ちょっと国内事情:反基地平和活動家牧師、暴力事件で懲役求刑
以前の投稿「山上の垂訓」にまつわるトンデモない思い違い」でちょっと触れましたが、
とはいえ、牧師が不祥事を起こすのはいまに始まったことではありません。着服、虐待、カルト疑惑・・・不祥事のタネはカト(カトリック)もプロ(プロテスタント)もなかなか絶えないものです。多くの教職者たちはそういったことをなくそうと真剣に努力しているものと筆者は信じていますが。
しかし、沖縄での運動をめぐり逮捕されたこの牧師さんの件についてはそう悠長なことも言っていられないと思ったので、
今回、ブログの表題からは逸れますが、「ちょっと国内事情」と新たにカテゴリを作って掲載することにしました。
吉田滋師のアツすぎた情熱
この牧師さんの名は吉田滋師。
この山城氏、他の罪状はともかく暴行(および脅迫的言辞)については全て動画が確保されYoutubeなどで広く出回っており、どこをどう見ても「平和」な活動家とは言えないことがこれ以上ないほど明確に知れ渡っています。(下動画参照)
で、吉田滋師もまた、以前からボートを駆って海上抗議活動などに従事していたのですが、今回は山城氏と一緒に政府職員に暴行したということで逮捕されたうえ、家宅捜索を受けました。
メジャー教団が政府の「人権侵害」を「糾弾」
ところが、日本基督教団や日本バプテスト連盟といったメジャーな教団が、あろうことか吉田師はもちろん、(ムカンケーの)山城氏の逮捕にまで、
「不当逮捕!」
「人権侵害!」
「政府はすぐ釈放せよ!」
と声をあげはじめたのです。
たとえば日基。
---------------------------
・・・・・・・・・・・
『昨日、高江の米軍ヘリパッド建設工事を巡って、防衛省沖縄防衛局の男性職員にけがをさせたとして、傷害と公務執行妨害の容疑で、すでに17日に別件で逮捕されていた山城博治さんが再逮捕され、そして、日本基督教団神奈川教区林間つきみ野教会の吉田慈牧師も同容疑で沖縄県警に逮捕されたとの報に接しました。
私たちはこのことがヘリパッド建設への抗議行動を弾圧するために行われた、不当な逮捕であると感じています。
報道によると、逮捕容疑は8月25日朝、沖縄防衛局員の腕や肩などをつかんでケガをおわせたことが理由と伝えられていますが、なぜ二か月も経とうとする時点での逮捕なのでしょうか。また、ヘリパッド建設に反対する市民たちが機動隊員によって首を絞められ、車にひかれ、怪我を負わされ、失神させられ、救急搬送されることが日常的に行われています。そのように、非暴力で反対する市民たちに対しては、暴力で制圧している実態があるのです。つまり、ヘリパッド建設に反対する者たちへの有無を言わさない力づくでの排除を正当化する皆さんの姿があるのです。ゆえに、私たちはこの二人の逮捕は全くもって不当以外のなにものでもないと判断します。沖縄防衛局員のケガの具体的な内容にも、疑念を持たざるを得ません。』
・・・・・・・・・・・
---------------------------
え?制圧は座り込みとかの違法行為を排除する行為ではないのでしょうか?それに相手が「暴力で制圧している実態」があるから、吉田師も暴力ふるっていいっていう理屈?なんかキリスト教的におかしくない?
そしてバプ連も。どうしたわけか、信者でも牧師でもなんでもない山城氏の逮捕に猛抗議。
----------------------
・・・・・・・・・・・
沖縄県辺野古の新基地建設と東村高江のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設に反対し、非暴力で抗議行動を続けている沖縄平和運動センター議長の山城博治さんが、2016年10月17日ヘリパッド建設予定地周辺の森の中に置かれた有刺鉄線1本(時価約2000円相当)を切断したとして器物損壊の疑いで準現行犯逮捕されました。その後も釈放されることなく次々と新たな罪名の下で再逮捕が繰り返され、接見禁止の状態で長期の勾留が続いています。また山城さんのほかに2人の男性の長期勾留が続いています。
これは憲法に保障された「表現の自由」(21 条)、「行動の自由」(22 条)の侵害であり、「法律の定める手続によらな」い(31 条)違法行為です。勾留の理由とされている罪証隠滅のおそれもなく、検察は公判維持のために必要な捜査をすでに終えています。接見禁止という厳しい措置をしてまで起訴後の勾留をする理由は認められません。110日以上の勾留は「不当に長い拘禁」(刑事訴訟法91条)に当たる違法行為です。
・・・・・・・・・・・
----------------------
????????
あの、吉田師はともかく、山城氏って、キリスト教団体にはいっさいムカンケーなんですけど・・・・
なんで?なんで?
疑問は尽きません。
世の中は甘くない・・・・・・・・・
しかし、こういった教団の思いとは裏腹に、吉田師の審理は粛々と進んでいたようです、
現地事情にくわしい手登根 安則さんというかたのFacebook投稿から引用させていただきましたが、どうやら吉田師には那覇地裁において懲役の求刑がなされたようです。
判決は出てみるまでわからないものですが、吉田師の場合、ちょっとカッとなって、とか言い訳が通用しなさそうなところがあります。以前から確信的に活動に従事していたからです。
そこで疑問が出てきます、もし吉田師が有罪判決を受けた場合、
日基は振り上げた拳をどうするのでしょうか?
「不当判決だ!」とあくまで戦うのでしょうか?
それとも、しおらしくあきらめて、刑事事件で有罪となった教職者を解雇するという世間なみの判断をするのでしょうか?
問題は、それだけではありません。
山城氏の国連抗議活動にまつわる失笑の広がり
吉田師とともに逮捕された山城氏ですが、保釈されたことを受けて、なんとスイスの国連くんだりまで出かけ、自分が人権弾圧されていることを滔々と述べたそうです。
ところがところが、世の中にはカウンター活動家という人たちがいて、この山城氏が政府職員に暴力をふるっている動画を現地で周囲に見せ、実態を知らせたのいうので、山城氏のウソはすっかりばれてしまい、チベットといった本当の弾圧を受けている国の人たちからは呆れられてしまう始末。
しかし、そこでますます困るのは、
日基やバプ連といった、余計なことに首を突っ込んだキリスト教団体ではないでしょうか?
もしも多くの日本人が、山城氏のような人を、よくてイミフメイのオジサン、悪くて、虚偽をもって日本を貶め破壊しようとする極左活動家としてしか見られなくなってしまっている(っていうか実態がそうなのだろうと筆者などは思いますが)としたら、
「そんなイミフメイのオジサン、あるいは極左活動家にそんなに肩入れするこのキリスト教団体っていったい何なの?」
という疑問が当然湧いてこないでしょうか。
「キリスト教って平和の宗教じゃないの?」
「牧師が政府職員に暴力ふるうって矛盾してない?」
これでは宣教どころではありません!
センセー方にお願い:「頼むから首突っ込まないで!」
以前の投稿でも指摘したように、聖書には「平和を作る者は幸いである」とは書いてあっても、「(自分には到底達成できないような国際間の)平和を作ろうとして、政府批判、抗議活動、あげくのはてには非合法の破壊・暴力行為に及ぶ者は幸いである」とは決して書いてありません。
その二者の区別を日本のキリスト教界の多くのセンセーがたが指摘しようとしないのが本当に不思議でたまりません。
ましてや、違法かつ暴力的な活動に従事した牧師や無関係の活動家をここまで擁護することの気が知れません。
おそらく左翼的な志向が骨の髄までしみついている教職者が大勢いるのでしょうか。
筆者は、キリスト者は左派的な思想を持ってはいけないと言うつもりはありません。しかし、牽強付会な聖書解釈をもって左派的な思想をあたかも教団の総意であるかのように発表したり、ノンポリ(あるいは右派の)信徒に対しては無論、未信者の国民にまでも政治活動を通じて押し付けようとするのはあまりにも不心得なのではないでしょうか。
吉田牧師の判決は7/27に那覇地裁でいいわたされるようですが、筆者は、日基やバプ連のセンセーがたが、よもや「不当判決!断固抗議!」の声明を出したりしなければいいが、と願っています。
もしそんなことになったら、キリスト教→反社会的極左団体 という誤解が未信者の国民の間で広がっていく可能性がおおいにあります。
キリストの十字架のために恥を受けるなら我慢もできましょうが、こんなことのために反発を受けるとしたら、本当に理不尽、無駄、無意味なことだと筆者は思います。
宣教というのは、多くの場合未信者の人たちに対して「オフェンシブ(気分を害するようなこと)」な内容を含むものです。
たとえば筆者は、何度となく未信者の人たちから以下のような言葉を投げつけられてきました。
「クリスチャンだけが天国に行くなんて信じてるの?じゃあ私は地獄行きってわけ?」
「クリスチャンでなくたって良い人はいるじゃないか。それなのに天国にいけないなんて不公平だ!」
「罪?別に宗教になんかに頼らなくたって私は何も罪なんか犯してないけど?」
しかし、宣教しようとする人は、こういった反発にさらされてもなお、辛抱強く天国とはなにか、罪とはなにか、十字架とは何か、を説明する必要に迫られます。
ところが、あるセンセー方の心得違いのせいで、今度はこんな言葉を投げかけられかねない状況にあるのです。
「キリスト教って反政府なんでしょ?共産党みたいなもん?」
「ああ、ウリスト教ね、いわゆる。反日でしょ?」
筆者は、日基やバプ連のセンセーがたに言いたい。
たのむから余計なことに首を突っ込まないで!
教会の反政府活動が国会で取り上げられる日がくる・・?
最後にロゴス・ミニストリー様で取り上げられていたちょっとブキミな話を。
なんと、カトリック教会の中で、信仰の名のもと、政権に反対するデモなどの活動をするべし、とする教えが説かれているといい、それについて国会議員が公安委員長に調査を促しているのです。
ロゴス・ミニストリー様のブログで引用されていた動画もご紹介します。
以下、動画の問答の内容を書き起こしました。(強調筆者)
吉田師や彼を擁護するセンセー方がいる限り、このような問答の主語がいつか、「プロテスタント教会では・・・」とならないという保証はどこにもありません。
主の御名のために恥を受けるのでなく、この世のイデオロギーにかぶれてハンパな左翼ごっこに(それも信徒の浄財を使って)手を出したがために権力による取締りの対象となるとしたら、こんなに情けない話はありません。
筆者は、プロテスタント界の教職者たちが一人でも多くこの事態のまずさに気づいてくれることを願ってやみません。
---------------------------------
(中丸議員)
最近、外務省の、ええ、欧州局の局長宛に持ち込まれた、その、意見趣意書についてお尋ねします。
ええこれは、まあ、あのカトリック教会なんですけども、岡山県の赤磐市市議会議員から届けられた意見趣意書があったんですけど、バチカン市国から指名されて日本に配属されている、いわゆる司教の方々が、どういったことを信者の皆様に対して言っているか、ということなんですけども、ちょっと一例を挙げてみます。
反政府デモ活動への積極的参加することは信者の義務であると宗教指導。
中革派や革マル派が主催する活動、デモ、反政府デモ活動への積極的参加することは信者の義務であるとの呼びかけ。
信者として反政府意識を持つように呼びかけ、反政府活動は信者の義務だと宗教指導。
宗教の言葉を引用し、日本型社会構造、および文化意識への批判を行い、反対運動をとるのは信者の義務だと扇動。
憲法改正は戦争を起こす行為であるとの議論そのものを否定し、また、改憲反対活動を信者の義務として、奨励し、遂行。
いわゆる従軍慰安婦なるものの存在を政府に認めるように求める活動は信者の義務であるとして奨励・遂行。
まあこのようなことをですね、ええ、全国のカトリック教会組織を用いて行っているようなんですけど、これ、ここだけ見ればですね、もう完全に反社会活動、と、もういわざるを得ないような内容なんですけども、まあそれについてどうか、という趣意書が出ている、ということなんですけども、外務省の参考人今日来ていただいていると思いますので、その取扱今どのようにされているか、教えていただきたいと思います。
外務省、長谷川大臣官房審議官。
ええお答え申し上げます。あの、今議員がご指摘の紙は当方でも受け取っております。あの、日本国内におけるカトリック教会の動向等について、外務省としてお答えする立場にございませんので、コメントは差し控えさせていただきたいと思います。
中丸君。
ええ、まあ受け取ったということだけだと思うんですが、これはですね、ほとんど、あの、わが国に対する内政干渉、もっと言えば国内騒乱扇動を組織的に行っているようにも受け取れるですね。まあこれが、カトリック教会が、という意味ではなくて、こういう宗教活動からどんどん発端を発していった、まあ昔オウム真理教と言う事件も国内にはあったわけですから、まあそこまでのものとは思いませんけども。まあ、こういう存在があってまあ外務省として答えられない、ということではあるとは思うんでしたけども、国家公安委員長、こういったですね、ええ国内での、そういった、でももちろん信教の自由は大事にしなければいけない。言論の自由も大事にしなければいけない。しかしこれ、明らかなこんな反政府活動的なものになってきたものっていうのはどういうふうに考えたらいいでしょう。ご所見をお伺いいたします。
古屋国家公安委員会委員長。
ええこれはまず一般論として申し上げますとですね、やはり警察がそういった諸外国から、ええまあいろいろな対日の諸工作とか仮にあったということはですね、そういったことは、実は平素から相当我々も関心を持って必要な情報はしっかり集めています。はい、あの、具体的な中身の言及についてはご容赦ください。ええその中で、具体的に、違法行為というものがある、ということならば、私たちは厳正に取り締まっていきます。まあ、こういうことが警察の基本スタンスであります。
中丸君。
非常に頼もしいお言葉ありがとうございます。
ーーーーーーーーーー
(以上)
コメント