一人の存在がその団体のITの使い方を変える。
約5ヶ月前に、ある市民団体のホームページをブログを使って構築した。
その団体のWeb担当者が変わったみたいで、その挨拶も兼ねて、連絡があった。前任者はお世辞にもITに強いとは言えなかった。とりあえず、ブログを更新できるくらいのレベルだった。次の人は違うようだった。
質問されたことを箇条書きにしておくと、
- PDFで文書を配布することが多いので、Adobe社へのリンクを張ってほしい。
- ブログで作っているのだから、RSSへのアイコンもほしい。できれば、Firefoxのオレンジ色のやつ。
- ブログ内にお問い合わせのフォームを作ることは可能か?でも、サーバの問題なんかも検討しないといけないよね。
- 新着情報に「new」みたいなアイコンをくっ付けられないか?
新しく来た人のようだから、やる気があるのかもしれない。けれど、専門でもないのに、よく勉強しているなーと思う。何でも、元々趣味のようにIT関連のことをやっていたらしい、詳しい訳だ。
率直に言って、普段電話でほかの団体などから相談される時は、仕事をやりながら、相談を聞いている時も多い。大体同じような問題につまづくし、同じような傾向のことを言ってくることが多いからだ。でも、この人と話している時は、仕事をやりながら、話を聞けるようなことはなかった。ちゃんと一つ一つ聞いておかないと、ボロが出たり、誤ったことを伝えてしまいそうだから。
NPOや市民団体はスタッフが限られており、スタッフの力量によって大きく組織の強みや弱みが変わってくることがある。例えば、ずっとボランティアでやってきていた人がある日から来れなくなって、その団体が運営できなくなるなど。居酒屋のチェーン店のお局さん的なバイトがいる、みたいな雰囲気かな。
先ほど書いた団体のITやWebの使い方、利用はこの人の存在で大きく変わる。WEB2.0がRubyを選んだ理由:ITproという記事で、
これまで,ソフトウエアの開発方法論は,定型化,標準化することで個人のスキルへの依存を可能な限り減らすことを目指し整備されてきたように思う。しかし PingKingやコンサドーレ札幌オフィシャル・ブログで採用されているのは,突出した個人のスキルへの思い切った依存だ。
とあるが、NPOや市民団体の場合、開発方法論などではなく、そうならざるを得ない部分を持っている。