国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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今やるべき3つのSEO施策 by 辻正浩氏 など10+2記事

キャッシュの日時とクロールやインデックスの関係、記事の公開日を表示しないようにするとどうなるかなども

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今週は、so.laの辻正浩氏による「今やるべき3つのSEO施策」に関する講演レポートが注目記事。ほかにも、PageSpeed Insightsで解決可能なレポートに絞る方法、今年最後のウェブマスター オフィスアワーの開催情報、キャッシュの日時とクロールやインデックスの関係、記事の公開日を表示しないようにするとどうなるかなどなど、SEOの情報をお届けする。

今週のピックアップ

今やるべき3つのSEO施策 by 辻正浩氏
★★★★☆ タイトル・テキスト・リンク (Web広告研究会)

株式会社so.laの辻正浩氏が「検索エンジンの進化といま企業サイトが行うべきSEO」というタイトルで行ったSEOセミナーのレポート記事を紹介する。

Web広告研究会が東北地方の「いまの復興」と「これからの復興」のために開催している東北セミナーの第7回で辻氏が行った講演だ。

特に今重要なSEOとして、辻氏は次の3点を挙げたそうだ。

  • title要素に徹底的にこだわる
  • 価値あるテキスト情報の増強
  • 価値をリンクにする

それぞれについて、レポートからポイントを紹介しよう。

  • title要素に徹底的にこだわる
    • 長ければ良いわけではないが、可能な限り長いほうが目にとまりやすい
    • 自社やサービスの売りをしっかりと表示し、訴求ポイントをおさえる
    • 上下に何が表示されるかを意識し、差別化を図る
  • 価値あるテキスト情報の増強

    ……テキストの内容は、「ユーザーの悩みが何か」を考え、「それに対してページが何を解決するか」を考えて書くことが重要だ。SEOを優先するよりも、ユーザーにしっかりと伝えたいことをテキスト情報として伝えることで、流入しやすいキーワードが多くなる。……

  • 価値をリンクにする

    ……「既存の価値をリンクに変える」は、すでにあるものを少し変えるだけで、リンクになる可能性がある……

このほかにも、実践で成果を上げ続けている辻氏のSEOへの取り組みがたくさん書かれている。

すぐに業務に役立てられる内容もあるが、「今のSEOの状況」と「どうすべきか」を表している最後の1文は、非常に大切なことを伝えている。

検索エンジンも1人の大切なユーザーとして考え、せっかくなら拾っていく意識を持ってほしい。SEO第一であるべきではなく、そのようなサイトは魅力がない。ただし、頭の片隅で検索エンジンは意識し続けてほしい。SEOを意識したうえで、ユーザーに向けた運営を続けていれば、検索エンジンの進化を恐れる必要はなく、逆に進化のたびに売上アップを喜べるようになるはず

全体を通して、じっくりと読むことを推奨する。

日本語で読めるSEO/SEM情報

Flashページを作ってグーグルにわざと嫌われてみたでござる
★★★☆☆ 好奇心旺盛な実験に大成功 (バカに毛が生えたブログ)

ページの大部分がFlashで構成されるページは、グーグルのモバイル検索結果に表示されても、スニペットに警告が表示されることがある。

たとえば、ほとんどのスマートフォン端末はFlashを再生できないので、Flashが動かないページへユーザーを連れて行くのはユーザー体験を損ねる結果になる。そのためグーグルは、モバイルユーザーがそのページにアクセスする前に伝えるのだ。

この仕組みは日本では10月に導入され、現在は世界中で適用されている。

好奇心旺盛なことに、Flashだけのページをわざわざ作って警告が本当に出るのかどうかを実験したブログがある。

果たして、結果は見事に成功した。

Flashを使用。お使いの端末で動作しない場合があります
スニペットには、「Flashを使用。お使いの端末で動作しない場合があります」というメッセージが表示されている。

ページのごく一部に補助的コンテンツとしてFlashがあるくらいなら問題ないのかもしれないが、メインコンテンツとしてFlashを利用するのは、モバイルユーザーを考えると、今の時代は絶対にやめておこう。実験だからこそ喜べる結果だが、実サイトでこんな結果になったら目も当てられない。

PageSpeed Insightsで外部サイトの問題を排除する方法
★★★☆☆ 正確になってスコアアップするかも (グーグル ウェブマスター向けヘルプフォーラム)

PageSpeed Insightsで表示速度に関するチェックをすると、外部のサイトのリソースであっても修正を要する問題として指摘される。とはいうものの、こうした指摘は自分の力では対処できないので、基本は無視して構わない。

PageSpeed Insightsが外部サイトのリソースを問題視する
問題を指摘されているのはすべて外部サイトのリソース

しかしPageSpeed Insightsに「filter_third_party_resources=true」というパラメータを付けたURLでアクセスすると、外部サイトの問題を排除して検証できるそうだ。

具体的には次のURLだ。

外部サイトの問題を除外できるので、その分スコアが上がることもある。より正確なスコアを知りたければ、こちらのURLで検証すると良さそうだ。

グーグルのサービスが提供しているリソースが「問題あり」として指摘されことが多いので(もちろんTwitterやFacebookのものも指摘されるのだが)、精神衛生上もこちらのほうが良いだろう。

グーグルの再審査リクエスト改善プロセスのアンケートを入手
★★☆☆☆ 日本の主導か? (UMA)

グーグルが、再審査リクエストのプロセス改善のためのアンケートをとっているらしいことを以前に紹介した。この時はツイッターでそういう情報を得ただけで、具体的な質問内容まではわからなかった。

しかしアンケート内容をこちらのブログが公開している。次の6つの質問で構成されているようだ。

  1. 再審査リクエストのプロセスに関して、全体的な満足度を教えてください

  2. ウェブマスターツールのメッセージセンターに通知された「手動による対策」に関する情報は、手動による対策が適用された箇所を修正するのにどのぐらい役に立ちましたか?

  3. 再審査リクエストの回答として受け取ったメッセージに記載されている情報は、どのぐらい役に立ちましたか?

  4. 再審査リクエストを送信後、どのぐらいの時間でGoogleから回答を得られることを期待していますか?(していましたか?)

  5. 再審査リクエストを送る準備のために最もよく利用した情報を3つまで選んでください

  6. ご回答いただいた内容に付け足したいこと、再審査に関して改善を希望されること、このアンケートに関するご意見などがありましたらお知らせください。

ステークホルダーが感じていることや考えていることをアンケートで直接聞くという方法は、非常に優れたマーケティング手法だ。適切な対象者に適切な内容と適切なタイミングで行えば、サイトやサービスを改善するのに役立つVoC(顧客の声)を得られるからだ。

日本以外の国ではこうしたアンケートが送られているというニュースは筆者には依然として入っていない。やはり日本独自ではないかと思われる。日本主導で、手動対策の解除プロセスの改善が行われているとしたら、頼もしいことだ。

今年最後のウェブマスター オフィスアワーは12/11開催
★★★★☆ 年末拡大版 (Google Webmasters)

今年最後のウェブマスター オフィスアワーの開催が決まった。日時は次のとおりだ。

  • 12月11日(木)12:00~13:00

内容に関しては、

今回は年末スペシャルということで、1時間開催します! 前半はサーチ クオリティ チームからのご案内や今年の振り返り、後半はみなさまからのご質問にお答えしたいと思います。

とのことである。

Google+のイベントページにアクセスして、参加表明しておこう。

残念ながら都合が悪く参加できないなら、質問だけでもコメント欄に書き込んでおくといい。YouTubeにアップされた録画であとから確認できる。

海外SEO情報ブログ海外SEO情報ブログの
掲載記事からピックアップ

ツイッターのSEO施策に関する記事と、編集長ブログでも話題に挙げられている非表示コンテンツの扱いについての記事を今週はピックアップ。

用語集
CSS / Googlebot / JavaScript / SEM / SEO / インデックス / ガラケー / キャッシュ / クロール / ステークホルダー / スニペット / スマートフォン / フィーチャーフォン / ユーザーエージェント / リッチスニペット / リンク / 検索エンジン / 構造化データ / 訪問

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