街では各社の号外が配られた。
今年1番の大ニュースだ。しかし、内容は辞任。職を辞すだけなのだが、この国の最高責任者となれば号外となる。
先の参院戦で大敗しても続投。総理の座に居座れば、自民党内部からも「責任を取って辞任しろ」といわれ、辞任すればしたで、野党から「無責任」と責められる。
どっちに転んでも批判される。在任1年間で何ら実績を残していないからだろう。
「じゃどないすればいいのだ!」と安倍総理でなくてもいいたくなる。
安倍総理辞任のニュースを知ったのはクライアントの事務所だった。ヤフーニュースを見た人が教えてくれた。
何でこの時期に?というのが第一報に接したときの率直な感想だった。
テロ特措法の延長が国会を通過しなかったら責任を取って辞める、といっていたのに、これでは試合放棄だ。
時間が経つに連れ辞任の本当の理由が少しずつ明らかにされてきた。
何でこの時期に?という疑問に対しては健康上の理由というのを与謝野官房長官が明らかにした。
それこそ朝青龍ではないが、精神的には相当参っているはず。このままモンゴルへ行って心の病の治療に入るかもしれない。
年金問題、任命した大臣の度重なる不祥事、国民の厳しい審判が下った参院選大敗。ボクシングでいえば、ノーガードで打たれ続け、リングに立っているのがやっとの状態。自らがリングにタオルを投げ入れたのだろう。
辞任の理由の一つに民主党の小沢代表に党首会談を拒否されたことを挙げていたが、これとて変な理由なのだが、小沢代表は「会談はいつでも結構と伝えているのに」と首をかしげる。
すでに言動がおかしくなってきており、これ以上かわいい息子に日本国の舵取りをさせることはできない、と安倍総理の偉大なる母上が判断したのだろうか。
「晋三さん、もうお辞めになったら。週刊誌が脱税問題をかぎつけたようですし」
「はい。分かりましたお母さま」
いずれにしても今日の辞任表明は最悪のタイミングだ。
APECでの国際公約、国会での所信表明をついこの前したばかりではないか。国民はもとより、国際的信頼が著しく失墜させた安倍総理の責任は、誰が尻拭いするのだ。
追記
ニュース23では、病気療養中の筑紫哲也が声で出演した。思った以上に声に張りがあり、的確に出演者に質問していった。
夏休みだからと休んでいるどこかのキャスターとは違う。
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