たれぱんのびぼーろく

わたしの備忘録、生物学とプログラミングが多いかも

面白さの起源

「小さきものが成長し、大きな敵を倒して理想を叶える」という大筋に乗っかってる名作は山ほどある。いわゆる立身出世物。
では、

  1. 小さな村に生まれました
  2. 大人になりました
  3. 魔王を倒しました
  4. 世界が平和になりました

という4文はそれ自体が面白いか。
→ 別に面白くない

すなわち、この流れ単体は名作のもつ面白さの起源ではない。
ファンタジーや異世界転生はこの流れを持ちがち。この流れを持たない場合、別に世界設定にする必要性が薄いからと思われる (現代設定でやればいい)。
異世界転生のハズレ作品パターンとして、トントン拍子で成長して敵を倒し世界を平和にしました、がある。これが面白くないのは上記の流れ単体が面白くないことの表れである。

となると、この流れと面白さには2つの関係性仮説が残る。「無関係」か「組み合わせ」か。無関係仮説なら、名作にたまたま頻出なだけ (c.f. 中立遺伝)。組み合わせ仮説ならこの流れと何かが組み合わさると強い面白さを生むということになる。

単体で名作の面白さの起源ではないが、単体で全く面白くないのかは検証する価値がある。
では、

  1. 大きな魚が釣れました
  2. 世界が平和になりました
  3. 大人になりました
  4. 小さな村に生まれました

という4文と面白さに違いはあるか → 立身出世パターンの方が面白い

すなわち、流れになってない4文より流れのある4文の方が面白い。
人間は流れ・繋がり・因果みたいなものに面白さを感じる?あるいは面白くなくとも心に入ってくる?