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岩槻「まちかど雛めぐり」!フォールディングバイクでポタリング!アールデコ調建築郷土資料館の巻

岩槻(いわつき)「まちかど雛めぐり」本編
今回は、昭和5年(1930)建築の岩槻警察署旧庁舎
平成28年8月に国の登録有形文化財にしていされています。
昭和57年5月に岩槻郷土資料館として再スタートを切りました。
外部は簡素ながら、内部のいたるところにアールデコのデザインを取り入れているといいわれます。


注意:「雛めぐり」ですが、記事に肝心の雛人形はほとんど出てきません!

さいたま市岩槻(いわつき)
「まちかど雛めぐり・ポタリング」 本編 その3
アールデコ調のデザインが素敵な
岩槻郷土資料館
(元岩槻警察署旧庁舎)


※ポタリングとは自転車でブラブラ散策することです(^_-)-☆



撮影:2022年3月6日(日) 
Canon EOS6D & PowerShot G7X



1 さいたま市立岩槻郷土資料館の外観。昭和5年(1930)に建築された岩槻警察署旧庁舎。外観は、鉄格子も多く、なるほど元「警察署」という感じがしますね。ただし、建築当初の写真を見ると、鉄格子はついていなかったようです!

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※岩槻警察署は、明治6年(1873)、警察付属屯所として設置され、明治10年(1877)に岩槻分署となり、明治15年(1882)には岩槻警察署と改称されました。
 岩槻分署の庁舎は、民有地を借用して明治7年(1874)新築されました。
 その後、土地を買い上げ、明治17年(1884)に新庁舎が完成しましたが、老朽化し、狭隘になったため、昭和5年(1930)8月、新築されたのが、この建物です。
 総工費31,900円(現在の1億5千万円ほどと考えられます)、工期245日をかけ、昭和5年8月に竣工し、8月28日に竣工式が行われました。
 その時の様子は、当時の『東京朝日新聞』に「県下一のモダン警察 岩槻署けふ落成式」と題し掲載されました。
(岩槻郷土資料館オフィシャルサイト記事より引用)




2 1階正面入り口を入ったロビー部。高い天井と太い柱に、曲線のデザインを入れた装飾が光ります。

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3 同じく1階の正面入り口を内部から見たところ。入り口ドアの上にさりげなく曲線のラインが入っているのがおしゃれかなぁ。

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4 正面受付左側にある部屋のドア。

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5 ドアのガラスの上に、金属のバラの装飾が施されています。ここはかつて岩槻警察署庁舎だったのですよ~。おしゃれな警察署ですねっ。
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※ところで、「アールデコ」と「アールヌーボー」の違いは何なのか?と考えてしまった。
記事に書いておいて、まぁ今更恥ずかしくて人に聞けないので(笑)自分で調べてみる。


アール‐ヌーボー(〈フランス〉art nouveau):《新芸術の意》19世紀末から20世紀初めにフランスを中心に欧州で流行した芸術様式。植物模様や流れるような曲線が特徴。ミュシャ・マッキントッシュらが代表。日本では日露戦争後に流行した。
アール‐デコ(〈フランス〉art déco):《装飾美術の意》1910年代から30年代にフランスを中心に流行した美術工芸の様式。単純・直線的なデザインが特徴。(以上デジタル大辞典より)

う~ん、説明を読んでも何だか分かったような分からないような・・・ですね。(笑)

誤解を恐れずにザックリと言うと、ヌーボーの方は、花や草など植物や昆虫など自然の有機的モチーフを使用して、自由な曲線を組み合わせたスタイルで、エミール・ガレ、ルネ・ラリック(デコでも有名)のガラス工芸品、ビアズリーやミュシャのグラフィック・アート作品、ガウディのサグラダ・ファミリアなど建築物が有名です。それに対して、デコの方は、単純化された直線的・幾何学的なデザインを繰り返すことが特徴で、クライスラービル・エンパイヤステートビル・ロックフェラーセンターなどの建築物、カッサンドルのグラフィック・アート作品も有名です。昭和初期に流行したことから、こちらの旧岩槻警察署庁舎にも取り入れられたのでしょうね。


6 1階の展示室の一角が「まちかど雛めぐり」のお雛様展示コーナーになっています。

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7 1階奥の展示会場へ続く廊下です。もちろん、木の床ですが、ピカピカに光っていました。

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8 この建物の白眉がこちらの階段のデザインではないでしょうか?実にスゴイ事になっています。

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9 手すりの黒と壁の白のコントラスト、その中に施された装飾のデザインの豪華さ!!おおおおっ、と思わず唸ってしまいました。しつこいようですが、ここは元警察署です。(笑)

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10 エンブレムのような装飾は、ヨーロッパ彫刻で良く用いられる「アカンサス(唐草)」をモチーフにした大胆なデザインです。しかも色が「銅色」??

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11 リズミカルに配置されているところも楽しいですね。

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12 階段の踊り場の窓には外から鉄格子がつけられています。

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13 2階に上がったところにある事務所のドアです。

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14 階段から部屋への短い廊下。やはり天井に目が行きます。

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15 室内側から見たところです。

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16 室内の柱です。

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17 室内の柱の表面の加工がとてもユニークでした。細いすじ状の溝が何本も引かれています。こういう模様をなんというのでしょうか?

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18 廊下からの眺めです。美しい( *´艸`)

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19 同上

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20 こちらの階段にも「まちかど雛めぐり」のお雛様が並べられていました。

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21 外観(正面から)

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22 同上 2階のベランダに出る扉の上の曲線装飾などアールデコ調でしょうかね。

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23 正面玄関の庇のデザインと屋上の階段横(避雷針?下)の庇?のデザインを合わせています。

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24 レンガで下部の腰巻き?をしていて、安定感のあるデザインになっていますね。

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※とても地味な建物なのですが、内部のデザインを見るだけでも一見の価値がありますね。
できれば、もう少し踏み込んだ解説があった方がありがたいのですけどね。(;´Д`)
岩槻ご訪問の際はぜひともお立ち寄りください!

駐車場にも、当時の掲示板が保存されていたようですが、気づきませんでしたぁ(大失敗)。


※岩槻郷土資料館オフィシャルサイト


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コメント

Re: 貴重な建物

BUSYBEE-GAEI さん!こんばんは!

元警察署庁舎とは思えない「モダーンな建物」でしょう。アールデコ調は昭和初期に流行したそうなので

当時としては欧米のモダンを採用したおしゃれな建物だったのですね。岩槻の皆さんの得意気な顔が目に浮かびます。

壊さずに残したというのも、岩槻だったからかなぁ。浦和や大宮だったら壊していたかもしれませんよ。

階段の人形たちも、地味ですが味がありますね。(*^^*)

Re: No title

大原かずのりさん!こんばんは!

本当に外見は、なんじゃこりゃの飾り気のない建物です。確かにもう少し当時はきれいだったでしょうか。

内部は、それなりに新しい時代の建物を意識して作られていますね。

とはいえ、やはり国や財閥の作った建物ではないので、「この程度」ですが、

地方の庁舎でもここまでできるという関係者の意地があったのかなぁ?

「こんな警察署なら連行されてもいい・・・」!!このフレーズ実は私も頭に浮かんだのですがさすがに記事には書きませんでしたぁ(笑)(;^ω^)

機会があればぜひお立ち寄りください(*^^*)

貴重な建物

アールデコ、建物は外観も内装も美しいですね。
バラの装飾が施されたガラスのドアも時代を物語っています。
階段手摺のエンブレムも磨きがかかってますね。
とても元警察とは思えない。
階段に毛氈を敷い敷いて飾ったお雛様。手前の赤ちゃん?人形も可愛いです。
昔はこういうお人形が多かったですよね。

No title

こんにちわ!

外見はやや地味に見えますが、建設当初はもっと美しく輝いていたのでしょうか^^

一方内部は雰囲気ありますね!太い柱に梁、曲線を描く持ち送り、美しい白い世界は見ていて癒されます^^ やはり昭和初期っぽい感じがしました!

そして階段!当時の人はこの階段を見てどう思ったのでしょうか。やはりモダンで新時代到来を感じたんでしょうね。こんな警察署なら連行されてもいい・・・・とは思わなかったでしょうけど^^;

旧岩槻警察署、いつか訪問してみたいです^^

Re: No title

たいやきさん!こんばんは!

コメントありがとうございました。岩槻というと人形や岩槻城跡公園などに行かれる人が多いと思います。

「旧岩槻警察署庁舎」を見たい!というのは、なかなか素敵です(^_-)-☆

確かに、昭和・大正あたりの建物が保存されることは少なくて、歴史的な価値も低く見られがちですね。(;´Д`)

ところがどっこい、素晴らしいものがたくさんあるので、私たちの代がしっかりと価値を見出さないと残せない物になりますね!

ぜひ今度お立ち寄りになって下さい!その時は裏の駐車場の「掲示板」も忘れずに(;^ω^)

No title

旧岩槻警察署、岩槻で一番行って見たいところです。
こういう建物が残っているのは貴重ですね。
昭和初期や戦後まもなくの建物はそれ以前のものに比べ少ない気がします。
岩槻の街は車で通りすぎるだけで歩いたことがない場所です。

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