2X Application Server XGの認証をActiveDirectoryで行う
アプリケーションの仮想化ソフト「2X Application Server XG」をインストールしてみました。2X Application Server XGをインストールする
ログイン認証をActiveDirectoryで行うことができるので試してみます。
構成
確かXenAppだとActiveDirectoryサーバーと、アプリケション配信サーバの
2台を用意しなくてはならなかったと思います。
2X Application Server XGでは制限がなさそうだったので、
サーバー1台で構成してみました。
ActiveDrectoryの構成手順は以下のとおり。
Active DirectoryをWindows Server 2008 R2に構成する
ActiveDrectoryの構成が終わった後、リモートデスクトップサービスの役割も
追加しようとしたところ、以下の警告が表示されました。
リモートデスクトップセッションホストとActive Directoryドメイン
サービスを共にインストールしますか?
セキュリティリスクが増大する(確かに)という警告ですが、今回はテストなので
かまわず同居させました。
追加したサービスは
「リモートデスクトップセッションホスト」と「リモートデスクトップライセンス」
認証のレベルは「ネットワークレベルの認証を必要としない」を選択しました。
※ここではまりたくなかったので。
また、ライセンスモードは「接続ユーザー数」を選択しています。
※本来は購入したライセンスモードに依存します。今回は評価なので。
後は、以前に行った手順と同様、「2X Application Server XG」のインストールと
80番ポートの開放を行いました。
2X Application Server XGをインストールする
クライアント側の設定
クライアントの設定は、以前とほぼ同様です。
一点異なるのは、ログオンで「システム証明書(SSO)の使用」にチェックをつけている点です。
もちろん、このテスト用のクライアントは上記で作成したActiveDirectoryに参加済です。
ここから、ActiveDirectoryサーバーと2X Application Server XGを同居させた時
特有の現象だと思いますが、公開アプリケーションに接続しようとすると、こんなメッセージが
表示されました。
このリモートコンピューターにログオンするには、"ターミナルサービスを使ったログオンを許可
する"権利が付与されていることが必要です。設定では、Administratorsグループのメンバーには
この権利があります。Administratorsグループのメンバーまたはこの権利がある別のグループの
メンバーではない場合、またはAdministratorsグループにこの権利がない場合、権利を手動で得る
必要があります。
ここが参考になりました。
Windows Server2008 のグループポリシー(リモートデスクトップの制限)
サーバーで「ファイル名を指定して実行」で「mmc」と入力し実行。
[ファイル]-[スナップインの追加と削除]を選択。
グループポリシー管理エディタを選択して追加。
参照を選択
Default Domain Policyを選択してOK
ちゃんと選択されていることを確認して完了
OKを押して、追加画面を終了。
左側のツリーを
[コンソールルート]-[Default Domain Policy]-[コンピューターの構成]-[ポリシー]-
[Windowsの設定]-[セキュリティの設定]-[ローカルポリシー]-[ユーザー権限の割り当て]
の順に展開し「リモートデスクトップサービスを使ったログオンを許可」をダブルクリックします。
「これらのポリシーの設定を定義する」にチェックをつけ、
「Remote Desktop Users」を追加します。
設定が終わったら画面を閉じ、ポリシーを即時反映させるため、コマンドプロンプトで
「gpudate /forcer」を念の為実行しておきます。
次にActive DirectoryのUsersで対象ユーザーの詳細を表示します。
「所属するグループタブ」を選択し、「Remote Desktop Users」を追加します。
これで2X Clientでアプリケーションが表示されるようになりました。
1台の端末でテストできるのは便利です。