(産経新聞)
http://www.sankei.com/economy/news/170525/ecn1705250018-n1.html
登場から半世紀近くが経つ、トウモロコシを主原料とするスナック菓子『カール』が、売上低迷により、中部地方以東で9月には店頭から消える見通しとのこと。
なお、なぜ西日本限定で販売継続されるかというと、特に地域別に売上のバラツキがある訳ではなく、愛媛県松山市の工場のみで生産を続けるためのようだ。
カールなぜ西日本だけ限定に 東日本が食べなくなった? 明治「売上に地域のバラツキはありません」
(ねとらぼ)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1705/26/news091.html
さて、カールといえば、農作業着に鍔の広い帽子を被った口髭の濃い、有名なイメージキャラクター『カールおじさん』のイラストと、三橋美智也さん、和田アキ子さんら大物歌手が歌うCMソングが有名。永らく定番スナック菓子の地位を不動のものとしていた。
ところが産経新聞の記事によれば、90年代に190億円前後あった年間の売り上げは、近年では60億円ほどまで減っていたというから、3分の1以上減少していたことになる。そう言われてみれば、私が幼少の頃からあった菓子とはいえ、最後に食べたのは何時だったか思い出せないぐらいだから、他の方々も同じような感じだったのかもしれない。
とはいえ、いざ「無くなる」となると食べたくなるのが人情というもの。
東日本のカール販売終了で「カール争奪戦」勃発 売り切れ続出で悲しみの声相次ぐ
(ねとらぼ)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1705/26/news137.html
売上低迷で流通量が少ないことも手伝って、皮肉にも現在は各店舗で売り切れが続出しているとの報告が寄せられている。
ネット転売で10万円超の出品も 商品説明に「生産終了」「入手困難」のうたい文句
(産経新聞)
http://www.sankei.com/economy/news/170526/ecn1705260024-n1.html
また人気フリマアプリ『メルカリ』やオークションサイト『ヤフオク』ではカールの転売が相次いでいるという。
参考小売価格120円の商品が一時、500~600円相当で出品され、なかには10万円を超えるものもあったそうだ(商品の一部はその後削除されたそうだが)。
更にカール生産終了騒動は以外なところにも飛び火した。
甘党の菅長官、カールに関心なし? 会見でけげんな表情
(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASK5V5JX1K5VULFA01V.html
菅義偉官房長官が、26日午後の記者会見で、或る記者から「カールロス(カールがなくなることへの喪失感)」などについての質問をされたのだ! 記者の方も、何を意図して、どんな返答が来るのかを想定して、官房長官の重責にある菅氏に対して公の場でこのような質問をしたのか皆目検討もつかないのだが、質問を受けている際の菅氏の
「……言ってる事がわからない……イカれてるのか?……この状況で。」
(by.空条承太郎:ジョジョの奇妙な冒険第六部 より)
RAH ジョジョの奇妙な冒険 Part.6 ストーンオーシャン 空条承太郎 WF'11夏
とでも言いたげな微妙な表情をされているのが印象深い。おそらくは記者の方、他の人とは違う切り口の質問をして独自のコメントを引き出そうとしたのだろうけど、盛大に滑ってしまった(苦笑)。
ところで、カールほどの定番スナック菓子が、ここまで売上低迷してしまった理由はなんだろうか? もちろん趣味嗜好の多様化や競合商品の台頭といった理由もあるのだろうが、個人的には、定番キャラクターのカールおじさんに定番のCMソングという定番の宣伝手法で固定されてしまっていたために、新しく話題になることが少なかったのが一因ではないかと考える。
抜群の知名度を活かし、例えばアニメとコラボしたりして、新しい話題を振りまけば、ニュースやSNSなどで取り上げる機会も増え、売上増に繋がったのではないかなぁ……。
◆最後までお読み頂きありがとうございました。
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