2人は5日、山に登り、6日に連絡がつかなくなって県警などが捜索していた。
阿賀野署によると、司法解剖の結果、見つかったのは新潟市北区の会社員、渋谷甲哉さん(37)と、長男で小学1年の空くん(6)だった。遺体は29日午前11時20分ごろ、2人が向かったとみられる松平山(954メートル)から南西に約1・7キロ離れた「コクラ沢」の斜面で見つかった。渋谷さんの上に空くんが重なるようにうつぶせに倒れていた。
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<新潟県五頭連峰親子遭難 調査登山>
https://www.youtube.com/watch?v=9n5ptmsnudI