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水管橋話題 ”その2” 吉川市「新中川水管橋」を渡る!の巻

前回の日本一長い「荒川水管橋」の記事でもお知らせしましたが
何と歩いて渡る事ができる「水管橋」が吉川市にあるというのですぐに行って来ました。


吉川市~越谷市
「新中川水管橋(しんなかがわすいかんきょう」


撮影:2022年5月22日 Canon PowerShot G7X


1 今回ご紹介する「新中川水管橋」のアプローチは,JR武蔵野線の吉川駅です。吉川と言えば、「ナマズ」なんですねぇ。駅前の黄金のナマズは、ずいぶん話題になりました。
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2  アプローチ地図(googleマップより) ご覧の通り、水管橋は、吉川駅から徒歩でも行ける至近距離にあります。さらに、googleマップの写真を良く見ると!何と水管橋の影がきれいに写っているではありませんかぁ(^▽^;) 素晴らしい!
新中川水管橋地図


3 「新中川水管橋」です。 青い空と白い雲に映える美しいフォルムでございます(^▽^;) この新中川水管橋は、広域第一水道用供給事業の一環として、新三郷浄水場から県南東部地域(越谷市方面)への給水のため設置された水道管のための橋ですが、人や自転車にも開放されているのです!
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4 吉川駅からアプローチすると、ご覧のように川に沿った県道脇に歩道橋の様な階段があります。
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5 バイクは通行禁止ですが、人や自転車は渡ることができるという便利な水管橋なのです。でも名称はちゃんと「水管橋」となっています。というのは、この辺りには人が渡ることができる橋が近くにないのだそうです。渡れるようにしちゃえば、一石二鳥で地域の皆さんから喜ばれるということだったのでしょうね。
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6 ただし、上り下りは、結構急かもしれません。
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7 川沿いの県道は、この水管橋の下を通っています。
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8 水道管には「なまずの里 吉川市」とペイントされていました。このナマズ、吉川のキャラクターでしょうか、「なまりん」という名前だそうです。なんか、重そうですねぇ~(なまりん・・・なまり・・・鉛・・・重い!)(-_-;)  ちなみに反対側の水道管には、うなぎ・・・ではなく「越谷・松伏水道企業団」と書かれているそうです。
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9 どうです?この堂々とした美しさは!(◎_◎;)
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10 コンクリートの橋脚にプレートが貼られていました。設置は1990年5月だったのですねぇ。
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11 そして、2020年に色を塗りなおしして、現在の鮮やかな美しい「水管橋」になったんだそうです。
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12 中央の歩道部分です。
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13 左側(下流側)の水道管です。
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14 右側(上流側)の水道管です。
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15 自転車もバンバン通ります(^▽^;) 
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16 美しい(;^ω^) 
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18 越谷市側の階段です。こちら側は越谷市の東町になりますが昔は「千疋(せんびき)村」と呼ばれていました。日本橋の超有名フルーツ店「千疋屋(せんびきや)総本店」さんは、1834年(天保5年) 千疋村の大島流槍術指南大島弁蔵が江戸で(現日本橋人形町3丁目)「水菓子安うり処」として千疋村の果物と野菜類を商う店を出したのが始まりだそうで「千疋屋」という屋号になったんだそうですよ。水運を利用して新鮮な果物・野菜類を江戸に運んだのがポイントなんだそうです(;^ω^)
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19 新中川水管橋にも、荒川水管橋にあった、空気抜きの弁の箱がありましたぁ!!
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20 水管橋の足元には、非常時に給水施設として使える「給水栓」が設置されていました。
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22 下から見上げると迫力がありますなぁ。ちなみに両側のパイプが水道管で、中央部が歩道になっています。
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※水管橋のタイプについて「日本水道鋼管協会WSP」のサイトに参考になる記事がありました。これも面白いですね。
水管橋には、水管橋として水道管を単独で架設する「独立水管橋」と、道路や鉄道の橋梁に添架する「添架水管橋」があります。「独立水管橋」にはさらに、水管(パイプ)だけで「架橋(かきょう)」する「パイプビーム水管橋」と、通水管に補剛部材を追設する「補剛水管橋」に分類されるそうです。荒川水管橋や新中川水管橋は、「独立水管橋」でなおかつ、補剛部材(上部にアーチ)を追設した「補剛水管橋」というタイプになるようですね。(*^^*) 詳細は、下記のサイトをご覧になって下さい!

日本水道鋼管協会「水管橋の形式と適用範囲について」記事へ

※吉川駅で降りる事もほとんどないのですが、水管橋を訪問しながら中川沿いの寺院など、フォールディングバイクで巡ってみました。地味ですが、見ごたえのあるポイントもあちこちにありますので是非天気の良い日にお出かけになってみてください。
なお、この時訪問した寺院なども近いうちに記事にアップしたいと思います。お楽しみに(*^^*)

※「新中川水管橋」については、おなじみ「ぶらっと遡上探索」さんから情報をいただきました。ありがとうございました。
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コメント

Re: No title

たいやきさん!こんばんは!

そうですねぇ、中川流域の県の東部は、なかなか出かける機会がありませんので情報も少ないかも知れません。

また、今回は「水管橋」という、大変マニアックなテーマでしたので(^▽^;)

それでもたいやきさんがおっしゃるように、自分の知らない「世界」に触れると興味津々で楽しいものです。

私など、何にでも食いついてしまう、ダボハゼのような性格なのでいつも困っていますが・・・

色々な、美しいモノが世界にはたくさんありますので、好奇心をもって出かけて行きたいと思います(*^^*)!

機会があればぜひご訪問下さいね。

No title

中川周辺にはあまりなじみがありませんでしたから、このような場所があるのは知りませんでした。
インターネットの世界のつながりというのは、思わぬ情報を得ることがあるのですね。
僕はバズっている場所には興味がありません。
このように静かに一部の人が知っている場所がいいです。
交通量を考えると、地元の方にも愛されていることが分かります。
美しいアーチを楽しみながら、機会があれば歩いてみたいです。

Re: なまずの里

BUSYBEE-GAEI さん!こんにちは!

吉川やお隣の越谷には、古い川魚料理店がいくつもあったそうです。浦和(さいたま市)はウナギ料理店が多くありますが、東部地区はナマズなのが面白いです。

やはり、このあたりは昔から低湿地で川が何本も入り組んで氾濫平野だったのでしょう。江戸~昭和と河川改修が繰り返し行われて新しい川ができ農地や街が発展ました。

「谷」「久保(窪)」「鴨」「曽根」「新田」「落合」などの湿地や低地を表す地名も多くて、災害の記憶と共に残しておきたいですね。(*^^*)

Re: No title

大原かずのりさん!こんにちは!

殆ど同じデザインなのが笑えますが、構造を単純にして一定の強度を保つ基本的なアイデアは同じになるのでしょうね。

しかし、シンプル・イズ・ビューティフル!!(古いか?)

無駄のない機能美がありました。もうワクワクです(^▽^;)

機会があればお出かけ下さい。

Re: コメントありがとうございます

ぶらっと遡上探索 さん!おはようございます!

新中川水管橋情報ありがとうございました。
考えてみたら、荒川水管橋を見た翌日にフォールディングバイク担いですぐにでかけていました(笑)

天気も良かったので最高に美しい水管橋を撮影し渡ることができて感動しましたぁ!
周辺の記事も頑張ってアップしますね!

少しずつ涼しくなってきましたが、油断は禁物です。お互いに健康に注意しながら「探索」に精を出しましょう。
(*^^*)!!

なまずの里

赤い橋は地元民にとってシンボルでしょうね。
吉川という地は降りたことがありませんが、
昔やりとりしていた社長秘書さんがこちらに
お住まいなので地名に覚えはあります。
埼玉は川魚料理が美味しいですよね~って、
やっぱりなまずも食材という認識が大です( ´艸`)。

No title

距離は荒川より短いですが同じように赤いアーチの美、
この下を潜れるなんて最高ですね!
これはワクワク感が止まらなかったのではないでしょうか?(^▽^;) こちらもお写真を拝見してるだけでワクワクしてきましたよ(笑)
これも行かなければ・・・・・

コメントありがとうございます

今晩はトリケラさん、拍手コメントありがとうございます。
新中川水管橋は、地域の生活道路代わりにもなり重宝しますよね。他にも管理通路を開放したら便利だと思う水管橋や水門橋などが結構在りますが、スロープ階段の設置場所やメンテナンス管理などで問題があるのでしょうね。吉川近在の散策記事も、自分と切り口が違うので楽しみにしていますよ。
本日、好天なので横浜地区の河川を遡上する予定でしたが、思った以上に暑くて、中止。横浜駅の地下や周辺に在るパブリックアート探しに変更、ビル中は涼しくて最高でした(笑)。

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