泣きながら一気に書きました

不条理短篇小説と妄言コラムと気儘批評の巣窟

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日記

EURO2024日記~22日目~(了)

1ヶ月に渡る欧州の熱戦は、スペインの優勝で幕を閉じた。前半は中盤でのボールの奪いあいが続き、互いになかなかシュートまでたどり着けないという、いかにも強豪同士の決勝戦らしい展開。しかし局面ごとの強度が高いため、退屈さは感じない。緊迫した前半…

EURO2024日記~21日目~

準決勝2試合目はイングランド対オランダ。どちらも監督の采配に方針があるのかないのか良くわからないまま、しかしなんだか結果的に勝ち上がってきた両チーム。もちろん個のクオリティの高さが前提ではあるわけだが。イングランドはてっきりルーク・ショー先…

EURO2024日記~20日目~

待ちに待った準決勝1試合目は、スペイン対フランス。フランスのスタメンにグリーズマンがいない時点で、頭に大きめの「?」が浮かぶ。出場停止ではないようだし、後半から出てきたことを考えると怪我でもなさそうだ。コンディションの問題はいくらかあったの…

EURO2024日記~19日目~

イングランドは案の定、スイスの組織的な守備に苦戦。特にトリッピアーが左で孤立していた前半は、攻撃が右サイド偏重、左サイドは完全に死んだ状態で、スイスも守りやすかったに違いない。何事につけ選択肢が一つしかない場合、常にそれは相手にとって御し…

EURO2024日記~18日目~

いよいよ準々決勝の戦い。しかも最初の一戦が、事実上の決勝戦との呼び声も高いドイツ対スペイン。互いにボールを持ちたがるチームという印象があるが、いざ直接当たってみるとやはりスペインのほうが明らかにボールを持てる。数字上のポゼッション率以上に…

EURO2024日記~17日目~

まずはルーマニア対オランダ。オランダはクーマンの采配こそイマイチ信用できないながらも、この試合に関しては終始ゲームを支配できていた。それにしてもガクポの決定力は素晴らしい。左サイドでの彼は翼を広げて生き生きとプレーしているように見える。オ…

EURO2024日記~16日目~

ベルギーは最後まで噛みあわないまま終わった。トロサールは先発をはずされたうえに途中からすら使われず、同じくシュートに定評のあるティーレマンスも投入なし。サリバに完璧に封じられていたルカクを下げて、ほかのエリアに決定力を求めるしかない状況の…

EURO2024日記~15日目~

それにしてもイングランドはいったいなんなのか。これまでよりも少しだけ良くなったのは中盤のメイヌーのところくらいで、彼と周囲との連携は、少なくともアーノルドの中盤起用に比べればだいぶマシになったようには感じる。だがそれ以外は相変わらず連動性…

EURO2024日記~14日目~

さて、大会もいよいよ決勝トーナメントに突入。初戦はスイス対イタリア。とにかくイタリアはまったくいいところがなかった。今回は、評判うなぎのぼり中のカラフィオーリを出場停止で欠いたことも多少の影響はあったと思うが、守備的なわりに守備も緩いとい…

EURO2024日記~13日目~

ウクライナ対ベルギーは、とにかく何もかもがしょっぱい試合だった。まずはウクライナのスタメンにジンチェンコとムドリクがいないことに驚いた。ムドリクは怪我らしいので仕方ないにしても、ジンチェンコはこのチームの核ではなかったのか。もちろんこの大…

EURO2024日記~12日目~

オランダ対オーストリアは意外な展開に。オーストリアのサボらない、サボれないプレッシングは、さながらラングニック将軍率いる軍隊の如く。オランダはガクポがさすがの決定力を見せたが、右サイドで起用されたマレンがどうにも空まわり気味。ここは前戦で…

EURO2024日記~11日目~

グループBの2試合。アルバニア対スペインか、クロアチア対イタリアか。どちらを観るべきか迷ったが、スペインがスタメンをなんと10人も入れ替える(なぜ1人残した?)という思いきりを見せてきたため、イタリアのほうを選択。イタリアは引き分けでも突破でき…

EURO2024日記~10日目~

気づけばもう大会も10日目。試合数も少し落ち着いてきて、観るこちらとしてもだいぶ気が緩んできているという自覚がある。そしてこの先には遠からず大会の終了が見えてきているような気もしはじめて、すでに寂しさすらもうっすらと。いや本番は決勝トーナメ…

EURO2024日記~9日目~

ポルトガルが良いフットボールをしている。この日のトルコ戦を観て、もうポルトガルが優勝でいいんじゃないかと思った。しかしこれはもちろん気が早い。相手との相性というのもあるだろう。良いフットボールと強いフットボールも同じとは限らない。最後に英…

EURO2024日記~8日目~

フランス対オランダは、思ったよりも互角の試合に。いまの支配的なフランスを相手にオランダがあのメンバーであれだけボールを持てるとは、正直予想していなかった。そこはやはり、オランダ代表という歴史の積み重ねがあるということか。フランスは相変わら…

EURO2024日記~7日目~

初戦はスムーズではないながらも勝ちきったイングランドが、デンマークと引き分け。内容的にはデンマークの試合だった。グループリーグ突破のための結果としては悪くがないが、これは悩ましい。この日は明らかに、初戦の得点者であるベリンガムがブレーキに…

EURO2024日記~6日目~

さてグループリーグも2試合目となると、観るほうとしてもそろそろバテてくるうえに、書くこともあまりなくなってくるような気が。そこまでして書く意味があるのだろうか?(いや、ない。けど、書く) 【ドイツ対ハンガリー】 この日フルで観た唯一の試合。ド…

EURO2024日記~5日目~

【トルコ対ジョージア】 わりと地味な対戦になるかと油断していたが、思いがけずスピーディーでオープンな面白い試合になった。注目はトルコのアルダ・ギュレルと、ジョージアのクヴァラツヘリア。ギュレルは左利きのテクニシャンで、背は高くないがエジルに…

EURO2024日記~4日目~

【ルーマニア対ウクライナ】 ジンチェンコ(といちおうムドリク)がいるので観ようかとも思ったが、立ち上がりをチラッと観たらそんなに面白げなプレーも見あたらないので、ちょいちょい経過だけチェックしていた。すると優勢と思い込んでいたウクライナが、…

EURO2024日記~3日目~

さて、アーセナル好きとしては最注目のイングランド。いまや屈指のタレント軍団である。まずは右ウイングに、どちらもエース級のサカとフォーデンのどちらを使うのか、そういえば今季ブレイクしたパーマーもいるし――なんて思っていたら、フォーデンを右にし…

EURO2024日記~2日目~

やはりこの日の注目はスペイン。といってもシャビやイニエスタがいた時代ほどではもちろんなく、ほかにもパスサッカーをやる国が増えたこともあって、近年は飛び抜けて細かなことをやっている印象もない。とはいえいざ観てみれば、やはり細かいことは細かい…

EURO2024日記~1日目~

このあいだふと思い返してみたところ、過去に考えたり思ったことについて、自分がロクに憶えていないことに気づいた。つまり思い返そうにも思い返せず、確認するためにこのブログを読み返したりする始末。しかも読み返そうとしてみたところで、そんなに逐一…

近況忘却中

気づけば四ヶ月もこのブログを放置していた。なのでとりあえずなにかしら書いておこうというくらいの気持ちでいまこれを書きはじめている。その間ずっとほかのものを書いたり直したりし続けてきたわけだが、そちらはこの先どうなるのかわからない。そうなる…

思いついたこと思いついた順に書くぞ日記

このブログもすっかり短篇小説だらけになっているが、そもそもは日記を書くためにはじめたような気がする。音楽や『M-1』のレビューを書くためだったかもしれない。いずれにしろ、小説ブログになるはずじゃあなかった。だがそれはそれでいい。むしろ小説のほ…

たまには日記らしい日記

昨日の雲は降らせる雲だったが今日の雲は降らせない雲だった。昨日はひどく降って今日は一滴も降らなかった。「~せない」という否定形の使役表現といえば我が家杉山の「言わせねえよ」を思い出すが、彼には雨を降らせることも降らせないこともできないばか…

ネジゴンクエスト~真空のネジ穴~

日常には様々なミッションが潜んでいて、その規模が大きければまた達成感も大きいとは限らない。たとえば面白いゲームというのは達成感を得られるものだが、その面白さの主たる要因は何かというと、基本的には難易度設定であると思う。これは仕事でも遊びで…

竹届物語

今日は海女損に注文していたさまぁ~ずの青竹一樹が届いた。いやこの竹がもしも都会派なら青竹まことかもしれず、演技派なら青竹しのぶかもしれない。わりといい値段がしたのは、これがかぐや姫を輩出したその竹だからだろうか。だとすれば、「かぐや姫使用…

風邪の歌を聴け

考えてみれば、その日は朝起きた瞬間から妙な浮遊感があった。週の初めに風邪の症状を自覚してから五日目となる木曜の朝、六時過ぎにふと目が覚めた。前日の夜、すっかり風邪のピークは過ぎて、あとは時間の経過とともに自然治癒していくはず、という確信が…

非四字熟語読解問題

人は様々なメッセージを身に纏って歩いているものだ。たとえばTシャツのプリント文字。そこに何らかの主義主張を込める者と、何も考えずなんとなく着ている者の二派に分かれるが、いずれにしろ結果的に何かしらのメッセージを発信していることに違いはない。…

性格の不一致、対話のスイッチ

夫婦の離婚原因第一位は「性格の不一致」と言われるが、果たして本当にそうなのかどうか。むしろ完全に一致してしまったら1×1=1にしかならないという考え方もあるし、すべてわかりきっている相手に興味が持てないという可能性もある。そもそも「性格の完全…

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