再開発が進む東京メトロ南北線の六本木一丁目駅周辺。そして同駅(正確には同駅に直結する泉ガーデンタワー)に隣接する形で昨年秋に完成したオフィスビル・アークヒルズサウスタワーの低層部に、先ごろ飲食店街がオープンした。
ザ サード バーガー アークヒルズサウスタワー店 (
ハンバーガー /
六本木一丁目駅、
神谷町駅、
赤坂駅)
そして今回ご紹介するのは、アークヒルズサウスタワーの地下一階に店を構える(詳しい場所は上部リンク先、または記事下の地図を参照)『the 3rd Burger』さん。店名は「ザ サード バーガー」と読み、青山骨董通り店に次ぐ2号店なのだとか。
同店は「店内で素材を一から手作りして提供すること」を特徴としたハンバーガーショップで、実際に店内でパティ(ハンバーグ)やバンズ(パン)を仕込んで焼き上げ調理している様が店頭から見て取れるようになっている。
店内の様子
イートインスペースは、こんな感じ。ビルの共有部分とはジャバラ型のガラス戸で仕切られており、手動で開けて中に入る。
ファストフード店では顧客の回転率を上げるため、店内の照明を必要以上に明るくして気分が落ち着かないようにしていたり、座面が硬く高めで下肢への負担が大きく、長時間座っていると疲れやすい椅子を設置したりする。しかし同店は木目を基調として店内照明も適度に抑えた喫茶店のような空間で寛げる。実際、訪れた時は仕事帰りと思われるOLさんたちが何グループもいて、談笑していた。
さて一般的なファストフード店と同じようにカウンターで注文を通してから席についたのだが、店員さんからこのようなものを渡された。フードコートや病院、レジャー施設などで見かける呼び出しシステムだ。
オーダーが出来上がると、このようにランプの点滅と振動で知らせてくれる。余談だが、私はこのシステムを見るたびにポケベル(ポケットベル)を思い出す。今の若い人はポケベルなんて知らないんだろうなぁ……。
the 3rd Burgerとスムージー(小松菜)&ポテトSセット(578+630円:税込み)
今回の注文は、店名と同じthe 3rd Burgerとスムージー&ポテトのセット。
熱々のポテトの側に陣取るのは、グリーンカールと小松菜、スライストマトの野菜三種と肉厚のパティが挟まれたハンバーガー。表面に照りのついたバンズが、見栄えの良さに貢献している。
そして味も上々! 店内でミンチにしたというパティは粗挽きで肉の味と食感が十分に堪能できる。おかげで三種類も野菜が挟まっているのに「野菜の味しかしない……」状態にはならず、ちゃんと「ハンバーガーを食べている」満足感が得られる。店内で焼き上げているバンズも、ちゃんと「おいしいパン」なのが嬉しい。また味付けに使われているオリジナルソースも上出来の味だ。
そして私が驚いたのがトマト。実は私は幼少の頃から生のトマトが大の苦手で、大人になった今も美味しいとは思えない。サンドイッチなどに生のトマトが挟まれていたら顔を顰(しか)めながらなるべく臭いを嗅がないように、舌の上に乗せないようにして早急に飲み込んでいる。
しかし同店のトマトは、生のトマト独特の臭いや味が気にならなかった。肉の美味しさがカバーしていたのかもしれないが、私にとっては結構新鮮な体験だった。よほどいいトマトを使っているのだろうか?
それはさておき、スムージーのご紹介。ちなみにスムージーとは凍らせた果物や野菜などを使う柔らかめのシャーベットのような飲み物のこと。今回注文したのは店名と同じ「the 3rd」と名付けられた小松菜のスムージー。
リンゴなどフルーツもふんだんに盛り込まれていているようで、非常に飲みやすい味に仕上がっている。小松菜のスムージーなんて初体験だったので「青汁みたいな味だったらどうしよう…」と密かに危惧していたのだが杞憂だった。
近年、マクドナルドに代表される従来型ハンバーガーショップとは一線を画す、手の込んだ本格志向の所謂「グルメバーガー」を提供するお店が増えてきている。とはいえ個人経営のお店がメインで、同店のようにファストフード店のような業態でのお店は貴重だ。
従来型ハンバーガーショップに比べれば価格設定はお高めかもしれないが、グルメバーガーのお店と考えれば寧ろ手頃な価格の部類に入るのではないだろうか? 皆様もお試しあれ。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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posted by 只今(橘カヲル) at 09:28| 東京 ☀|
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食:洋食
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