自己解説・明日への神話
妖怪の如く異様な出で立ちの女神たちは、日本に降りかかった災厄そのものを顕している。
死神クロト。罪人の魂を閉じ込めた赤い真珠のネックレスをつけている。死を象徴している。
疫病神オルガ。左目は姉のクロトが罪人の魂を固めて造った義眼。
彼女が血の涙を流すとき、地上には疫病と災厄が降りかかる。福島第一原発事故で拡散した放射能を象徴している。彼女が流す血の涙は今も日本の大地を血に染めている。
破壊神グローズヌイ。第三の眼はオルガの左目である。強者の魂を閉じ込めた青い真珠のイヤリングとネックレスをつけている。地震を象徴している。
海神スキューラ。津波を象徴している。おとなしそうな顔して、こいつが一番人殺してるかも。
旭日旗は日本そのもので、青い蝶は死者の魂。女神と人間の間にいる天使は小さな希望である。
日本の災厄を象徴する女神たちが大きな絶望なら、天使は小さな希望である。大きな絶望に対して、希望はあまりにも小さい。
それでも小さな希望があれば、大きな絶望にも打ち勝てる筈だと信じている。どんなに小さな希望でも、人間は希望が無ければ生きていけない。大きな絶望が闇なら、小さな希望は一条の光である。