そして結末へ(黄禹錫偽データ問題)

 これはもしかしたら韓国科学界にとって取り返しのつかない大スキャンダルになるのではないでしょうか?
 「黄禹錫教授のヒト胚性幹細胞、存在しなかった」

  黄禹錫(ファン・ウソク)教授が2005年に「サイエンス」誌で発表したヒト胚性幹細胞(ES細胞)は、存在しなかったことが明らかになったとMBCが15日報じた。


 「MBCニュースデスク」によると、ミズメディ病院盧聖一(ノ・ソンイル)理事長は15日、「黄禹錫教授チームの2005年『サイエンス』誌掲載論文にヒト胚性幹細胞がなかった」と語った。


 盧理事長は同日、「午前9時30分ごろ、黄禹錫教授が入院しているソウル大病院を訪ね、黄教授が“惨憺たる思いだ”とし、このように語った」と話した。


 盧理事長は「黄教授が14日夜、安圭里(アン・ギュリ)ソウル大教授にも同様の内容を話した」と述べた。また、黄禹錫教授と文信容(ムン・シンヨン)教授、盧理事長ら3名の連名で「サイエンス」側に論文を撤回するよう求めたという。


 朝鮮日報(2005/12/15 21:26 )

 終わりの始まりかもしれません…

ちょっと追記

英ウィルムット教授「研究の検証は患者のためにも不可欠」

 英国のエジンバラ大学のイアン・ウィルムット教授は、黄禹錫(ファン・ウソク)教授研究グループによる2005年度サイエンス誌論文の真偽をソウル大学が再検証することになったことと関連し、「重要な観察に対する独立的検証は研究機関だけでなく、幹細胞を利用した治療を通じていつかは回復することを希望する数千人の患者たちの自信感回復のためにも不可欠な事項」と述べた。(後略 強調は引用者)
(朝鮮日報 本日付)

 この記事にあるように、黄禹錫教授の論文の公式な再検証が始まることになり、同教授は観念して告白という次第になったのではないかと私は推察します。砂上の楼閣だったわけですね…。韓国一有名な科学者となっていただけに、あまりにも悲しい結末が見えてきたと思います。(韓国メディアは手のひらを返したようなバッシングをするでしょうか? わりに早い段階でそうなる気もいたしますが…)