2X Application Server XGの認証をActiveDirectoryで行う

アプリケーションの仮想化ソフト「2X Application Server XG」をインストールしてみました。
2X Application Server XGをインストールする

ログイン認証をActiveDirectoryで行うことができるので試してみます。




構成



確かXenAppだとActiveDirectoryサーバーと、アプリケション配信サーバの
2台を用意しなくてはならなかったと思います。

2X Application Server XGでは制限がなさそうだったので、
サーバー1台で構成してみました。

ActiveDrectoryの構成手順は以下のとおり。
Active DirectoryをWindows Server 2008 R2に構成する


ActiveDrectoryの構成が終わった後、リモートデスクトップサービスの役割も
追加しようとしたところ、以下の警告が表示されました。


リモートデスクトップセッションホストとActive Directoryドメイン
サービスを共にインストールしますか?



109_01.png


セキュリティリスクが増大する(確かに)という警告ですが、今回はテストなので
かまわず同居させました。

追加したサービスは
「リモートデスクトップセッションホスト」と「リモートデスクトップライセンス」
109_02.png


認証のレベルは「ネットワークレベルの認証を必要としない」を選択しました。
※ここではまりたくなかったので。
109_03.png


また、ライセンスモードは「接続ユーザー数」を選択しています。
※本来は購入したライセンスモードに依存します。今回は評価なので。
109_04.png




後は、以前に行った手順と同様、「2X Application Server XG」のインストールと
80番ポートの開放を行いました。
2X Application Server XGをインストールする






クライアント側の設定



クライアントの設定は、以前とほぼ同様です。
一点異なるのは、ログオンで「システム証明書(SSO)の使用」にチェックをつけている点です。
109_05.png

もちろん、このテスト用のクライアントは上記で作成したActiveDirectoryに参加済です。




ここから、ActiveDirectoryサーバーと2X Application Server XGを同居させた時
特有の現象だと思いますが、公開アプリケーションに接続しようとすると、こんなメッセージが
表示されました。


このリモートコンピューターにログオンするには、"ターミナルサービスを使ったログオンを許可
する"権利が付与されていることが必要です。設定では、Administratorsグループのメンバーには
この権利があります。Administratorsグループのメンバーまたはこの権利がある別のグループの
メンバーではない場合、またはAdministratorsグループにこの権利がない場合、権利を手動で得る
必要があります。



109_06.png


ここが参考になりました。
Windows Server2008 のグループポリシー(リモートデスクトップの制限)


サーバーで「ファイル名を指定して実行」で「mmc」と入力し実行。
[ファイル]-[スナップインの追加と削除]を選択。
109_07.png


グループポリシー管理エディタを選択して追加。
109_08.png


参照を選択
109_09.png


Default Domain Policyを選択してOK
109_10.png


ちゃんと選択されていることを確認して完了
109_11.png


OKを押して、追加画面を終了。
109_12.png


左側のツリーを
[コンソールルート]-[Default Domain Policy]-[コンピューターの構成]-[ポリシー]-
[Windowsの設定]-[セキュリティの設定]-[ローカルポリシー]-[ユーザー権限の割り当て]
の順に展開し「リモートデスクトップサービスを使ったログオンを許可」をダブルクリックします。
109_13.png


「これらのポリシーの設定を定義する」にチェックをつけ、
「Remote Desktop Users」を追加します。
109_14.png


設定が終わったら画面を閉じ、ポリシーを即時反映させるため、コマンドプロンプトで
「gpudate /forcer」を念の為実行しておきます。



次にActive DirectoryのUsersで対象ユーザーの詳細を表示します。
「所属するグループタブ」を選択し、「Remote Desktop Users」を追加します。
109_15.png


これで2X Clientでアプリケーションが表示されるようになりました。
1台の端末でテストできるのは便利です。




2X Application Server XGをインストールする

アプリケーションの仮想化といえば、XenAppが有名かと思います。
http://www.citrix.co.jp/products/xenapp/index.html

似たようなアプリケーション仮想化の製品で、
「2X Application Server XG」
というのがあるようなので、インストールして動かしてみます。

http://www.2x.com/ja/




ダウンロード



2X ApplicationServer XG 試用版のダウンロード
http://www.2x.com/ja/applicationserver/download/

ここから試用版のダウンロードが行えます。
ユーザー名やメールアドレスなど、必要な情報を入力してSubmit。
ちなみに、入力したメールアドレス宛に、無償版のライセンスキーが送られてきます。
108_01.png


Submitするとダウンロードページに遷移します。
ここから、「2X ApplicationServer XG」と「2X Client for Windows」をダウンロードしておきます。
108_02.png






2X ApplicationServer XGのインストール



今回は、Windows Server 2008 R2にインストールしてみます。
ダウンロードした「2XAppServer.msi」を実行すると、インストーラーが起動します。
「次へ」をクリックしてインストールを進めます。
108_03.png


「ライセンス契約に同意します」にチェックをつけて次へ。
108_04.png


インストール先はデフォルトのまま次へ。
108_05.png


インストールタイプは初めてなので「2X ApplicationSerer XG」を選択しました。
これで全ての機能がインストールされるはずです。
108_06.png


インストールの準備完了です。
「導入」をクリックして、インストールを実行します。
108_07.png


あっさりインストール完了です。
「完了」を押して、インストーラーを終了します。
108_08.png






リモートデスクトップサービスのインストール



アプリケーションの公開を行う前に、リモートデスクトップサービスを
インストールしておきます。

インストール時のハードコピーを取り忘れたのですが、サーバーの役割追加から
「リモートデスクトップサービス」をインストールしました。
108_09.png


サーバーマネージャーでの表示は、このようになるはずです。
108_10.png






ポートの開放



クライアントからの通信に80ポートを使用します。
Windows FireWallを有効にしている場合は、80番ポートで通信できるよう
ルールを追加しておきます。
108_11.png


追加手順については以下を参照。
Windows Server 2008 R2で通信ポートの開放を行う手順(Symfoware外部接続許可)








アプリケーションの公開



[スタート]-[全てのプログラム]-[2X]-[ApplicationServer]-[2X Application Server Console]を起動します。
初回起動時は、各種設定ウィザードが始まると思います。
「アプリケーションを公開する」を選択します。
108_12.png


サーバーの追加画面になります。
最初は見つからないと思うので、自身のIPアドレスを入力して次へ。
108_13.png


エージェントをインストールするか確認画面が表示されるので、「はい」を選択。
108_14.png


インストールを実行。
108_15.png


インストールに成功したら「完了」を押して終了します。
108_16.png


公開するアプリケーションを選択します。
おなじみのメモ帳を公開してみました。
108_17.png


公開後は、こんな状態になります。
108_18.png


これでサーバー側の設定は終了です。
「ターミナルサーバー」を表示してみると、こんな感じで全体像が見えるはずです。
108_19.png






クライアントのセットアップ



最初にダウンロードしておいた「2XClient.msi」をインストールします。
今回はWindows 7へインストールしました。

108_20.png


「ライセンス契約に同意します」にチェックをつけて次へ。
108_21.png


インストール先はデフォルトのまま次へ。
108_22.png


「導入」をクリックしてインストールを実行します。
108_23.png


インストール中、警告が表示されますが「はい」を選択してインストールを継続します。
108_24.png


シングルサインオン・コンポーネントは「はい」を選択してインストールしました。
108_25.png


このコンポーネントを有効にするには、再起動が必要なようです。
108_26.png


これでインストール完了です。
インストール後、端末を再起動しました。
108_27.png



X2 Clientを起動すると、接続を追加するか尋ねられます。
108_28.png


最低限必要なのは、
「プライマリ接続」にサーバーのIP。
「ログオン」の「ユーザー名」「パスワード」にサーバーのAdministrator、パスワードを入力します。
108_29.png


接続に成功すると、公開しておいたメモ帳が表示されました。
108_30.png


メモ帳を選択すると、すぱっと起動してくれました。
108_31.png


保存を選択してみると、サーバー側のドライブと、マッピングされたクライアントの
ドライブが表示されています。
ちゃんとサーバー側のメモ帳が起動してくれているようです。
108_32.png





インストールがとても簡単。
ライセンスがサーバーライセンスのみで、クライアントライセンス不要。
お値段も良心的。
http://www.2x.com/ja/buy/pricing/

なんでこのソフト、あまり知られていないんでしょう?


Citrix XenApp 6.5でPNAgent機能を使う

Citrix XenApp 6.5で公開しているアプリケーションは、
基本的にブラウザ経由で起動することになります。


昔は「Program Neighborhood エージェント」と呼ばれていたようですが、
要するにブラウザ経由ではなく、クライアントアプリケーションが
Citrixサーバーに直接アクセスし、公開アプリケーションの
情報を取得する機能があるようです。

早速試してみます。





前提条件



前提条件は、もちろんCitrix XenApp 6.5の構成が完了しており、
Webブラウザでアプリケーションの公開が行えていることです。

Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その1
Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その2
Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その3
Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その4
Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その5
Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その6












XenApp Serviceサイトの構成



まずは、クライアントツールが通信するためのサイトを公開してやります。


Citrix Web Interface管理をインストールしているサーバーで、
「スタート」-「すべてのプログラム」-「管理ツール」-「Citrix」-「管理コンソール」から
「Citrix Web Interface管理」を起動します。

86_001.png


「Citrix Web Interface」-「XenApp Serviceサイト」を選択し、右クリック。
「サイトの作成」を選択します。

86_002.png


IISの場所の指定はデフォルトのまま次へ。

86_003.png


確認画面です。そのまま次へ。

86_004.png


サイトを作成中・・・

86_005.png


サイトの作成完了。そのまま次へ。

86_006.png


サーバーファームの指定画面です。
「追加」ボタンを押して表示されるダイアログに、アプリケーションを公開している
サーバー名を入力します。

86_007.png


ちゃんとサーバーが追加されたことを確認して次へ。

86_008.png


公開リソースの種類の選択は、オンラインのまま次へ。

86_009.png


最終確認画面が表示されます。
内容を確認して完了。

86_010.png


PNAgentというサイトが作成されました。

86_011.png


これでサーバー側の準備は完了です。













Citrix Receiver Enterpriseのインストール



次はクライアントにツールのインストールを行います。


地味にここではまったのですが、インストールCDの
「Citrix Receiver and Plug-ins」-「Windows」-「Receiver」に
プラグインのインストーラーがあります。

※「CitrixReceiver.exe」ではなく、「CitrixReceiverEnterprise.exe」を実行してください。

86_012.png



インストールが終わると、
「[スタート]メニューに新しいアプリケーションを表示するには、
サーバーコンピューターのURLを入力する必要があります」
というダイアログが表示されます。

「今すぐにURLを入力します。」を選択。

86_013.png


Web Interfaceをインストールしているサーバー名を入力。

86_014.png


ログインのダイアログが表示されます。
ドメインユーザー名とパスワードを入力します。

86_015.png


ここからは、公開アプリケーションの設定によるのですが、
アプリケーションのショートカットの表示で、
「クライアントのデスクトップにショートカットを表示する」
にチェックをつけていました。

86_016.png



そのため、ログイン後デスクトップにメモ帳のショートカットが作成されました。
ダブルクリックすると、公開アプリケーションの起動が始まります。

86_017.png



Webブラウザからの起動と同じ挙動となります。

86_018.png




Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その6

Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その5
の続きです。



前回は、公開アプリケーションの登録を行いました。

今回は、いよいよ公開アプリケーションに接続してみます。


「Citrix XenApp 6.5 for Windows 2008 R2 インストール Step by Step ガイド」
http://www.citrix.co.jp/products/pdf/XenApp65_Step_by_Step_Guide_rev.pdf

この資料に従い、インストールを進めていきます。



おさらいとして、ネットワークの構成は以下のとおり。

76_009.png

dc(192.168.1.10)というドメインコントローラーと、
app(192.168.1.11)というXen App 6.5をインストールするサーバーを用意しています。






なお、今回の作業はドメインコントローラー(dc.domain.local)で行います。







ユーザーの追加



テスト用にドメインユーザーを追加します。

サーバーマネージャーを起動し、
「役割」-「Active Directory ドメインサービス」-「Active Directory ユーザーとコンピューター」
-「domain.local」-「Users」を展開し、右側の「他の操作」をクリック。

「新規作成」-「ユーザー」を選択します。

82_001.png



適当にテスト用のユーザーを作成します。
今回はログオン名が「citrix」というユーザーを作成しました。

82_002.png



とりあえずのテスト用なので、パスワードは無期限にしてあります。

82_003.png

82_004.png









Citrix Receiverのインストール




Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その1
でダウンロードしたXA6.5_2008R2_ML_1.isoをドメインコントローラーにマウントします。

DVDの「Citrix Receiver and Plug-ins\Windows\Receiver」を開きます。
CitrixReceiverがあるのでダブルクリックしてインストール開始。

82_005.png



インストール完了です。

82_006.png






Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その1
ここでappサーバーに対して行ったIE ESC の設定変更を、dcサーバーでも行います。



IEを起動して、http://(アプリケーションサーバー)/を表示します。
今回のパターンだとhttp://app/となります。

先程作成したドメインユーザー名(citrix)とパスワード、ドメイン名を入力してログオン。

82_007.png



公開しているアプリケーションが表示されます。

82_008.png



アプリケーションをクリックすると警告が表示されます。
「使用を許可する」を選択しました。

82_009.png



無事、メモ帳が起動してくれました。

82_010.png




本当にappサーバー側で起動したのか、各々のサーバーの「ユーザー」フォルダを
比較して見ました。

82_011.png



ちゃんと、appサーバー側にのみcitrixユーザーのフォルダが作成されています。




Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その5

Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その4
の続きです。



前回は、Web Interfaceサーバーの設定を行いました。

今回は、公開アプリケーションの登録を行います。


「Citrix XenApp 6.5 for Windows 2008 R2 インストール Step by Step ガイド」
http://www.citrix.co.jp/products/pdf/XenApp65_Step_by_Step_Guide_rev.pdf

この資料に従い、インストールを進めていきます。



おさらいとして、ネットワークの構成は以下のとおり。

76_009.png

dc(192.168.1.10)というドメインコントローラーと、
app(192.168.1.11)というXen App 6.5をインストールするサーバーを用意しています。










公開アプリケーションの登録



引き続き、appサーバーで作業を行います。
※app\Administratorではなく、domain\Administratorでログインして作業を行なっています。



「スタート」-「Citrix」-「管理コンソール」-「Citrix AppCenter」を起動します。
※なぜか私の環境では、
「スタート」-「管理ツール」-「Citrix」-「管理コンソール」-「Citrix AppCenter」にありました。

81_001.png



初回起動時、署名のチェック機能画面が表示されました。
一番上の「Authenticode署名チェックを無効にする」を選択しました。
※ハードコピー撮り忘れです。


そのまま検出ウイザードが始まります。
次へを選択します。

81_002.png



製品、またはコンポーネントの選択では、「Single Sign-On」のチェックを外して次へ。

81_003.png



サーバーの選択画面になります。
「ローカルコンピューターを追加」を押してサーバーが追加されたことを確認し次へ。

81_004.png



検出のプレビューではそのまま次へ。

81_005.png



検出完了です。
「完了」を押して終了します。

81_006.png


※ここで検出が上手く行かない場合は、一旦ログアウトして、
ログインユーザーに「domain\Administrator」としてログインしてみると
解決するかもしれません。



検出を終えると、こんなメッセージが表示されますが無視してよいそうです。

81_007.png





Citrix AppCenterの画面が表示されます。

「Citrixリソース」-「XenApp」-「NewFarm」-「サーバー」と展開すると、
アプリケーションサーバーappが追加されました。

81_008.png







続けて公開アプリケーションの設定を行います。

「Citrixリソース」-「XenApp」-「NewFarm」-「アプリケーション」を右クリック。
「アプリケーションの公開」を選択します。

81_009.png



ウィザード形式でアプリケーションの公開を行います。

81_010.png



アプリケーションの表示名の設定です。
テストでnotepad.exeを公開してみますので、「メモ帳」と入力しました。

81_011.png



公開するアプリケーションの種類はデフォルトのまま次へ。

81_012.png



公開するアプリケーションのexeを指定します。
メモ帳を公開するので「C:\Windows\System32\notepad.exe」を選択しました。

81_013.png




notepad.exeを実行するサーバーの選択です。
「追加」ボタンを押します。

81_014.png



サーバーの選択画面で「サーバー」をダブルクリック。

81_015.png



使用できるサーバーが表示されますので、選択して「追加」を押します。

81_016.png



下の「選択した項目」にサーバーが追加されたことを確認してOK。

81_017.png



元の画面に戻りました。
サーバー名が追加されていることを確認して次へ。

81_018.png



アプリケーションにアクセスするユーザーを制限します。
「指定されているユーザーの接続のみ許可する」を選択して、
「追加」を押します。

81_019.png



ダイアログが表示されますので、ドメイン名をダブルクリックします。

81_020.png


ドメインへの認証を求められますので、ドメインアドミンのIDとパスワードを入力。

81_021.png



ドメインの「Users」をダブルクリック。

81_022.png



「Domain Users」を選択して「追加」を押します。

81_023.png



追加できたことを確認してOK。

81_024.png



元の画面に戻ります。
「次へ」を選択。

81_025.png



アプリケーションのショートカットの設定です。
そのまま次へ。

81_026.png



ウィザード終了です。
「完了」を押します。

81_027.png



アプリケーションに「メモ帳」が追加されました。

81_028.png



これでアプリケーションの公開設定は終了です。

次は、いよいよ公開アプリケーションに接続してみます。


Citrix XenApp 6.5を評価用にインストールする その6




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blog形式だと探しにくいので、まとめサイト作成中です。
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