悪貨が良貨を駆逐する
パイオニア<6773.T>は、本社と国内グループ会社の従業員を対象に600人程度の人員削減を実施すると発表した。デジタル家電の価格下落を受けて業績不振の同社は、固定費の削減に加え、プラズマテレビなどの主力製品の事業戦略を見直して、来期の連結営業黒字を目指す。同社は、アクティブマトリクス型有機EL事業から撤退することを決めた。
プラズマディスプレー事業では、販売数量が大きく変動するリスクがあるOEM(相手先ブランドによる生産)事業をいったん縮小し、自社ブランドのプラズマテレビ販売に注力する。生産能力については、現在行っている2ライン停止を来期以降も継続する。同社は、需要動向によっては、追加で生産ラインを停止することも検討する。
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「見した同社の須藤民彦副社長(2006年1月1日付で社長就任)は、「今回の固定費削減と販売数量に合わせた生産能力の削減や材料費の低減によって、早急にプラズマ事業の赤字幅縮小を図る」と述べた。プラズマテレビやDVD(デジタル多用途ディスク)、オーディオなどのホームエンタテインメント事業について同社は、2年以内をめどに赤字体質から脱却させる方針を打ち出した。」
・・・悪貨が良貨を駆逐するですね。
大手では松下や日立等、他では韓国やインターネット販売専用メーカー等の価格優先のプラズマディスプレイに押されて、価格下落がパイオニアを苦しめている様ですね。
パイオニアのプラズマディスプレイ商品は殆ど唯一に近い位に真面目に出来上がっている。再現色も階調性に富む。基本の色温度も孤高の正当性を保っている。以前のソニーTVの様なまともさを、唯一に近い状況の中にそれを持っている。
今の家電AVは価格と利便性だけが優先されている。が、これも今の経済状況を考えると、仕方の無い事かも知れない。